2016-10-21 Fri
林業とは、自分が所有する山に、木材になる苗木を植え、数十年の歳月をかけて育林し、売れるだけの太さと形状に成長した木を伐採、原木市場で販売して利益を得るという生業、家業としてのビジネスでした。
ところが、現在では、成長した木を伐採し、運搬できるサイズにカットして市場まで運んで販売しても、輸入材や他の建築資材との競合で利益が出るビジネスではなくなってしまったのです。
そのため、林業だけでは生活できず、他のビジネスとの兼業や、その他の収入源に頼っているのが日本の飯能の<個人の林業>の現実なのです。
これに対して、森林業とは、人工造林だけでなく、雑木林や原生林、地域に棲息する野生動物や昆虫、鳥類、花や果樹などの全ての生物、さらには水源、清流、湖沼、景観なども含めた自然環境全体を、観光資源、再生資源として保全整備をしていくこと自体で、それらの業務に従事する人たちが生活していける仕組みを確立していこうという新しいビジネスの概念です。もちろん、個人では大規模なことはできません。
個人の林業だけで生活できている人がいない飯能市としては、山間部の豊富な資源を総合的、多角的、永続的に保全し、なおかつ都市部から大勢の行楽客や移住者を呼び込むためには、この森林業を、個人の枠を超えた公営で担っていくことが求められています。
それが「個人の林業から公営の森林業への大転換」です。
それを全国に先駆けて、飯能市から始めて、成功例を作っていくことがこれからの飯能が進むべき方向の一つなのです。
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