2007-07-15 Sun
ここでいう<宝>とは
ビジネスチャンスのことです。
人生を充実させてくれる要因のことです。
自分が結果的には幸福になれる<思わぬ幸運>のことです。
自分の起業を成功させることになる<最適ビジネス>のことです。
<自分がいま働いている業界・いままで永年働いてきた業界>
ここでの<宝の源>とは、
その会社・職場・取引先で築いてきた人脈のことです。
そこでの仕事で得た経験、体験、見聞してきたことです。
あなたがお客さんから聞かされてきたことです。
その業界が長年抱えている問題点や、取り組んできた課題のことです。
その業界であなた自身が実現しようとしていることです。
<自分が永年積み重ねてきた業務、専門技術、専門知識>
ここでの<宝の源>とは、
業務で得てきた情報、蓄積してきた知識、身につけてきた技能のことです。
その情報・技術・知識を組み合わせて生まれてくるものです。
与えられた業務に従事しているときにあなたが考えたことです。
あなたの周囲に出現した新しい状況、意外な出来事のことです。
起業して成功した人大半は、この<自分の足下>に潜んでいた<宝>を掘り出した人たちなのです。
つまり、「ある程度の期間、修業を重ねて」から、その仕事で「独立」したからなのです。
<自分の足下>に有ったからこそ、それが<自分にとって宝であるか否か>の判断ができたのです。
2007-07-16 Mon
「宝」を掘り出すべき<自分の足下>は、前回(7/15)書いた
<自分がいま働いている業界・いままで永年働いてきた業界>
<自分が永年積み重ねてきた業務、専門技術、専門知識>
以外にもまだ有ります。
<自分が好きで永年続けてきたこと(趣味・こだわり)>
ここでの<宝の源>とは、
好きで長年に渡って時間とお金を注いできた経験と判断力です。
「これは売れる!」「これは売れない!」が見えることがあるからです。
自分がお客として求めているものは他の人も求めているからです。
「求めているモノ」であれば「高くても欲しい」という人がいるのです。
1000人に1人しかいないような狭い分野であっても、1億3000万人が済んでいる日本には13万人もの<可能客>が存在するのです。
<自分の得意なこと、他人には負けない特技>
ここでの<宝の源>とは
他の人を寄せ付けないほどレベルの高い得意技のことです。
他人には真似ができない独創性、独自性のあることです。
好きなコトでも社会に通用するレベルでなければビジネスにはなりません
好きなことであればいつまでも「続ける」ことができます。
続けてさえいれば、ビジネスとして通用するレベルにまでなっていくのです。
<自分自身の切実なニーズ、特殊な事情(生い立ち・体験・信念)>
ここでの<宝の源>とは
自分だけが体験した特殊なことから気付くものです。
自分だけが感じている切実なニーズから生み出されるものです。
自分だけが気付くから貴重なビジネスチャンスになるのです。
独創的なビジネスで起業した人の殆どが、上記のような<自分の足下>にあった「宝」を掘り出した人なのです。
その人たちは<自分の足下>から掘り出したものを有望ビジネスとか、成長ビジネスと言われるようなレベルにまで「続けた」のであって、けっして「有望ビジネス探して起業した」ということではないのです。
2007-07-17 Tue
昔から
「ニュービジネスは人が気づいていない隙間を見つけることだ」
と言われてきました。このことを聞いたことのない人はいないでしょう。
しかし、これから起業したい人にとって、本当に知りたいことは
「では、どうすれば隙間を人より早く見つけることができるのか?」
ということでしょう。
殆どの人は、テレビや新聞雑誌、インターネットで、
「これから伸びそうなビジネスは何か?」
「これからどんな商売が流行りそうか?」
という視点で「あっち」や「こっち」を(望遠鏡で覗くように)キョロキョロ探し回ろうとします。
それで<隙間>が見つかるなら、「起業する人は3/100しかいない」という事態にはなりません。
世間から
「あの人は人が気づかない隙間を見つけて起業したから成功した」と言われている起業家の殆どは、
実は、その<隙間>を<自分の足下>から見つけ出したのです。
いや、正確に表現すれば、<自分の足下>を探したから<隙間>に気付いたのです。
マスコミがその起業家を取材するのは、そのビジネスが世間から<有望ビジネス><成長ビジネス>と持て囃されるようになってからなので、<真実>に気づいていないだけなのです。
考えてもみて下さい。
ビル・ゲイツがマイクロソフトを創業してWindowsというOSを開発できたのは、彼が子供の頃からのパソコンオタクで、大学を中退してIBMのOSのプログラミングを下請けでやっていたからなのです。
ソフトバンクの孫正義さんがパソコンソフト卸業である日本ソフトバンクを起業したときには、インターネットはまだ存在すらしていなかったのです。
パソナの南部靖之さんが、当時すでに何社も存在していた人材派遣業に未経験でも参入して立ち上げられたのは、派遣の戦力になる高学歴で立派な職歴を持っている若い専業主婦たちを、当時彼がやっていた学習塾に子供を通わせている母親というネットワークで確保できたからなのです。
40年も前の古い事例で言えば、情報誌『ぴあ』で起業した矢内廣さんが、<映画情報誌の定期発行>という<隙間>を見つけて、確信をもって起業できたのは、映画館で映画を観るしか趣味の無かった彼自身が欲していたからなのです。
ちなみに、私の体験で言えば、
25才の時の<最初の脱サラ>がわずか半年で大失敗に終わったのは、手がけようとしたビジネスが<自分の足下>ではなかったからです。「自分にとって最適ビジネスでなければ続けることができない」という簡単だが真理に近い法則をしらなかったからなのです。
35才の<二度目の脱サラ>が今日まで23年間「楽しく」「充実して」(儲からないけど)続けて来られているのは、<自分の足下>で、<自分にとって最適なビジネス>で起業したからなのです。
(私の事例なんかでは参考にならないでしょうけど・・・・・・・)