2022-09-30 Fri
飯能市で現在進行中の<阿須山中土地有効活用事業>の本質は、「官製談合」であって、その過程で、地方自治法や地方公務員法等に違反する議会無視、有印私文書偽造、公有財産横領と幇助などの不正疑惑が生じたという事件なのです。
これを「簡潔に判りやすいストーリー」にまとめると下記のようになります。
❶飯能市が県から20億円を借りて買い戻す阿須山中の市有林(約17ha)の有効活用策はなかなか決まらないままだった。(これがそもそもの発端です)
❷ところが、2011年3月の東北大震災による原発稼働停止で<メガソーラー売電事業>が「楽に儲かる事業」として全国的に拡大していった。
❸そこでX氏は「阿須山中でメガソーラー売電事業をやれば儲かる!」と思った。 (そう思ったのはX氏だけじゃないですが)
❹ところが、「自然を破壊して造るメガソーラー発電はクリーンエネルギーではない!>」という認識が広まり、全国でメガソーラー反対運動が拡大していった。(この認識は今や世界中に広がっている)
❺X氏は、「阿須山中で飯能市の公共事業としてメガソーラー売電事業を始めることを議会に諮れば確実に否決される」と思い、「阿須山中市有林の有効活用策を民間から公募し、最優秀提案者に市有林を長期賃貸して、その民間事業者にメガソーラー売電事業をやらせる」という方法を考え出した。(ここがX氏の策略の根幹)
❻X氏は、飯能市内で専用サッカー練習場を必要としている一般社団法人飯能インターナショナルスポーツアカデミー(略称HISA)に眼を着けて、「阿須山中の市有林を伐採してサッカー場とサッカー倶楽部運営費稼ぎメガソーラー発電所を造る」というプランで応募すれば最優秀提案者に認定する」という約束をして、公募事業に応募させることにした。(HISAにはメリットしかない条件なので飛びついた!)
❼この<阿須山中土地有効活用事業>に、HISAが提案する応募案以上の優れた提案で応募して来る者を排除するために「公募期間と応募条件」を不自然に設定して、当初の目論見通りHISAを最優秀事業者として飯能市に認定させる計画を立てた。
➑X氏の計画通り、飯能市は、阿須山中の市有林(約17ha)の有効活用策を公募し、その応募者の中から最優秀提案者を選定し、その提案者に市有林を「月額10万円の賃貸料で20年間貸し付ける」ところまでは、飯能市の公共事業だが、市から借りた市有林で「メガソーラー発電所とサッカー倶楽部専用練習グランドを造って運営する」のは民間のHISAの事業である、ということになった。
❾HISAは「20年間で計2400万円の借地料」を飯能市に収めるだけで、「20年間で計45億円以上のメガソーラー売電事業の売上を100%独占できる」ことになったので、当然、X氏に対して巨額のコンサルタント料が支払われることになる。X氏が仮に公職の人であったとしても、「メガソーラー&サッカー場事業はHISAの民間事業」なのでその金銭授受は贈収賄には当たらないという構造にしたのだ。
❿X氏の策略が巧妙なのは、阿須山中現地での市有林伐採とその搬出作業を「市の負担」と思わせることで、「本来は市の財産である伐採木売却代金」を市に納入しないで済むようにしたことである。
⓫X氏は、その伐採木を購入した業者名を非公表にさせることで「数千万円とも算定された伐採木売却代金の行方」をも非公表にさせた。
⓬HISAは、単なる少年サッカー倶楽部であって「メガソーラー売電事業経験ゼロ」なのに、総工費20億円にもなる大工事を資金的な裏付けも無しに事業主になれたカラクリは、大和リースの存在である。大和リースは、HISAから森林造成工事、ソーラーパネル設置工事、その後のメガソーラー売電事業の全てを丸投げされて元請け業者になるが、これもX氏の策である。
⓭やがて阿須山中での「メガソーラー発電事業」の権利は、短期間でHISAから大和リース本体(もしくは関連会社)に譲渡され、この<阿須山中土地有効活用事業>最優秀提案者の役割を演じたHISAは、そのお役目を果たすけで「専用サッカー練習場と定期的な安定収入のおこぼれを頂戴することになる。
⓮ここまでがX氏が描いた「計画」だが、最も儲かったのは「飯能市の後ろ盾のお陰で楽にメガソーラー工事と売電事業を増やすことができた大和リースだが、贈収賄にならないコンサルタント料を得るX氏も「陰でたっぷり金が入る」のである。
以上ですが、なんか<東京オリンピック汚職>と似通っている所もありますね。
(1836字)
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2022-10-02 Sun
もしも、X氏が「実際には最初から存在していなかった!」としたら・・・・。
あるいは、「関係者への影響力を失ってしまった!」としたら・・・・。
もしも、<阿須山中土地有効活用事業>が、官製談合ではなく、公平で公正でなんらヤマシイことのない「公募事業」だったとしたら・・・・。
もしも、HISAが、飯能市の公募事業に、公明正大に応募して、公平公正な選考委員会で最優秀提案者に認定されたうえで、<サッカースクール専用練習場>と、その運営資金稼ぎのための付帯設備であると称するメガソーラー売電事業だったとしたら・・・・
そうだったとしたら、あの阿須山中の市有林を破壊して造られた<サッカーグランド>は、今後、どのように運営されて行くのでしょうか?
あの「総面積の8割前後が丘陵の北斜面に設置されたメガソーラー発電所は、どのように運営されていくのだろうか?
台風や集中豪雨などへの対策や、膨大な被害を被った事態には、どのように対応していくのでしょうか?
それらについても、これから書き込んでいきます。
(467字)
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