2024-09-27 Fri
飯能市に限らず、どこの市議会でも「自己革新が出来ない」ようです。
その理由の一つは、「自分たちのどこがオカシイのか?」が判らないからです。
飯能市議会では、その典型的な事例が、先日(9/25)の一般質問最終日にありました。
それは〈議事進行〉という本会議運営上の慣例のことです。
この〈議事進行〉4文字から「議事の進行についての何かだな?!」という推測はできます。
しかし、「議事進行をかける」「議事進行をかけられる」という、その用法を聴いただけでは、➀「進行している議事を止める」ことなのか?②遅れがちな議事を早く進行させる」ことなのか?③そのどちらかではないか?と推測する人はいるかもしれません。
ところが、この〈議事進行〉を、議会傍聴席で7~9回見てきた私の体験から推測すると、どうやら、議員が突然、その日のうちに急遽、全議員で検討する案件を「議長に申し出る」ことのようです。
何事も、「事前に文書で申し出されたこと以外は受け付けない」議会運営には珍しく、「その日のうちに審議する」ルールだというのです。
それならば、〈議事進行〉よりは、一般的には、〈動議〉、あるいは〈緊急審議要請〉もしくは〈予定外審議要求〉という言葉に変えたほうが、市民にとっては理解できる言葉ではないでしょうか?
さらに、この〈議事進行〉慣例のアホなところは、議事進行を求められた件で議員が話し合うのは〈秘密会〉と称して、本会議場以外の会議室で行われることです。
その〈秘密会〉の報告は、概要が本会議場で議長等から報告されるのですが、それまでの間、市長始めとして本会議場にいた市幹部職員は、全員が着席したまま。ただひたすら待機しているだけなのです。
この〈秘密会〉の件で、市長や幹部職員が議員からの質問に答弁しなければならない内容が有るならともかく、〈議事進行〉がかけられるのは「議員間同士のコト」なので、市長・職員は全員本会議場にいる必要は無いのです。
しかも、〈議事進行〉の秘密会で、議場から議員全員がいなくなるのは、その日の本会議の当初の予定が全部終了してからなのです。
本来であれば、当日の本会議場での予定は全て終了しているのだから、市長・市職員はそれぞれの部署に戻ればいいのに、それなのに、ただひたすら本会議場で何もせずに待機しているだけなのです。
先日(9/25)の〈議事進行〉では、当初の本会議での一般質問が終了してから約1時間半もそんな無駄な「待機」が続いたのです。
その間、私ら傍聴人は、傍聴席で待機していても良いし、ロビーに出て知人とおしゃべりしても良いし、もちろん帰宅することも自由なのですが・・・・・。
これでは、まるで、議員たちが、市長・幹部職員に対して、「オレ達は市政にとって重要なことを話し合っているのだから、その結論が出るまでアンタらは待っていろ!」と、自分たちの無意味な権限を無駄に誇示しているようにしか見えませんでした。
こんなアホな「本会議場にいなければならない市長・幹部職員の時間浪費タイム」が年に1~2回は有るのです。
まさか、その待機時間に時間外手当が支給されるとは思いませんが・・・・。
先日(9/25)の〈議事進行〉の時の議長は、最古参の野田直人議員でした。
議長を何度も体験している議員でさえも、この「質疑応答の必要が無くなった本会議場に市長、副市長以下20名以上の幹部職員を長時間無駄に待機させる」慣行を「改めよう!」と思った人は、飯能市議会にはいないようですね。
以上。 (1414字)
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2024-10-09 Wed
飯能市では来年4月が市議選です。飯能市に限らず、どこの市町村でも議会議員選挙の時は、「立候補者は市議会改革を掲げる」ものです。
しかし、議会議員選挙とは、「住民が議会改革を立候補者に約束させる機会」でもあるのです。
どこの選挙でも、「告示前に住民有志が立候補予定者にアンケートを実施する」ことが多いものです。
しかし、そのアンケート対象を〈立候補予定者〉にすると、立候補予定者が出揃うまでは、そのアンケートを実施できなくなっています。
ところが市議会改革に関しては、現職議員に限定したほうが、具体的な事についての深い質問や現実的な意見交換が出来るものです。
そこで、市議選直前ではなく、普段から<市議会改革に限定した現職議員アンケート>を実施したらどうでしょうか。
この<市議会改革に限定した現職議員アンケート>については、私としては、まず第1弾として下記のような設問を考えています。
【設問A】あなたは議員を続けてきて飯能市議会のどの部分をどのように改革すべきだと思っていますか?
(1)「数千万円以上の経費を要するが大きな効果が期待できる改革案」としてはどのような案が有りますか?
(2)「数百万円程度の経費を要するが大きな効果が期待できる改革案」としてはどのような案が有りますか?
(3) 「経費は殆ど不用なので議会で決めればすぐに実行できる改革案」としてはどのような案が有りますか?
【設問B】<市議会改革への市民参加>についてのあなたの意見は?
(1) 議会の事情を知らない市民を参加させると「何も決められない」から市民参加には反対。
(2) 元議員を経験者委員として加えることは必要。
(3) 数人の市民を参加させることは必要。
(4) 委員会構成の半数は市民委員を参加させるべき。
(5) 議会の改革委員会とは別に、市民だけの議会改革委員会を設置すべき。
以上。(766字)
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2024-10-11 Fri
地方議会での改革課題は、どこの市町村でも、下記の➀と②に大別されます。
➀既に他の議会では実施されているのに、自分の議会ではまだ充分には実施されていないコト。
②まだどこの議会でも検討すらされていない画期的な改革案を全国に先駆けて挑戦してみるコト。
その中の➀では、下記のようなコトが代表的な事例でしょう。
(1)議会中継はインターネットで適時に実施、本会議場だけでなく、各委員会室での審議も中継する。
(2)議会中継の録画は、字幕付きで1週間以内にはWEB上で公開する。
(3)全ての議会議事録は、やはり1週間以内にはWEB上で公開する。
(4)議員別に一律に一定時間毎に実施されていた〈一般質問〉を、テーマ別に実施。質問したい議員全員が同じ日に質問する。
(5)議員別に一律に支給されている政策活動費を廃止して、各委員会毎の政策調査活動費にしてその予算総額を増やす。
(6)議員別の〈活動報告費〉や〈機関紙発行費〉等は、〈議員個人の選挙活動費〉との線引きが難しいため公費負担を廃止する。
(7)議員個人のHPやSNSは市議会公式サイトの〈議員紹介頁〉から誰でも簡単にアクセスできるようにする。
(8)委員会毎に<委員議員と希望市民との意見交換会>を定例議会毎に開催する。
(9)市民から<市民が望む議会改革案>を定期的に募集。項目別に分類、提案後の経緯も含めてWEBで公開する。
以上。(581字)
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➀では下記のことが代表的な事例でしょう。
2024-10-13 Sun
地方議会での改革課題は、どこの市町村でも、下記の➀と②に大別されることは前回(No.03)触れました。
➀既に他の議会では実施されているのに、自分の議会ではまだ充分には実施されていないコト。
②まだどこの議会でも検討すらされていない画期的な改革案を全国に先駆けて挑戦してみるコト。
その中の②では、現時点では下記のようなコトが考えられています。
(1)選挙制度の一貫性を市町村議会から、都道府県議会と国会に問いかけていく。
「市議会議員も小選挙区制にする」or「国会議員に〈地元選挙区〉という概念が有ること自体が間違っている。
(2)議員定数を〈男女同数制〉にして、有権者は〈男性候補と女性候補の両方に投票する2票制〉にする。
(3)市民の「議員定数削減の真意」は「議員報酬総額の抑制」なので、《議員報酬×議員定数=一定の原則》を推進していく。
(4)市議会での公式発言(意見表明・質疑応答・賛否と採決)は、記録と検索性を高めるために全てネット上だけに限定し、「密室での非公認会合」は、議員としての公務とは認めない。従って公費負担はしない。
上記のことに「挑戦するor挑戦しない」には、その議会のレベルと議員ひとりひとりの志が現れるようです。
以上。(519字)
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