2007-04-22 Sun
森林文化都市宣言をした飯能市として、「誇れる市役所」とは、どのようなものでしょうか?
「市役所」には、建物としての市役所庁舎と、その機能としての市役所組織の二つの意味がありますが、ここでは「庁舎」を考えてみました。
庁舎としての市役所を考える場合、項目としては下記のようなものがあると思います。
【所在地】 市内での位置、周囲の環境、交通アクセス、必然性・・・・
【建物】 敷地面積、構造、容積、外観、設備、機能、複合用途・・・・
【経費】 用地買収費、建設費、維持管理費・・・・・・
<所在地としては?>
現在の飯能市役所の場所は、今後の広域合併の進展によっては、市の中心部にはならなくなってしまうかもしれませんが、悪い位置ではありません。
東飯能駅には八高線と西武線があるのですから、これで西武線の特急が停車するようになり、さらにJRの新宿駅や東京駅への直通電車の本数が増えるようになったら、かなり便利になるでしょうね。
しかし、「森林文化都市」としては、もう少し山に近い場所がいいでしょうね。
具体的には、国道299号沿い でしょう。
もし、5年後か10年後に広域合併の結果として「新しい場所」に「新しい庁舎」を、ということになれば、ぜひ、国道299沿いの、山が迫ってきている場所に建てて欲しいものです。
私自身が、地方を車で走行していて、その市町村を強く意識するのは、偶然前を通って目に入ってくる市役所や町村役場の建物です。
「これが○○市の市役所か・・・・・」
その建物の規模や外観、周囲の環境で、そこの市町村のイメージがある程度固定されるものです。
だから、市役所庁舎の場所としては、そこの住民しか通行しないような道路よりは、市外、県外の車両が頻繁に通過する国道沿い、幹線道路沿いのほうが「PR」には効果的です。
車を運転している人たちに
「おっ!、ここから飯能市かぁ・・・・」
「ちょっと他の市とどことなく違ってるなぁ・・・・」
とプラスイメージで印象付けられれば、それも「誇れる」ことではないでしょうか?
2007-04-23 Mon
前回(No.1)は<所在地>として誇れる場所について考えてみましたが、今回は、<庁舎として誇れる建物>について考えてみました。
「誇れること」には「初めてのことに取り組む」とか「困難なことに果敢に挑戦していく」ことが重要な要素として含まれています。
森林文化都市宣言をした飯能市として、「誇れる市役所」とは、殆どの人が、<地元で産出した西川材>だけを使った大型木造建造物を考えると思います。
木材を地元から調達するなら、設計は地元の建築家によるコンペで選び、施工も地元の工務店グループに発注するのも面白いかもしれません。
しかし、そういうことが可能になるのは、<建て替え>や<新築>に限られます。
まさか、「木造に建て替えたいから」と言って、現在の庁舎を解体するのは、あまりにも勿体ない無駄遣いになってしまいます。
<新築>が可能なのは、前回(No.1)も触れたように、広域合併による市役所移転か、現庁舎が買われること以外には有りません。
あまりにも平凡で、なんの特徴も無い、現在の市庁舎を「誇れるもの」にするには、どうすればいいのでしょうか?
それは、市庁舎や駐車場を、夜間や休日にも市民のためにフルに活用することではないでしょうか?
その活用方法が「いままでに無いこと」「これからの進展」に大いなる期待が持てることであれば、それはそれで「誇れる」ことではないでしょうか?
しかし、残念ながら現時点では、まだ下記の3点しか考ついていません。
1.屋上を緑化して市民に<山並み展望空中公園>として開放する
屋上を市民に開放している市庁舎は極めて少数だと思います。
<屋上緑化>は都会だけのものというのは固定観念です。
屋上緑化業者に展示場スペースとして貸し出せば収入になります。
屋上からは富士山の眺めも良いのですから・・・・・・
2.駐車場で毎週土日に「植木市」「木材市」「農産物市」を開催する
上記の物以外に、間伐材や端材、木炭、木材チップ、薪も売れるでしょう。
年間に数回程度ではどこでもやっていることなので誇れません。
「毎週開催」が定着すれば、広範囲からお客が来ることも期待できます。
もちろん、市役所には「場所代」が定期収入になります。
3.駐車場の線路側に木造ステージを設置して野外会場として貸し出す
休日専用の野外ステージとして定着すれば面白いでしょうね。
夏なら昔懐かしい野外映画会も開催できます。
2007-04-25 Wed
市町村合併は終わったわけではありません。
道州制とは都道府県合併のことです。
自治体の大合併で生じてくる新たな課題は「余剰不動産の処分」です。(主に市庁舎などの建物です)
一番判りやすい例で示すと、もし、飯能市・日高市・入間市・狭山市の4市が合併すると、市庁舎だけでも3ヵ所過剰物件になります。
支所とか、分庁舎として抱え続けることもあるでしょうが、市職員が減少するのですから処分は避けられないことです。
合併後の新しい市が、民間の空きビルに賃貸で入居するような事態になれば、現在の4ヵ所の市庁舎全部が新たな過剰物件になることも有り得るでしょう。
とうぜん、過剰になる市庁舎の有効活用(転用 or 売却 or 賃貸)が必要になってきます。
飯能市も、入間市も、狭山市も、現在の市長には「さらなる広域合併を推進しよう」という意欲は有るようですが、現時点では、その動きは「やや停滞している」ように感じています。
もし、広域合併のテンポを早めたいのであれば、「逆転の発想」(古い言葉ですね)による「意外な方法」があります。
いままでの広域合併は
「広域合併の実現 → 過剰市庁舎の処分」という順番でしたが、
それを
「過剰市庁舎の処分 → 広域合併の推進」
という順番にするのです。
それは、現在の市庁舎を「売りに出してみる」ことです。
飯能市役所の立地は、工場でも、本社でも、研究所でも、悪くない場所です。
もし、私が「新工場建設」や「本社や研究所移転」の担当者であれば、検討したい候補地の一つにします。
いまから、飯能市が
「広域合併を進展するために市庁舎を売却したい」と広報したら、どうなるでしょうか?
もう、それだけで全国的な話題になるのではないでしょうか。
ニュースを見た企業からの「問い合わせ」も期待できます。
さらに、この「売却宣言」によって、飯能市内だけでなく、日高市や入間市、狭山市でも「広域合併の是非」についての議論が沸き上がってくるでしょう。
つまり「売却宣言」が広域合併の推進に作用していくことになるわけです。
もちろん、「売却後の受け渡し」は、広域合併後になります。
「売却宣言」してからは、「企業の購入検討」と「広域合併へのプロセス」は同時進行になります。
最短でも3年以上はかかるでしょうが、最長でも5年以内であれば、市庁舎を売却する自治体にとっても、購入する企業にとっても「程良い準備期間」です。
以上のように「市庁舎」を広域合併推進の「駒」として活用してしまうことも、私としては「誇れること」だと思っています。
