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▲緊急を要する課題▲ ⇒【これからの広域合併】No.1                                   市町村合併は、広く、高く、新しい視点に立ってより深く考えたい
 飯能市は名栗村と1年前に合併しましたが、「飯能での市町村合併」がそれで終了したわけではありません。隣接する日高市や入間市、狭山市とのさらなる広域合併の是非が検討されています。

 とりあえず注目したいのは今月15日に投票が行われる日高市長選挙です。文化新聞の報道では、いまのところ有力候補者は前県議と前教育長の二人だとのことです。いずれの方が当選するにせよ、日高市における広域合併の進展は新市長の「本音」によって大きく左右されてしまいます。
 
 「いつどこ」では2001年8月から「広域合併の頁」を設置してきましたが、いまでは「市町村合併・その本質と本音」というサイトとして「いつどこ」とは切り離しています。

 市町村合併には賛否がありますが、私自身は大賛成です。その理由は、上記サイトで下記のような3タイトルに分けてまとめてあります。
    [01] 賛成の人へ・保留の人へ・反対の人へ   
    [02] 合併の目的は「自立した自治体になる」こと
    [03] 「メリット・デメリット論議」に欠けている視点

 私としては、これからの「飯能市の広域合併」では、特に下記の4点を視野に入れておくべきだろうと考えています。


1.現在の都道府県の枠を超えて発想すること

 そうすれば、「青梅市と合併して飯能が東京都に編入される」というようなことだけでなく、都道府県が廃止になって「自治体が市だけになった場合の合併範囲」なども検討することになります。

 現実的には「横田基地」が成田、羽田に次ぐ「第三の国際空港」になった場合、航空機の離発着範囲は、合併後の新しい自治体の範囲決定に無視できない要因となります。それは、空港によって恩恵を受ける自治体と迷惑を被る自治体はできるだけ同一であったほうが住民の不公平感が軽減されるからです。

 飯能市は横田基地に離着陸する航空機の騒音には悩まされているのですから、どうせなら、同じ自治体の中に含まれたほうが経済的にも大きなメリットが得られるのではないでしょうか。横田基地が国際空港になるときは、入間基地もサブ空港化されるでしょう。そうなると、横田空港と入間空港を結ぶ高速リニアも敷設されることになるかもしれません。


2.「自主財源で自立できる自治体」を目指すこと 
 
 これからは「地方主権」という大義名分の下に、徐々に国から都道府県や市町村への財源委譲が進められていきますが、従来のような「国への依存」無しに自立できる自治体になれるだけの規模が必要とされます。

 そのため「国で定めた財源」だけで不足する場合は、自治体独自で財源を確保し、課税徴税できるだけの力も必要になるでしょう。奥武蔵の水源林と清流を維持するために必要な経費を賄えるだけの規模(人口・面積・税収)からも、その広域合併の範囲が自ずから定まるかもしれません。


3.現在の「小選挙区」にとらわれないこと

 現在の「小選挙区比例代表並立制」という選挙制度は、あくまでも過渡期の制度です。先の総選挙で大敗した民主党だけでなく、大勝した自民党の中でさえ、不満と不公平感がはびこっている制度なので、長くは続かないでしょう。

 あと2回か3回の総選挙で「全面的に改革」されるであろうことは多くの人が予想しています。したがって、広域合併の「組合せ」に現在の小選挙区の範囲を考慮することはあまり意味がありません。

4.都道府県や市町村ではない新しい「自治体名」を創りだす

 市町村合併が揉める要因の一つに「新市名」があります。たとえば、飯能市と日高市が合併する場合、合併に賛成した住民同士でも、「新市名」では意見が分かれるでしょう。仮に「奥武蔵市」という市名にしても、狭山市や入間市と合併すれば、また別の市名に変わることになります。だからと言って「新市名」になったばかりだから次ぎの合併はしばらく先に延ばそう」ということになれば、それは本末転倒でしょう。

 現在、都道府県に代わる名称として「藩」を推す人たちもいるようですが、江戸時代の「藩」との混同が避けられないので、いままで使われなかった呼称が望ましいでしょう。「藩」以外には「道」や「州」「自治区」なども検討されているようです。

 いずれになるにせよ、現在の「飯能市」「日高市」「入間市」「狭山市」という住居表示が無くならないようにできれば広域合併に対する「心理的な抵抗感」はかなり軽減されるかもしれません。

 次回の「これからの広域合併・その2」は、いつになるかわかりませんが、「合併を推進するためのアイデア」について考えてみたいと思います。

| 小久保 達 | 21:31 | comments (0) | trackback (0) | ★緊急を要する課題★::これからの広域合併 |
▲緊急を要する課題▲ ⇒【これからの広域合併】No.2                                         目指すのは「山」 or 「川」 or「お茶」 or 「空港」の選択。それとも?
 〈これからの広域合併〉という項目タイトルの第01回で「いままでよりも、広く、高く、新しい視点に立って、より深く考えたい」ということを書きました。そこで、第02回では、「合併で目指す方向」について書いてみました。

 今更ここで言うまでもありませんが、市町村合併は、合併すること自体が目的なのではありません。「合併」はあくまでも「手段」です。

 何のための手段か?と言えば、それは「理想的な自治体を実現する」という目的のための手段の一つなのです。広域に合併しなくても「理想的な自治体を実現できる」というのなら合併は不要でしょう。

 では、「理想的な自治体」とは、どのようなものでしょうか? 
私なりに6つほど実現しやすいことから順番に列挙してみました。

  ?地形的にも他の自治体には無い味わい深い特徴を有している。
  ?自慢できるコト・誇れるコトがたくさん有る。
  ?「いつまでも住み続けていたい」と思っている住民の割合が高い。
  ?自治体としての知名度が高く、市外からの転入希望者が多い。
  ?財政的に国や県に依存せずに自立できる財源を持っている。
  ?国や県からの負債を返済し、さらに国や県を財政に支えている。

 まず、?の条件について考えてみましょう。

 いまの飯能市では「山」と「川」は、確かに「地形的は他の自治体には無い味わい深い特徴」です。名栗村との合併でその魅力が増しました。しかし、「山」や「川」を特徴にするなら、日高市や東京都青梅市と合併したほうがさらに「自慢できるコト」「誇れるコト」になるのではないでしょうか。

 あるいは「山」よりも「川」を地域の特徴にしたいのならば、高麗川と入間川の原点から中流までの流域で一つの自治体を形成することも「地形的は他の自治体には無い味わい深い特徴」になるでしょう。清流を源流から中流の流域で守っていく自治体です。

 飯能市には茶畑がありますが、「お茶」を「自慢できるコト」「誇れるコト」にするには、飯能市だけでなく、日高市や入間市と合併したほうが、その特徴はさらに際立ちます。

 飯能市の近くには入間基地があります。この基地が民間利用できるようななれば、地方空港のある自治体にもなれます。それを視野に入れたら、入間基地を抱えている狭山市との合併も逃せないでしょう。

 さらに入間基地と横田基地が一体で運営される将来の可能性をも視野に入れると、都県境を超えて、福生市や瑞穂町、羽村市も合併相手として考えたほうがいいかもしれません。

 自治体の地形的な特徴として「山も川もお茶も空港も」と欲張ることも不可能ではないでしょう。これからの広域合併ではここまで考えておきたいと思っています。

| 小久保 達 | 23:06 | comments (0) | trackback (0) | ★緊急を要する課題★::これからの広域合併 |
▲緊急を要する課題▲ ⇒【これからの広域合併】No.3                                          名栗村との合併は「昔の宿題を片付けただけ」、これからが本当の「平成の大合併」でしょう
 市内の人に「これからの広域合併」のことを話題にすると、中には「名栗村と合併したんだからもう合併は終わったンじゃない?」とか「名栗村と合併したばかりなンだから、次の合併はもうしばらくは先のことなんじゃない?」と言う人が少なくありません。

 本当にそれでいいのでしょうか? 

「平成の大合併」と言われる今の合併推進の目的は「自治体数の削減」することだけだったのではありません。広域合併の本来の目的は「自治体を自立させるために規模を必要最低限以上に大きくする」ということなのです。

 自治体の規模を大きくするために「周辺の自治体同士で合併」すれば、その結果として「自治体の総数が減る」というだけのことなのです。「自治体総数の削減」は「結果」であって「目的」ではないのです。

 では、自立した自治体になるための「必要最低限の規模」は人口何人以上なのか?」という疑問は残ります。これには30万人以上とか、50万人以上とかの諸説がありますが、まだ正解は示されてはいません。ただし、10万人程度の人口では「自立できる」とは言えないでしょう。

 人口が約85000人の飯能市と約2500人の名栗村が合併したところで、とても「自立できる規模」ではありません。

 むしろ、飯能市と名栗村の合併は昭和30年代の「昭和の大合併」の時に実施しておくべきだったのです。それを50年も経ってやっと「合併した」のは、「昔の放置しておいた宿題」を「やっと片付けた」だけのことでしかありません。遅くても30年前か20年前に合併すべきだったことを、いまになってやっと実現しただけのことなのです。

 飯能市としては、本来の「平成の大合併」には、これからやっと取り組むことになるのです。むしろ、「遅れを取り戻す」ためにも早急に取り組まねばならないことなのです。隣接する日高市や入間市、狭山市にも、「相手からの申し出を待つ」のではなく、飯能市から積極的に働きかけていくべきなのでしょう。

 もちろん、合併の自治体はお互いの合意が無ければ出来ません。相手の「真意を確認する」ためにも、まずこちらから「合併を申し出てみる」ことが重要なのです。

 入間市と狭山市との合併が住民投票や住民アンケートで否決されたのであれば、今度は飯能市から動かなければ事態は進展していかないのです。それが飯能市の役割ではないでしょうか?

| 小久保 達 | 22:42 | comments (0) | trackback (0) | ★緊急を要する課題★::これからの広域合併 |
▲緊急を要する課題▲ ⇒【これからの広域合併】No.4                                                        来春の県議選を「次の合併」への興味を喚起する「絶好の機会」にしたい・・・・
 いま、「次の広域合併に向けての動き」がまったく止まっているかのようですが、飯能市や日高市・入間市にとって「平成の大合併」はこれからのことです。

 私自身、「次の広域合併」の組合せは
<飯能市+日高市+入間市>が望ましいと思っています。


 これらの市民に「次の広域合併」への興味を喚起する好機は、来春の県議選ではないでしょうか。

 なぜなら、飯能市・日高市・入間市の3市が合併すれば、現在計4人の県議定数が「2人か3人」に減るからです。当然、この3市の現職県議と立候補予定者にしてみれば、その次の2011年春の県議選に大きな影響が生じます。

 現職県議や立候補予定者の中には、「次の広域合併」を積極的に推進しようという人もいれば、「あまり触れたくない」という人もいるでしょう。

 もし、飯能市・日高市・入間市の県議選立候補予定者が合同で「次の広域合併の是非を考える公開討論会」を開催したらどうなるでしょうか? 

 確実に、県議選への関心も、広域合併への関心も、地域の将来像への関心も高まっていくのではないでしょうか。

  この公開討論会は、是非、飯能青年会議所入間青年会議所に頑張って主催してもらいたいものです。

 たとえば、「(仮称)入間市・飯能市・日高市3市の広域合併を推進する有志の会」でも立ち上げて、とりあえず、新人の立候補予定者を集めて、最初の公開討論会の開催を企画してはどうでしょうか?

 その公開討論会に現職県議にも出席を要請すれば、彼らの「本音」も判ります。

 来年4月の県議選を、「広域合併を推進する絶好の機会」にしたいものです。




| 小久保 達 | 13:41 | comments (0) | trackback (0) | ★緊急を要する課題★::これからの広域合併 |
▲ 緊急を要する課題▲ ⇒【これからの広域合併】No.5                                                      広域合併とは、「新しい公共施設はもう建てない!」という「箱物行政との決別」でもあります。
 世間ではすでにもう「安部総理」が実現したかのような雰囲気になっています。世襲議員で「おぼっちゃま」ですから「タカ派」のわりには「少し頼りないイメージ」がありますが、初めて「私より年下の人」が総理になること自体は大歓迎です。

 その安部さんは、先日(9/2)の自民党四国ブロック大会で
道州制は任期中に実現への道筋をつけたい」と発言したそうです。

 この「道州制を実現する」ということは、「都道府県の広域合併を推進する」ということでもあります。それはまた、「市町村の広域合併もまだまだ推進されていく」ということでもあります。

 飯能市は名栗村との合併を実現させましたが、それは「市町村合併」ではあっても、決して「広域合併」ではありませんでした。

 飯能市の「次の合併」には下記の4通りが想定されます。

    (1)まず先に日高市と合併する
   (2)とりあえず日高市+入間市の3市で合併する
   (3)最低でも日高市+入間市+狭山市の4市で合併する
   (4)もっと多くの市や町と一気に合併する


 いずれにせよ、広域合併をすれば、市庁舎や多くの公共施設が倍増どころか、三倍も四倍も増えることになります。

 図書館 も体育館も運動場もホールもプールも「持て余すほどの数」が一気に増えるのです。
 
 つまり、「新しい建物を建てる」という「箱物行政」とは決別しなければならない時がもうやってきたのです。

 そういう事態が、早ければ4年以内、どんなに遅くとも10年以内 にはやってくるのです。

 それが「見えている」のに、15~20億円もかけて、駅から遠い市民会館そばに新しい図書館を建設する必要があるのでしょうか?

 広域合併すれば、「充分な駐車場」を有した図書館を「新市内」に幾つも抱えることになるのです。

 もちろん、老朽化した現在の飯能市立図書館とは別に「新しい図書館」は早急に必要です。

 もし、これから、飯能市内に新たな図書館を開設するとしたら、「広域合併」しただけでは実現させられない「駅前図書館」とか「駅ビル図書館」ではないでしょうか? 

 この「駅前図書館」と「駅ビル図書館」だけは、広域合併しただけでは実現できないものです。それを実現させる可能性が、いま飯能市だけに有るのに、そのチャンスを何もしないで逃していいのでしょうか?

 「駅ビル」や「駅前」ならば、民間の既存の建物を賃借するだけで実現可能です。「賃借」物件であれば、「設置」も「廃止」も契約書に明記しておけば「1年単位」で柔軟に対処することができます。

 幸い、飯能市内には、
「図書館として入居できる大型商業施設」 が幾つかあります。旧丸広東飯能店だけではなく、現在営業中の丸広飯能店や、飯能ペペ、サビアなども「図書館としての入居」は交渉次第で可能なのです。

 これからも広い駐車場を備えた大型商業施設はさらに増えていきます。もう飯能市は商業施設がオーバーフロ(過剰)なのですから、どこの店舗も「図書館の入居」は大歓迎なのです。

 だから、家賃も<入札制>にすれば飯能市の条件を受け入れる可能性は大なのです。つまり<広域合併>とは、「公共施設の設置方法」が変わることでもあるのです。

 飯能市はそれをどこまで「見通し」ているのでしょうか?




| 小久保 達 | 16:33 | comments (0) | trackback (0) | ★緊急を要する課題★::これからの広域合併 |
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  • ★2017年7月の市長選★ ⇒【現職と新人の出馬動向】No.11       前県議の和田さんはブログで「共産党の候補者擁立は、笑止千万、究極のパフォーマンス!」と断定しているのですが・・・・。
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