2007-07-06 Fri
起業の成功要因を一言でまとめるとしたら、それは
「自分にとって最適なビジネスで起業する」ということです。
<自分にとって最適なビジネス>とは
あれやこれや迷わずに
「これだ!」「これ以外に無い」と決断できるビジネスのことです。
なかなか「これだ!」と決断できなかったとしたら、
それは<自分にとって最適なビジネス>ではありません。
<自分にとって最適なビジネス>とは
不安があっても「えい!やー!」と始めてしまえる勇気が湧いてくるビジネスのことです。
「失敗したらどうしよう・・・・」という不安に苛まされ続けるたとしたら、
それは<自分にとって最適なビジネス>とは言えません。
<自分にとって最適なビジネス>とは
始めようとするときに、自分の身近な人から応援して貰えるビジネスのことです。
妻や夫、親や兄弟、長年の親友から
「なんでお前がそんなビジネスを始めるんだ?」
「お前のやるべきビジネスではない!」
と指摘されたら、それは<自分にとって最適なビジネス>とは言えません。
<自分にとって最適なビジネス>とは
身近な人から
「それはお前らしいビジネスだ!」
「お前にはそのビジネスが一番合っている!」
「お前にはそういうビジネスがいいと前から思っていたよ」
と言われるビジネスのことです。
だからこそ、そのような人たちから応援して貰えるのです。
続き▽
2007-07-07 Sat
<自分にとって最適なビジネス>を見つける確実な方向は<自分の足下>です。
何が<自分の足下>なのかということについては、[6/28] と [6/29]に書きましたので、そちらを読んで下さい。
どのような<分野><業界><業種>であっても、
<ビジネスの根幹>は下記の7つに集約されます。
1.求められているモノをつくる(作る・造る・創る)
2.求められているモノを売る(店舗で売る・ネットで売る)
3.求められているモノを貸す(売らず貸してあげる)
4.求められているコト、専門的なコトを教える(教育・コンサル)
5.困っていることの解決を手伝う(代行・派遣・・・・・)
6.気分良くもてなす(飲食・宿泊・時間消費・・・・・・)
7.専門的な技術を施す(施療・施術・施工・・・・・)
この「つくる」「売る」「貸す」「教える」「手伝う」「施す」「もてなす」の中で、
自分の<好きなこと>と<得意なこと>に定めることも、
<自分にとって最適なビジネス>を絞り込む方法なのです。
2007-07-09 Mon
<自分にとって最適なビジネス>は何か?
どうすればそれを見つけられるのか?
いつ、どのようなことでそれを確信できるのか?
その答えを自分で導き出すには「どの業種か?」とか「どの業界か?」という視点の他に、
「自分はどのような仕事(作業)をしていきたいのか?」という視点で探していったほうが確実です。
その一つが、前回の【自分に最適なビジネスを!】No.3)で述べた
「つくる」 「売る」 「貸す」 「教える」 「手伝う」 「施す」 「もてなす」
というビジネスの根幹となる<行動>(動作・作業)です。
つまり、「自分はどのような仕事で稼ぎたい(稼げるようになりたい)のか?」
という視点から考えてみればいいのです。
例えば<飲食ビジネス>を事例にして、
<自分にとっての最適ビジネス>を考「えてみましょう。
一口に、<飲食業>とか<飲食店経営>、<飲食ビジネス>と言っても、
その中には、実に多種多様な仕事があります。
<料理ビジネス>という仕事には、
食材を煮たり、焼いたり、揚げたり、蒸したり、炒めたりという調理することがあります。
飲食店を開業してオーナーシェフになるのはこのようなことが好きで得意な人が最適だろうということは誰にでも理解できるでしょう。
その一方で、毎日大量の料理をすること自体は、あまり好きでもないし、得意ではなくても、オリジナルの創作メニューを考え出すことなら大好きで誰にも負けないくらい得意だという人もいます。
こういう人は、飲食店を開業しても意外と長続きしないかもしれません。
なぜなら、こういう人が好きなのは「創作メニューをつくる」(考える)ということが好きで得意なのであって、毎日朝から晩まで料理に専念していることが好きなのではないからです。
とくに「店に縛られる」とか「時間で拘束される」ことが嫌な人は、飲食店を永続させることは難しいでしょう。
しかし、こういう人の中で、全国に何百万人も居る飲食店経営者や調理人に、自分が考えた創作料理を<教える>ことをビジネスにして成功した人もいます。
それは、「創作料理を考え出すこと」「創作料理の作り方」を<教える>ことが、<その人にとって最適なビジネス>だったからです。
中には、「創作料理の本」を書いて(作って)、それを<売る>ことをビジネスにする人もいます。
創作料理のノウハウを「書籍」ではなくDVDにして<売る>ことをビジネスにする人もいます。
同じ<教える>ことでも、料理方法を教えるよりも、飲食店経営のノウハウを教えるほうが、好きで得意だという人もいます。
自分では料理を<つくる>ことも、<教える>こともできないという人でも、
食材にかなり詳しい人の中には、その知識とネットワークを活かして、飲食店の食材の仕入れを<手伝う>ことをビジネスにした人もいます。
その<手伝う>ということをビジネスにして、「飲食店を開業したい」という人を顧客に、その人の新規開店準備のすべてを<手伝う>ことをビジネスにした人もいます。
<飲食業>という視点なら、そのビジネスの成否は作っている(売っている)食品の味と価格と見栄えで決まるのでしょうが、<飲食店>という視点なら、そのビジネスの成否は<もてなす>ことのレベルで決まってしまいます。
<もてなす>ということは、お客さんに「自分の店に居る間、楽しい気分でいてもらう」ように勤めるということです。
ホテルは宿泊や接客で<もてなす>のであり、テーマパークは様々な仕掛けやアトラクションで<もてなす>のです。
<飲食店>の基本は「料理を食べてもらう」ことで<もてなす>のですが、お客が「飲食店に食べに行く」目的はもちろん<食べる>ことですが、多くの飲食店から、<食べに行く店を選ぶ>基準の一つに<その店のもてなし>があります。
飲食店のオーナーによっては<料理をする>ことは人に任せ、自分は厨房ではなく客席(ホール)にいて、来客を<もてなす>ことを楽しんでやっている人もいます。
料理をすること自体は好きでも得意でもない人が、たくさんの飲食店を経営して成功すること人もいるのは、「飲食店の成功のコツはもてなし」だという信念で経営しているからです。
いままで書いてきたことは<飲食業><飲食店経営><飲食ビジネス>という分野でも、
自分の好きなこと、得意なことは何か?という視点に立てば、<自分にとっての最適ビジネス>が判ってくるという事例です。
これを、あなが現在働いている<業界><業種><分野>、従事している担当業務にあてはめて考えてみて下さい。
<自分にとって最適なビジネス>とは、この分野で、ここで、
自分の好きなこと、得意なこと、求められていることを活かすには何があるか?という視点を持てば見えてくるのです。