2016-10-28 Fri
都内や県内から飯能市内に<年間を通して人が来る仕組み>の事例が、森林文化都市公園であり、森林文化都市大学、共有共創学習林ですが、樹木葬霊園もその一つです。
樹木葬とは、墓石を設置せず、骨壺も埋めず、遺灰をそのまま森林の指定されたエリアの土中に埋め、親族がお参りの際の目印とする樹齢30年~40年の低木を植える埋葬のことです。
遺灰を埋めた場所に、その人の配偶者や子供たちのお参りが途絶え、疎遠になる頃には、場所の目印として植えた低木も寿命で枯れてしまい、遺灰も土に還っています。
そうなった場所に、新たに別な人が樹木葬されるので、墓地が特定の一族に占有されることも無く、逆に、無縁墓として放置されることもありません。
さらには、限られた狭い国土の日本にとって、どんなに〈埋葬者〉の数が増えても、「墓地が不足する」とか「墓地墓石の価格が高騰する」という事態にもなりません。
その樹木葬を自治体が認めたエリアを樹木葬霊園といいます。
その運営母体は、宗教寺院や自治体だけでなく、民間の専門業者や地主の個人経営など様々な形態があります。
霊園には、春と秋のお彼岸、夏のお盆の季節以外にも、埋葬された人の命日に合わせた〈お参り〉が春夏秋冬、365日絶えないのです。
お参りの人出によって、近隣の花屋さんや飲食店は潤います。沿線に霊園の有る路線バスは、乗客も絶えません。
いまのところ、この樹木葬霊園の障害は、あまり認知されていないことの他に、無理解や迷信による地元住民の反対、仕事が激減する墓石業者による反発などがあります。
しかし、この樹木葬霊園は、定住人口と交流人口の増加を目指している森林文化都市飯能に相応しい〈名所〉の一つになるでしょう。
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