2017-04-22 Sat
選挙権とは、今更言うまでもないことですが、国民として全員に与えられた基本的な権利です。
しかし、自分が努力して勝ち取った権利ではなく、「気が付いたら自動的に与えられていた権利」でもあるので、選挙権というものの意義や意味、有難さを実感している人は少ないようです。
むしろ、今では「投票所に行って投票しなければならない義務」だと思っている人が多いようです。
ところが日本では、「投票所に行く」ことは義務ではないので、行かなくてもペナルティはありません。
だから、選挙の投票率の低下が止まらないのかもしれません。
しかし、選挙権は、与えられている権利です。
棄権とは、自分のその権利を自分から放棄することなのです。
選挙権を放棄するということは、「どのような選挙結果になったとしても自分はそれに同意する」ということなのです。
つまり「誰が当選しても構わない」という意思表示なのです。
「当選した人たちがどのような政治をしても同意する」という白紙委任をしたということなのです。
市議に、市長に、県議に、知事に、国会議員に白紙委任をしたということは、政治に対する不平や不満を「一切言わない」という意思表示であり、「政治に対する不平や不満を言えなくても構わない」という意思表示をしたことなのです。
だからこそ、いまの日本が「あなたの望む社会」でないとしたら、その責任はあなたにもあるのです。
これからの日本が「あなたが望む社会にならなかった」としても、その責任はあなたに有るのです。
例えば、あなたの署名と捺印が有る借用書に、借用金額を記載しないで、誰か悪意のある人に渡してしまったとしましょう。
その人がその金額欄に「100万円」と書き込んでしまったら、あなたはその人に100万円を利息を添えて返さなくてはならないのです。
もし、その人が1億円と書き込んでしまったら、あなたは1億円の負債を負ってしまうのです。
「借りた覚えが無い!」と言って、裁判を起こしたとして勝訴することはないのです。
それが「白紙委任」ということなのです。
日本が戦争を始める国になったとしたら、それは選挙で棄権した人にもその責任があるのです。
日本が今以上に、貧富の差が著しい国、不公平で不公正で不平等な国になったとしても、その責任の大半は棄権してきた人にもあるのです。
(976字)
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2017-04-22 Sat
投票率の「意味」や「意義」は、選挙の種類によって全く異なるのではないでしょうか?
衆議院選挙や参議院選挙のような国政選挙の投票率は、「国民の政治に対する関心度」かもしれません。
しかし、自分が住んでいる地域での市議選や市長選の投票率は、「政治への関心度」というよりは、「地域への愛着度」そのものなのです。
地域への愛着度が低いから市議選や市長選に関心が向かないのです。
3月に行われた入間市議選の投票率は39%、2015年4月に行われた日高市議選の投票率は約48%でした。
この投票率を「住民の地域に対する愛着度」として考えると納得がいくのではないでしょうか。
住民満足度という尺度が有ります。
選挙では「住民満足度100%を目指します!」と訴える候補者がいますが、この住民満足度を高めるには、それなりの財政規模を必要とします。
しかし、この地域愛着度を高めるのは「税金」ではありません。
地域への愛着度を高めるのは、「この街に住み続けたい!」という願望であり、「地域に貢献する!」という決意であり、「この地域に住んでいて良かった」という実感なのです。
(488字)
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衆議院選挙や参議院選挙のような国政選挙の投票率は、「国民の政治に対する関心度」かもしれません。
しかし、自分が住んでいる地域での市議選や市長選の投票率は、「政治への関心度」というよりは、「地域への愛着度」そのものなのです。
地域への愛着度が低いから市議選や市長選に関心が向かないのです。
3月に行われた入間市議選の投票率は39%、2015年4月に行われた日高市議選の投票率は約48%でした。
この投票率を「住民の地域に対する愛着度」として考えると納得がいくのではないでしょうか。
住民満足度という尺度が有ります。
選挙では「住民満足度100%を目指します!」と訴える候補者がいますが、この住民満足度を高めるには、それなりの財政規模を必要とします。
しかし、この地域愛着度を高めるのは「税金」ではありません。
地域への愛着度を高めるのは、「この街に住み続けたい!」という願望であり、「地域に貢献する!」という決意であり、「この地域に住んでいて良かった」という実感なのです。
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2017-04-24 Mon
遅くなりましたが、市議選の結果についての「感想」と「見解」です。
私が最も興味が有るのは「候補者個々の当落」よりも「投票率」です。
投票率が低ければ低いほど、大政党の公認候補者、後援会組織が固まっている現職の候補者に有利に作用します。
逆に、投票率が高ければ高いほど、既存政党とのしがらみのない無所属候補者、組織的な基盤が無くて浮動票頼みの新人候補者に有利に作用します。
<26人の候補者の得票結果>(文化新聞の4/24付け号外)
だから、投票率が微減で、飛躍的に上がることの無かった今回(2017年)の市議選で、落選した現職候補は1人だけだったのです。
選挙になる前は「欠員2」で、立候補した現職議員は17人。
今回の市議選では「新人が3人当選した」ことになってはいますが、「欠員2」ということは、選挙前から「新人2」の当選は確定していたわけです。
.
つまり、この落選した古参議員と入れ替わって当選した新人議員は「1人だけ」だったということなのです。
投票率は、結果としては前回(2013年4月)の50.32%より微減の50.30%でした。
有権者の数そのものは、「減と増」を差し引きすれば、前回とあまり変わりません。
これは何を意味するのでしょうか?
実は、「新有権者」以外で、前回(2013年)の市議選で投票しなかった約50%の人は、今回(2017年)も投票しなかった、ということです。
「投票率が上がる」ということは、前回(2013年)投票しなかった人が、今回(2017年)の投票率が増えた分だけ大勢が新たに投票所に行く、ということなのです。
飯能市の有権者数は67,809人ということなので、投票率が1%上昇するということは、投票する人が678人増えるということなのです。5%では3390人も増えるのです。
しかも、市議選に興味が無くて、前回の選挙では投票しなかった人が、久しぶりに(あるいは初めて)投票する場合、その大部分は「現職ではない新人候補者」に投票するものなのです。
つまり、もし投票率が55%だったら、増えた3390票の大部分は新人候補に投じられるのです。
仮に、もし、そうなっていたら今回(2017年)の下位当選者の5~6人と、落選した6人の新人候補者の当落は大きく変わっていたかもしれないのです。
(933字)
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私が最も興味が有るのは「候補者個々の当落」よりも「投票率」です。
投票率が低ければ低いほど、大政党の公認候補者、後援会組織が固まっている現職の候補者に有利に作用します。
逆に、投票率が高ければ高いほど、既存政党とのしがらみのない無所属候補者、組織的な基盤が無くて浮動票頼みの新人候補者に有利に作用します。
<26人の候補者の得票結果>(文化新聞の4/24付け号外)
だから、投票率が微減で、飛躍的に上がることの無かった今回(2017年)の市議選で、落選した現職候補は1人だけだったのです。
選挙になる前は「欠員2」で、立候補した現職議員は17人。
今回の市議選では「新人が3人当選した」ことになってはいますが、「欠員2」ということは、選挙前から「新人2」の当選は確定していたわけです。
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つまり、この落選した古参議員と入れ替わって当選した新人議員は「1人だけ」だったということなのです。
投票率は、結果としては前回(2013年4月)の50.32%より微減の50.30%でした。
有権者の数そのものは、「減と増」を差し引きすれば、前回とあまり変わりません。
これは何を意味するのでしょうか?
実は、「新有権者」以外で、前回(2013年)の市議選で投票しなかった約50%の人は、今回(2017年)も投票しなかった、ということです。
「投票率が上がる」ということは、前回(2013年)投票しなかった人が、今回(2017年)の投票率が増えた分だけ大勢が新たに投票所に行く、ということなのです。
飯能市の有権者数は67,809人ということなので、投票率が1%上昇するということは、投票する人が678人増えるということなのです。5%では3390人も増えるのです。
しかも、市議選に興味が無くて、前回の選挙では投票しなかった人が、久しぶりに(あるいは初めて)投票する場合、その大部分は「現職ではない新人候補者」に投票するものなのです。
つまり、もし投票率が55%だったら、増えた3390票の大部分は新人候補に投じられるのです。
仮に、もし、そうなっていたら今回(2017年)の下位当選者の5~6人と、落選した6人の新人候補者の当落は大きく変わっていたかもしれないのです。
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