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★メッツア事業への公金提供がダメな理由★⇒【④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】No.01  〈2億円の公金提供〉は、「FGIからの要請に応じて?」 それとも「飯能市から申し出た?」 
   
今回の「メッツア事業への公金提供の是非を考える際の〈第4の視点〉は、「メッツア誘致の経緯に関しては不透明な部分が多すぎることから生じる危惧」ということです。

FGIは上場会社なので「株価に大きな影響を与えるコト」はごく一部の関係者以外には非公開にしていなければならないという、インサイダー取引規制に関する事情であれば、それは理解できます。

私が「不透明だと危惧している」のは、現時点ではもう公表しても何の支障もない事項についてなのです。

その一つは、今回の「2億円の公金提供」は、FGIと飯能市のどちらから言い出したことなのか、という点です。

FGIのほうから飯能市に対して「観光トイレは公共施設的な位置付けなのだから飯能市に負担して欲しい」という要請が有ったから公金を提供することになったのでしょうか?

それとも、飯能市の方からFGIに対して「観光トイレは公共施設的な位置付けなのだから市の方で負担しましょう」と積極的に申し出たのでしょうか?

いままでの市議会審議の報道を読んだ限りでは、このことに関しては触れられていませんでした。

公金提供に関して、これは重要なことです。

もしも、FGIからの提供要請が有ったのであれば、FGIが主張する「飯能市が負担すべき理由の開示」は、議会で審議する際には不可欠な資料だったはずです。

そのうえで、市議会では「飯能市が負担すべき理由」の是非を審議する必要が有ったのではないでしょうか?

そして「公金提供を認める」からには、その「FGIが発注建設する観光トイレについての様々な仕様を条件として提示する」べきでした。

しかし、その「条件」について議会では誰も何も触れていませんでした。

つまり、「観光トイレの設置の負担金」という名目だけで1億5000万円を支出」することになるわけです。

そのような「ただ現金を支給する」という〈公金提供〉が行われて良いのでしょうか?

今回の〈公金提供〉については、「FGIからの強い要請が有った」ということは全く表に出てきていないということは、FGIからの要請が無いにも関わらず、飯能市のほうから、自主的な判断で公金を提供することを申し出たという認識で良いのでしょうか?

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| 小久保 達 | 23:14 | comments (0) | trackback (0) | ★メッツア事業への公金提供がダメな理由★::④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】 |
★メッツア事業への公金提供がダメな理由★⇒【④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】No.02 メッツア誘致に関して「資金提供の密約は無い!」と断言できるの? 
   
今回の「メッツア事業への公金提供の是非を考える際の〈第4の視点〉は、「メッツア誘致の経緯に関しては不透明な部分が多すぎることから生じる危惧」です。

その危惧の一つが「FGIと飯能市との間の〈密約〉の有無」です。

今回の「公金提供の是非」を考える以前に、そもそも「ムーミンパークが飯能市に決まった」ことの経緯も〈不透明〉のままなのです。

飯能市とFGIと西武鉄道との共同マスコミ会見の半年ほど前には「ムーミンのテーマパークが日本にできる・・・」「運営会社は立地場所を探している・・・」という記事が朝日新聞などに掲載されていました。

この時点では「東京ディズニーランドとの競合を避けるために関西方面で探している」とか「ムーミンが住んでいるのは島なので海辺を探している」という内容でした。

もちろん、「関東」とか「飯能市」という地名や後に候補地になった立川市と言う地名等は挙がっていませんでした。

飯能市がFGIとの交渉を始めたのは、この記事以降のことだと思いますがそれは確かではありません。

そこで、2015年6月30日のマスコミ報道に接したときから私が興味を抱いていたのは下記のことでした。

「これは、その新聞記事を読んで飯能市の方からFGIにアプローチして飯能に誘致した」のだろうか? それとも「FGIのほうから飯能市にアプローチして宮沢湖畔で開園することに決めた」のだろうか?」
ということでした。

その後、飯能市では、メッツアのことを語る時、市長もその他の担当職員も「飯能市から積極的に働きかけて誘致に成功した」という趣旨の発言を何度も私は聞いています。

FGIの玉井社長も、市内での会合や業界紙のインタビューなどでは「飯能市からお誘いを受けて検討した結果、宮沢湖畔に決めた」という趣旨の発言を何度もしています。

もし、この「飯能市のほうから積極的に働きかけて誘致に成功した」ということが事実だとしたら、飯能市から「市に来てくれるなら、出来る協力はなんでもします!」という〈特別な約束〉をしたのではないか、ということも考えられます。

日本では、約束の内容が公表されなければ、それは〈密約〉と呼ばれます。

飯能市から必要な資金提供の〈密約〉が有ったのだとしたら、今回の観光トイレ設置負担金やSPCへの出資を名目にした公金提供の「本当の理由」は明らかです。

思い起こせば、メッツア事業が公表されてから、市議会では「飯能市はFGIに金銭的な支援をするという密約を交わしたのではないか?」という質問をした議員はいなかったと私は記憶しています。

しかし、現時点では私の記憶であって、確実なことではないかもしれません。

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| 小久保 達 | 19:52 | comments (0) | trackback (0) | ★メッツア事業への公金提供がダメな理由★::④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】 |
★メッツア事業への公金提供がダメな理由★⇒【④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】No.03 「飯能市がFGIを積極的に誘致した」の? 「FGIが飯能市を見つけ出して進出した」の?  

新しい民間のテーマパークが出来る場合、いつも「自治体と民間会社のどちらが先にアプローチしたのか」がよく話題になります。

飯能市のメッツア事業の場合は、次の二つのケースが考えられます。

<飯能市からのアプローチ>
飯能市がFGIのムーミンパーク計画を知り、あけぼの公園でのトーベ・ヤンソンとの関係を全面に出して、飯能市に誘致しようとアプローチした。

<FGIからのアプローチ>
FGIがあけぼの公園とトーベ・ヤンソンとの関係を知って、自治体の協力を引き出すにはそこで開園したほうがメリットが多いと判断して飯能市にアプローチした。

果たして本当はどちらが先にアプローチしたのでしょうか?

このことに関しては「事実」は一つしか無いのですが、これに回答することは、実は飯能市にとっても、FGIにとっても〈両刃の刃〉になってしまいます。

もし「飯能市から先にFGIにアプローチした」ということが事実だとしたら、FGIは「飯能市とトーベ・ヤンソンとの関係を知らなかった」ということになってしまいます。

事実がこの通りだとすると「FGIは本当はムーミンの事は表面的なことしか知らない程度の会社だ」ということになってしまいます。

逆に、FGIは「飯能市とトーベ・ヤンソンとの関係を知っていて、FGIの方から飯能市にアプローチした」というのが事実だとしたら、飯能市が市民に説明していた「飯能市が積極的に働きかけて誘致した」という説明は「嘘」ということになってしまいます。

この件に関しては「事実」は当事者たちしか知り得ないことです。

両者が「口裏を合わせれば」どのようなことでも「事実」ということにしておくことができます。

もしも皆さんが、「誘致した功績を誇りたい飯能市長」だったとしたら「どのような経緯」を事実として発表するでしょうか?

そのためには、どのような「お膳立て」をするでしょうか?
考えてみて下さい。

逆に、もしも皆さんが「ムーミンパークを飯能市で成功させて儲けたいFGI社長」だったとしたら、「どのような経緯」を事実として発表するでしょうか?

そのためには、どのような「お膳立て」をするでしょうか?
考えてみて下さい。

「私だったらこうする」というのは次回に書き込みます。

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| 小久保 達 | 12:41 | comments (0) | trackback (0) | ★メッツア事業への公金提供がダメな理由★::④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】 |
★メッツア事業への公金提供がダメな理由★⇒【④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】No.04 あなたが市長なら「誘致するためにメッツアに約束してあげたいこと」は?  

もしも私が、、「有名なテーマパークを誘致した功績を誇りたい市長」だったとしたら、その民間企業に出来る限りの便宜を約束するでしょう。

テーマパークのための候補地も、地元の利を生かして最適地を紹介しますし、既に目を着けている土地があるなら、一緒になって地主に譲渡するように要請することも約束します。

地主に土地の価格を安くするように掛け合ったとしても、それが「要請の範疇」であれば市長として問題にされるようなことではありません。

これは何も違法な行為ではありません。

自治体に資金的な余裕があれば、出資の約束をするのも当然のことです。

有力なテーマパークが市内に開園すれば、工事や商材納入、雇用、来場者が落とすお金など、地域への経済効果は確実なのですから、大義名分は立ちます。

仮に、自治体に自己資金が無い場合でも、市内の有力企業に出資を呼び掛けることくらいは約束するでしょう。

ましてや、テーマパークを推進する会社が上場企業であれば、インサイダー取引規制に抵触しない範囲で、周囲の人たちにも会社の株主になることを勧めるでしょう。

テーマパークの敷地内はともかく、敷地外の公道や周辺環境を整備するための公共工事は優先的に予算を付けることも約束するでしょう。

これも、議会の可決を得れば違法な支出にはなりません。

ふるさと納税制度に乗っかって、テーマパークを応援する基金を設置して、全国に寄附を呼びかけることも違法なことでありません。

県や国へ要請することがあれば、事務的なことは市職員が全面的に協力することも約束します。

テーマパークの開園や運営に必要な出入り業者や下請け業者も、「市内事業者を優先する」という条件を付ければ、募集の告知や説明会の開催も市が協力することは太鼓判を押して約束するでしょう。

市長として「私腹を肥やすこと」さえしなければ、どんなことでも協力するから「我が市に来て欲しい!」と要請するのは当然のことです。


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| 小久保 達 | 11:37 | comments (0) | trackback (0) | ★メッツア事業への公金提供がダメな理由★::④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】 |
★メッツア事業への公金提供がダメな理由★⇒【④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】No.05 あなたがFGIの社長なら「誘致を切望する飯能市」にどのような条件を切り出しますか?  
もしも私が、FGIの社長だったら、こちらから「飯能市にムーミンパークを造りたいので協力して貰えませんか」というアプローチは絶対にしません。

むしろ、トーベ・ヤンソンとあけぼの公園の今までの経緯を知れば知るほど、「飯能市のほうから誘致を要請してくるのを待って、有利な条件を飯能市から提示してくるように仕向ける」という戦略を採ります。

飯能市からアプローチさせる仕掛けは簡単です。

一般紙で「FGIという会社がムーミンパークを日本にも造ろうとして場所を探している」というパブリシティー記事を一般紙に掲載させればいいだけです。

「ムーミンパークを日本で造る計画」を飯能市が知れば、どんな人が市長であっても絶対に興味を示す筈です。

引退を決めている市長ならともかく、次の選挙、その次の選挙を考えている市長にとってみれば「自分を選挙で有利にさせるテーマパーク誘致」は絶対に乗ってくる「美味しい話」であることは、これまでの日本各地での事例がそれを証明しているのです。

当然、立地の選定には「地元ならではの幅広く、かつ深い情報提供」が期待できます。

土地の買収交渉も、無名でテーマパークの実績が全く無い、胡散臭そうな投資事業会社では、地主から絶対に警戒されてしまいますが、市長の「紹介」で、しかも市職員が同席してくれれば、簡単に信用して貰えます。

市の出資や公的支援も、計画発表の当初から、それを公表したら市民の反対や反発が生じるのは確実です。

なので当初は「ムーミンパークは民間主導のビジネス」であり、「市は出資しない!」「市は自治体として当然の協力をするだけ」ということを前面に出していきます。

市長や市関係者の発言も「市はムーミンパークには税金で金銭的な支援をすることは無いが、地元への経済効果が期待できるので自治体として当然の協力は惜しまない」という程度に抑えさせます。

実利は、当然我が社(FGI)が独占的に取るが、「社会的な名誉」や「手柄」は、当社の懐が痛まない範囲で市長や飯能市に「花を持たせる」ことにはします。

当然、開園時期も、市長の次の選挙(2017年7月)を有利にするために「2017年には開園予定」ということにしておきます。

但し、資金的なことや契約面での進捗で開園時期が遅れることも充分有り得ることなので「2017年のいつ頃なのか」までは明確にすることはさせません。

地元業者をムーミンパーク運営に巻き込むためには「飯能市が応援している」と思わせることは絶対に不可欠です。

自分たち(FGI)が必要とする資金総額からすれば、飯能市が出してくれるかもしれない数億円から数十億円程度の金額では不足です。 

しかし、他の企業や金融機関、投資会社、個人投資家たちからの出資を引き出すためには「地元自治体も出資している」という体裁は絶対に必要です。

だから、金額は少なくても「資金的な支援」や「事業への出資」という「事実」だけは、実行させるつもりです。

当社(FGI)としては、投資事業会社として「自社が最初に出資した自己資金」の5倍~2、30倍で、他の会社にメッツア事業を転売できれば、それでいいのです。

転売した後のメッツア事業がどのようになろうとも、それは当社の関知するところではないのです。


以上のように考えるのは、投資事業会社の社長としては「初歩的なセオリー」なのです。

つまり、今回の「2億円の公金提供」とは、その「FGIの描いた絵図」に「そのまま嵌め込まれてしまった」ということなのです。

飯能市が公金提供をしなくても、メッツア事業が成功した暁には「地元自治体としての協力を惜しまなかった飯能市」という「功績」はいつまでも残るのですが、なまじ公金提供をしたことによって、メッツア事業が失敗したときは、損害を被った法人や企業から「飯能市が主導した事業だと思ったから協力したのに・・・・」という恨みをぶつけられることになるのです。

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| 小久保 達 | 07:01 | comments (0) | trackback (0) | ★メッツア事業への公金提供がダメな理由★::④「メッツア誘致の経緯」に関する不透明な部分への危惧】 |
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  • ★2017年7月の市長選★ ⇒【現職と新人の出馬動向】No.11       前県議の和田さんはブログで「共産党の候補者擁立は、笑止千万、究極のパフォーマンス!」と断定しているのですが・・・・。
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