2007-08-31 Fri
先日(8/29)の文化新聞に
「川越高等技術専門校統合問題。飯能市・地元木工業者など県知事へ存続の要望提出」「統合予定は平成21年4月」
という記事が載っています。
その記事の要旨は下記のようなことでした。
①県の高等技術専門校の見直しで飯能分校(旧飯能職業訓練校)が
川越校に統合される方向で検討されている。
②飯能市や地元木工業者が県知事に存続に関する要望書を提出した。
③その要望の主旨は
「飯能分校の科目は山林の資源が豊かな飯能市で教わるからこそ存在意義があるので地域資源を活用する拠点として存続して欲しい」
私はこの記事を読んで「?????」になってしまいました。
それは下記の考えが私の頭の中を駆け回ったからです。
A.県が行政改革の一環として県施設の統廃合を実施するのは当然である
B.その統廃合の対象に飯能分校が挙げられてもそれは県の判断だ
C.しかし、地元が「飯能分校」の存続を願うのも理解できる
↓
飯能分校が本当に必要なら「地元運営案」が出るはずではないのか?
いま、この川越高等技術専門校飯能分校」を地元で運営する案が有るのか無いのかは、部外者の私は知りません。
県知事への要望書に名前を連ねた飯能市、商工会議所、建具家具協同組合、建設業協会は、「飯能分校の分離独立」の可能性を検討したのでしょうか?
本当に「木工の等技術専門校が飯能に必要不可欠」なら、飯能の市立校か新たな学校法人かNPOで運営する私立校の創設に挑戦するのではないでしょうか?
そのためには、まず県に下記のような新たな要望を出すことではないでしょうか?
「飯能分校の敷地と建物と設備を一定期間、飯能市に貸与して欲しい」
(賃貸借の期間と賃料はその後の交渉課題になりますが・・・・・)
この要望が受け入れられないようであれば、飯能市と地元業界団体とが協力して新たな場所に、新たな木工専門学校を創立することに挑戦すればいいのです。(ただし、本当にやる気が有ればの話ですが・・・・・)
森林文化都市を宣言した飯能市としては、
森林環境の保全と森林資源の活用を目指す学校(大学院、大学、専門学校、職業訓練校、生活指導校)を開設することこそ、
森林文化都市推進事業に相応しいのではないでしょうか?
9月の定例市議会で、市議の誰がこの件に関する質問をするのかが楽しみです。
2007-09-01 Sat
川越高等技術専門校飯能校の統廃合問題は、
森林文化都市飯能に最も相応しい事業を起こす絶好の機会です。
奇しくも、いま飯能市は、
「森林を活用したビジネス創業を支援します」という飯能市森林産業創造支援事業を行っています。
その応募の締切は昨日(8/31)でしたが、その応募プランの中に「森林保全教育」「木材活用教育」「森林ビジネス教育」に関する応募が有ったのでしょうか?
もし、その種のプランでの応募が無いようであれば、
森林文化都市推進事業の基盤事業として、飯能市自身が
森林環境の保全と森林資源の活用を目指す学校の発起人になればいいのです。
そのための名称としては下記のようなものが考えられます
森林文化都市大学 森林文化都市大学校 森林文化ビジネス学院 森林環境保全木材活用訓練校・・・・・・・
その学園の運営母体には下記の6種類が考えられます。
A.飯能市立の学校として創立する
B.隣接する自治体にも呼びかけて<地域立>にする
C.有志にも基金を呼びかけて新たな学校法人を創設する
D.希望する学校法人があればそこに運営を委託する
E.特区申請して株式会社での大学を設立する
F.とりあえずNPO法人でスタートする
Bの自治体は、青梅市や日高市、毛呂山町、越生町などが候補でしょう。
Dの学校法人とは、駿河台大学、自由の森学園、聖望学園などです。
Eの特区申請した上での株式会社による大学が一番面白いでしょう。
FのNPO法人による学校運営は平凡ですが一番簡単かもしれませんね。
2007-09-03 Mon
川越高等技術専門校飯能校の統廃合問題は、
県の行政改革と、市町村の活性化を関連づけていく絶好の機会でもあります。
この「中央の行政改革」と「地方の活性化」というつながりは、
職業訓練校だけでなく、公立病院や福祉施設、文化施設、出先機関などの統廃合や規模縮小の問題も同じような<構造>を持っています。
「中央が行政改革の立場から決定した施設の統廃合」に対して
地元が「我が地区の特殊性を考慮してそこだけは残して欲しい」というのは、
「大局的にはデメリットでも自分たちさえ良ければそれでいい」という
<地域エゴ>と言われても否定はできません。
中央が行政改革の観点から<不要>と判断したものが
地元にとって重要不可欠のものであれば、それを地元が引き受けて運営していくことが、結果として地域の活性化になっていくこともあるのです。
廃止される川越高等技術専門校飯能分校が、本当に地域にとって重要であるなら、地域で運営していけばいいのです。
まず、地域が最初にやるべきことは、
飯能市と商工会議所、西川広域森林組合、飯能市建設業協会、飯能建具家具協同組合などが連名で、埼玉県に
「川越高等技術専門校飯能校の払い下げ要望書」を提出してみることです。
「賃貸借の要望」ではなく、最初は「払い下げの要望」です。
この要望に対する県の回答としては、下記の3通りが想定されます。
1.払い下げがOKになり価格交渉が開始される。
2.売却先が決まるまでの<期間限定賃貸>を県から打診される
3.払い下げは却下され、賃借の可能性も否定される
県の回答が実際にはどうなるのかは、要望書を出してみなければわかりません。
もし、「払い下げOK」という回答であれば、
県との価格交渉と、必要な資金の確保が早急な課題になります。当然、<市民有志からの寄付を募る>ということになります。
もし、「期間限定で貸与する」という回答であれば、
4~10年の間で賃貸借期間を決めればいいでしょう。その間に、県は<将来の買い手>を、飯能市は<将来の場所>を探すことができます。
もし、「払い下げも貸与もダメ」という回答であれば、
独自の場所を確保すればいいのです。空きビルに入居することも可能ですが、木造校舎を建てることから始める方法もあります。
いまの問題は、このような<要望書>を出す意欲が飯能市に有るのかどうかでしょう・・・・・・
2007-09-04 Tue
川越高等技術専門校飯能校の統廃合問題は、
飯能市が本当の意味での森林文化都市を目指していく絶好の機会にできるかもしれません。
森林文化都市の<核>は、言うまでもなく森林と都市です。
森林には<森林環境>という意味と<林業>という意味があります。
都市には<生活>と<教育>と<産業>の意味も込められています。
川越高等技術専門校飯能校の廃校を機に、飯能市が独自の<学校>を創設するとしたら、単に<木工技術>を習得するだけの学校ではなく、<木造建造物><木製建材><製材><育林><森林の保全活用>まで守備範囲を広げることではないでしょうか。
「仮称・森林文化都市大学校」の創設と発展を言葉でイメージすれば下記のようなプロセスを私は描いています。
1.飯能市役所の新しい別館のように、木造建築ではなくても内装や什器に木製品を多用すれば、かなり「木造の雰囲気」を味わうことができます。
そこで、学校が最初に設置する分野は<オフィス用木製家具>でしょう。
そこで「デザイン」「木工」「販売」の3つの科目が生まれます。
つまり、独自ブランド製品の企画、製作、販売まで一手に手がける学校です。
販売先を自治体オフィスや小中高校に絞り込んでもかなりの市場が期待できます。
↓
2.次に設置する分野は<木造建造物>でしょう。
まず、自分たちの学校の<次の移転先>に校舎と宿舎を建築することから取り組みます。
そこでは「住宅営業」「建物設計」「建造物建立」「建物保全修理」の4科目が生まれます。
もちろん、そこでも独自ブランドでの受注、設計、建築、保全まで一手に手がけます。
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3.次に設置する分野は<森林環境経営>でしょう。
まず、飯能市内の市有林と私有林を借り受けて、壮大な面積の学校実習林にします。
そこでは「森林環境」「森林業」「製材運搬」などの科目が生まれます。
飯能市が森林文化都市推進事業として取り組む「学校」もここまでの段階になると、全国から学生が集まるようになるかもしれません。
特に、ニートやフリーターにしてみれば、新しい生活環境になるかもしれません。
いま、全国の私学は、大学も高校も厳しい経営状態に陥っています。
たしかに、いままでのような「硬直化した授業」「現実社会に役立たない教育内容」では、今後も衰退していく一方でしょう。
これからは、「教育」と「職場」と「生活」が一体化した、新しい学校が求められているのではないでしょうか?
要は、飯能市がその先駆けになり、「森林環境経営を実践する学校」を全国に広げていくという意欲と意志が有るかどうか、ということです。
「他に自治体で成功例が出るのを確認してから真似をする」というのではあまりにもお粗末だと思うのですが・・・・・・
2007-09-23 Sun
この【川越高等技術専門校飯能校】という項目(カテゴリー)は、
8/29の文化新聞に「統廃合について飯能市が要望書を出した」という記事を読んで「?」と思ったことから始めました。
さっそくその時に考えたことを文化新聞に投書したのですが、それが
きょう(9/23)付けの文化新聞(裏面)に載っています。
その投書の内容は当Blogで8/31に書き込んだことです
投書するときに、改めで考えさせられたのは「自分の肩書き」のことです。
私の現在の仕事上の肩書きは、飯能での地域活動とはまったく関わりがありませんので、それを使うのは変ですよね。
そこで、当Blogの「飯能どうする研究所 小久保 達」と書いたら、文化新聞はそのまま載せてくれました。
もちろん、その意図は当Blogのアクセスアップに有るのですが、さて文化新聞を読んで「飯能どうする研究所」を検索して当ブログにアクセスしてくる人はどれくらいいるでしょうか・・・・・・・