2017-01-24 Tue
今夜(7/24)飯能市役所別館2階会議室で行われた<平成28年度 観光地域づくり調査研究業務委託事業>の「地域づくり講演会」に行ってきました。
参加者は100人弱。それでも市が主催する最近の講演会では多いほうです。
演題は『日本版DMOによるこれからの観光振興の方向性とは?』
講師は㈱ジェイティービィー 地域交流推進室・観光立国推進担当マネジャー・山下真輝さん
日本の観光産業振興はそのまま旅行会社の業績に直結しているのですから、DMO推進という国策は、実にJTBにとってはドンピシャの商売の種です。自社の商売にプラスになることを話すことで講演料が入るのですからコンサルタント業者としても目の付け所が上手いです。
日本版DMOを個人のブログで解説しても時間が係るので興味のある人、知りたい人は下記のサイトを読んで下さい。
観光庁ホーム > 観光地域づくり > 日本版DMOとは?
今夜の講演会に参加した人は、<飯能版DMO>に興味のある人ばかりですから、近いうちに、その勉強会がスタートすることになるでしょう。
それには私も参加するつもりです。観光協会にも開催を要望し、同時にDMOに関心のある市議や観光業の人たちにも参加を呼び掛けようと思っています。
しかし、勉強会がスタートしたとしても、実際に飯能版DMOが実現してスタートするのは早くても1年か2年先になるでしょう。それまでの期間を「単なるお勉強」だけで終始しても意味がありません。
DMOは地域の観光振興のための手段の一つであって、DMOを推進すること自体が目的なのではありません。
今夜の講演の要点で私が共感したのは下記の4点です。
1・年間の中で人が来ない時期に「人を集める」ことを始める。
2・平日でも「人が集まる」ことを始める。
3・紙媒体は効果が低下しているので廃止する傾向にあるが、求められている紙媒体は有料で売れるなら売る。
4・やりたい人たちだけで始めてしまう。
さっそく今からでもできること、今から始めたほうがいいこと、一人からでもできることを、自分なりに始めていこうと思いました。
それを次回から書いていきます。
(878字)
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2017-01-25 Wed
日本版DMOには興味があって1年ほど前から自己流の勉強をしてきましたが、「日本版DMOというが、それは観光協会の本来の役割とどこが違うのか?」ということがいつも心に引っかかっていました。
観光庁サイトの「日本版DMOとは?」という項目には下記のような記述が掲載されています。
日本版DMOは、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人です。
これって、元々は観光協会に求められている役割ではないでしょうか。
ただ、いままで観光協会が取り組めてこなかった下記のような機能と役割を新たに強調しているだけにしか思えません。
(観光庁サイトの前掲文に続いて)このため、日本版DMOが必ず実施する基礎的な役割・機能(観光地域マーケティング・マネジメント)としては、
(1) 日本版DMOを中心として観光地域づくりを行うことについての多様な関係者の合意形成
(2) 各種データ等の継続的な収集・分析、データに基づく明確なコンセプトに基づいた戦略(ブランディング)の策定、KPIの設定・PDCAサイクルの確立
(3) 関係者が実施する観光関連事業と戦略の整合性に関する調整・仕組み作り、プロモーションが挙げられます。
要するに、国は、現在の観光協会とそれにかかわってきた自治体、その地域の観光産業に関わってきた事業者や関係者に下記のABCのどれかを選択することを求めているように思えるのです。
A・現行の観光協会の組織を日本版DMOが可能な組織に改編し、DMOができる専従職員と予算を増やす。
B・現行の観光協会を中心に、より幅広い分野から「地域で稼ぎたい企業」の新たな参加参画を求めて、日本版DMOに積極的に取り組む新たな法人を設立する。
C・現行の親睦団体の域を出られない観光協会、名誉職でしかない会長や副会長、役員、一般会員とは別に、有志で日本版DMOに積極的に取り組む新たな法人を設立し、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定する
飯能市の観光協会の実情から、ABCのどの選択肢が、最も早く日本版DMOを実現できるでしょうか?
まずこのことについての結論を出すのが、現在の観光飯能の早急な課題ではないでしょうか。
(1030字)
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2017-01-29 Sun
日本版DMOには「明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略の策定」が求められていますが、その「明確なコンセプト」は誰が描くのでしょうか?
「多様な関係者と協同しながら」ということのようですが、それには最初の叩き台が必要です。
そこで試しに私が「観光飯能のコンセプト」を簡潔に描いてみることにしました。覚えやすいように「五七」調や「七七」調で描いてみました。それが下記です。
飯能は 里地幸山 森林文化
都心から 一番近い ハイキング
飯能は 自然豊かな 通勤エリア
池袋 渋谷横浜 一本で
飯能は 春夏秋冬 どこでもおいで
テーマ別 観光MAPは 百超える
飯能は 個人林業 脱皮を目指す
公営の 森林業で 生きていく
字数を揃えたので、曲を付ければ歌えるようにできるでしょう。
誰か曲を作ってくれると面白くなるのですが・・・・。
(378字)
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2017-01-30 Mon
日本版DMOには「地域の“稼ぐ力”を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する〈観光地経営〉の視点に立った観光地域づくりの舵取り役」が求められています。
その舵取り役に相応しい人とは、下記の4つの要素を持った人ではないでしょうか?
(1)いま地域の観光産業で生計を立てている人、もしくはこれから生活の糧にしようと決めている人。
なぜなら観光産業と全く関わり合いの無い職業の人が「地域の観光振興」に本気になることはないからです。
とくにDMO版の新しい組織のスタッフには「単なる専従職員」ではなく、「観光産業での起業を目指している人」「家業の観光業を継承する予定の人」が相応しいのではないでしょうか。
(2)地域の観光資源を実際に数多く見てきている人、とくに新しい情報に詳しい人
なぜなら、地域の過去の歴史、現在の観光資源とこれからの可能性を秘めた観光資源をあまり知らない人からは斬新で画期的なアイデアは生まれないからです。
(3)観光産業による「定住人口の増加」と「交流人口の増加」に本気で取り組み、具体的な数値目標を掲げて、その達成へのプロセスを描ける人
なぜなら、地域の観光産業に関わる全ての人たちに、理解され、支持され、切望される「将来図」を描いてみせなければ、集団としては動いていかないからです。
(4)飯能版DMO組織をリードできるのは、年齢的には30代から40代ではないでしょうか。
なぜなら、自分が観光産業の先端で活動しているうちに「大成功を成し遂げたい」という強い意欲に期待できるからです。
60代、70代の地域の名士を「お飾りの名誉職」として就任させるようなことを繰り返してはならないでしょう。
なせなら、そのような組織では、新しいコト、困難でも面白いコト、画期的なことに挑戦するようなことは何も期待できないからです。
(775字)
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2017-01-31 Tue
日本版DMOは〈観光地経営〉のための手段の一つです。
「地域の“稼ぐ力”を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する〈観光地経営〉」の目的が、「定住人口の増加」「交流人口の増加」「観光産業全体の売上増加」の〈3つの増加〉であることに否定する人は少ないでしょう。
しかし、この〈3つの増加〉は、〈観光地経営〉以外の要因でも大きく変動します。そこで〈3つの増加〉の内訳を、〈観光地経営〉の要因に限定してみました。
「定住人口の増加」は、当然〈転入人口〉だけを見るべきでしょう。〈自然増〉や〈自然減〉だけでなく、〈転出人口〉も、〈観光地経営〉の成否とは無関係なので除外すべきです。
「交流人口の増加」も、通勤や通学、市民の移動は対象外です。
「定住人口の増減」は、市役所への各種届出によって正確に把握できますが、「観光による交流人口の増加」を正確に把握することはかなり困難で煩雑な業務です。
しかし、その中でも、「観光による交流人口の増加」を部分的ですが、かなり正確な実数を把握することができる場所もあります。
その一つは、市内にある西武鉄道各駅の〈改札〉です。ここでは改札口の機械で正確な人数がリアルタイムで記録されています。
ただ、問題は、改札を通過する人の中で市民と観光客をどのように区別するのかということです。通勤通学者と観光客の区別も困難です。
路線バスの乗降客も正確に把握できますが、こちらも市民と観光客の区別は困難です。
飯能河原や天覧山に来る人数の把握は困難ですが、市内で最も人を集める施設であるトーベヤンソンあけぼの子供の森公園の入場者数は比較的簡単に把握できます。
ゴルフ場の来場者数も把握は比較的容易です。
「観光産業全体の売上増加」も、全体の実数把握は困難ですが、ホテル、旅館、民宿の宿泊者数は正確に把握できます。市民と観光客の区別も容易です。
2か所の観光案内所の来場者数と、そこでの土産品の売上金額も正確に把握できます。
「正確に人数を把握できるポイント」の強みは、対前年比の増減傾向を正確に把握できることです。
(893字)
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