2017-11-27 Mon
2030年の飯能の概要です。
飯能市と日高市が合併して〈高麗飯能市〉になりました。
ちなみに入間市と狭山市は再度合併に挑戦して成功し〈狭山茶市〉になりました。
近くの横田基地が米軍専用基地から民間との併用空港になり、主に国際線チャーター機の離発着に使用されるようになっています。
これに伴ってJR八高線の運行本数が増え、さらにその運営が西武鉄道に移行され、東飯能駅が地域の中心的なターミナル駅に変身しました。
宮沢湖畔のムーミンワールドは、当初の開園予定の再三の遅れやその後の経営のゴタゴタもありましたが、最終的には西武鉄道系列の企業になり、東飯能駅と高麗川駅の間の新駅開設もすんなりと決まりました。
新駅の名称はそのものずばり「ムーミンワールド」駅です。
飯能市のキャッチフレーズは、それまでの「森林文化都市」から「飯能は里地里山、森林文化」に変わりました。同時に「半農ライフ」も「都心に座って通勤、地元で半農ライフ」に変わりました。
飯能市の山間部全域が<市営里地里山自然公園>に指定され、そのエリア内に都内の幾つもの区が出資した「合同学習林」が開設されるようになりました。
名栗に開設された森林文化都市研究所が、林業組合や職業訓練校等と統合して、小規模ながら存在感を発揮している森林文化都市大学へと発展しています。
そのため、日本全体の人口が減少する中で、高麗市は「僅かながらも人口増を続けている稀有な自治体」になっています。
さらに全国に先駆けて実施してきた「住民永住度」調査では、日本一を維持し続けています。
何故なら「住民満足度を高めるには多額の税金投入が必要」なのですがが、「住民永住を高めるのは住民と行政の協働の仕組み」というノウハウの蓄積だけでも可能だからなのです。
この「住民永住度日本一」という目標を掲げて、高麗市は様々な「日本一」に輝いているのです。
(789字)
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2017-12-01 Fri
2030年の飯能を創った人たち。
それは「3人の市長」でした。
自治体は「市長の意志」だけでも大きく変貌します。
今日の飯能市を創ったのは3人の〈面白い市長〉〈賢い市長〉〈強い市長〉でした。
〈面白い市長〉は、全国から注目されることを次々と掲げたのです。
最初は「ワクワク!飯能!」というキャッチフレーズと、人間がワクワクした時のポーズを取り入れた独特のフリでした。
「日本一の飯能市を目指す」という目標は、「どのような分野での日本一を目指すのか」という具体的な分野を定めなくても、それだけで市民はワクワクしてきたのです。
「日本一の市役所を目指す」というキャッチフレーズは、どこの市の市民も「反対はしない」でしょう。
ところが、市長の発言はそれが時々「(現在の)飯能市役所は日本一だ!」という「市職員へのおもねり・お世辞」になってしまうこともありました。
しかし、この<面白い市長>は、ムーミンのテーマパークを誘致することで、飯能市への注目度と知名度を一気に押し上げました。
次の〈賢い市長〉も飯能市の知名度を上げましたが、それは自治体の幾つもの事業を「金を使う事業」から「金を稼ぐ」に大転換させたことでした。
市民会館運営を民間に委託して、職員人件費を含む年間の赤字をゼロにするだけでなく、会館の有料稼働率を上げて収益を生み出した会社からの配当を優先的に受け付ける仕組みを生み出しました。
さらには、赤字で撤廃を希望していた路線バス会社への補助金を打ち切り、撤退した路線とは別に、市内の通学バス運営会社を巻き込んだ「公営バス」を生み出し、巧みな運賃体系と維持会員組織の組み合わせで、短期間で黒字路線に転換したのです。
その次の〈強い市長〉は、市役所から「市役所勤めなら楽な生活ができるから」という意識の職員が多数を占めていた部署の構成を一気に変革したのです。
「職員に好かれる市長」「職員に慕われる市長」を目指していたら、市役所はいつまでも「ぬるま湯」職場を、「本当に市民の役に立つ人が大勢いる所」にはありません。
「職員から嫌われることを恐れない」市長、「職員から恐れられる市長」でなければ、市役所のレベル向上はありません。
市長と市議会の関係を、いままでの「形式的な馴れ合いの場」から「真剣勝負の意見交換の場」に変えたのも、この「強い市長」だったのです。
(977字)
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