2007-07-08 Sun
この「つくる」「売る」「貸す」「教える」「手伝う」「施す」「もてなす」という視点から<自分にとっての最適ビジネス>を見つけ出すということを、
<森林活性化ビジネス>を事例にして考えてみましょう。
工場でモノを製造したり、生産することだけでなく、
植物の栽培や、動物の養殖をすることも<つくる>というビジネスです。
植林、育林、造林などは<造る>というビジネスです。
製材、木材加工、木製品の製造なども<造る>というビジネスです。
しかし、そのビジネスが<自分の足下>である、という人は極めて少ないでしょう。
現に、森林に関連する分野で働いている人や、実家が山林を所有しているという人以外にとっては、植林、育林、造林、林道整備という仕事は、
<自分にとっての最適ビジネス>とは言えないでしょう。
しかし、<作る>ということは、植林、育林、造林、管理、伐採、製材だけではありません。
森林に関する地図や模型、写真集、絵画、映画という作品を創ることも
<森林活性化ビジネス>の中での<創る>というビジネスです。
森林の過去現在未来を描いた小説やコミックなどの作品を創ることも
<森林活性化ビジネス>の中では<創る>ビジネスです。
創作物という作品で<森林を活性化する>ことも、
立派な<森林活性化ビジネス>なのです。
いままでの人生では森林との接点が全く無かったという人でも、
「独創的で独自のオリジナル作品を創る」という、
自分の好きなコト、得意なコトで森林と関わっていくことは、
それも<自分の足下>に有るビジネスです。
その「作品を創る」ということが、「迷わずにできる」コトであり、
様々なアイデアが湧いてくるコトであって、なおかつ
「どんなに苦しくても続けていける」コトであれば
それこそが<自分にとって最適なビジネス>なのです。
<森林活性化ビジネス>とは<つくる>ことだけでは有りません。
<売る>コト、<教える>コト、<手伝う>コトも立派な
<森林活性化ビジネス>なのです。
それらの具体例については次回に書きます。
2007-07-08 Sun
<森林活性化ビジネス>には、<売る>ことも有ります。
自分の山林を所有していなくても、原木や材木を自分で生産していなくても、仕入れてきて<売る>ことができます。
木製品や木材加工品を自分で製造できなくても、それを仕入れてきて<売る>ことも<森林活性化ビジネス>です。
森林に関する作品を自分で創ることはできなくても、それを仕入れて、自分で<売る>ことなら得意な人はいるものです。
<売る>ことが好きで、得意な人は、そのことで<森林活性化ビジネス>を自分にとっての<最適ビジネス>にすることができます。
どんなモノを売るにしても<店舗販売>には、店舗が必要です。
店舗を確保するには、起業する前からかなりの資金を必要とします。
その資金は、ビジネスが軌道に乗るか否かが判らない段階から必要になるのです。
しかも、そうやって確保した店舗でも、自分が売りたいモノのすべてを陳列することはできません。
仮に膨大な面積の店舗を確保することができたとしても、その店内に、売るべき商品を並べるにはこれまた膨大な仕入れ資金を必要とします。
その点、インターネットによる販売ならば、店舗という不動産物件は不要です。
インターネットに店舗を開設することは、どこかの大手のショッピングサイトに出店するにしても、毎月の維持は数万円程度で可能です。
自前で独自のwebサイトを開設できるのであれば、そのための費用はほぼゼロみたいなものです。
それでいて自前のwebサイトであれば、展示する商品も種類と数の品揃えはほぼ無限にまで可能なのです。
インターネットで<売る>という方法であれば、材木とか木材加工品どころか、「山林」自体の売買にも介入していけます。
「インターネットで販売をPRする」という方法であれば、「森林の中の有るモノ」すべてが<売買できる商品>になっていきます。
「インターネットで売る」ということなら、ネットショップの運営が好きで得意な人なら、それは<自分にとっての最適ビジネス>です。
もちろん、「インターネットなら何でも簡単に売れる」というものではありません。
既に有るモノを、いままでに無かった方法で<売る>ということが得意な人にとって、<森林活性化ビジネス>も、その人にとって最適なビジネスになっていく可能性はけっして小さくはないでしょう。
2007-07-09 Mon
<森林活性化ビジネス>には、<貸す>ビジネスもあります。
一番判りやすいのは、「森林を貸す」ことですが、これが出来るのは山林所有者に限られています。
しかし、山林所有者から「一括して全山を借りて」、「幾つかに区分して都会の住民に貸す」ということも不可能ではありません。
最近は<樹木葬>ということが知られてきました。
(樹木葬の説明は省略しますのでインターネット検索で調べてみて下さい)
これも、埋めた骨粉が土に同化し、その目印に植えた樹木が生長して枯れるまでの20年~40年の間だけ、その数㎡ほどの場所を<貸す>ことで成立しているビジネスです。
私も樹木葬に賛同していて、自分の死後を奥さんにはお願いしてあります。
この樹木葬ができる場所は、まだ全国に数ヵ所しかありませんので、早く飯能市内にもできることを望んでいます。
<森林活性化ビジネス>には<教える>ビジネスもあります。
別な視点で言えば、<智恵を売る><智恵を貸す>ということです。
森林の重要性や楽しさを教えることも有意義なビジネスです。
森林文化の意味や意義を日本人全員に考えさせていくことも有意義なビジネスになるでしょう。
20年くらい前の古い体験談ですが、私は千葉県の森林の中で「森林であることを活かした楽しい研修」を受講したことがありました。
樹から樹に張り巡らした綱を渡ったり、高い樹からバンジージャンプをしたりして「勇気を養う」というカリキュラムも有りましたが、けっして単なる冒険スクールではありませんでした。
「高い城壁をよじ登っての集団脱走」や、極限状況でのサバイバルも、すべてチーム全員で協力し合って困難を乗り越える、という研修です。
集団の一体化を感動的に体験させる研修でした。
いまの言葉で言えば、「ネイチャースクール」かもしれませんが、これも森林という場所でなければ出来ない研修ビジネスです。
