2007-07-25 Wed
<起業する人・できない人>No.1(6/20),にも書きましたが、
せっかく起業しても、その半分の人は1年も続かないのです。
5年も経つと、1割も生き残ってはいないのです。
途中で止めてしまった人の多くは「儲からなかったから」と言います。
それは「正しい表現」ではありません。
正確な表現は「儲かるようになる」まで「続けなかった」からなのです。
「続けられなかった」からなのです。
なぜ、「続けなかった」のでしょうか? 「続けられなかった」のでしょうか?
「そのビジネスをやっている毎日が面白くなかった」からです。
「そのビジネスを続けていても自分の将来が開けてくる」とは思えなくなったからです。
そう思ってしまうのは、
そのビジネスが<自分にとっての最適ビジネス>ではなかったからなのです。
ところが、「続けられなかった人」「続けなかった人」の多くは、
失敗した要因を<自己>ではなく、<他人>のせいにします。
時期が良くなかった。場所が悪かった。仕入れたものが良くなかった。経費がかかりすぎた。スタッフがちっとも戦力にならなかった。騙された・・・・・。
すべて<自分以外のこと>を失敗の原因だと思ってしまうのです。
しかし、もっと深く考えれば、それらの失敗要因も、本当はすべて<自分>にあるのです。
「時期が良くなかった」と言っても、起業する時期を決めたのは自分なのです。
「場所が悪かった」と言っても、そこを契約する時は「自分が」「ここでいい!」と判断して始めたのです。
「仕入れたものが良くなかった」と言っても、そこを仕入れ先にしたのは自分なのです。
「経費がかかりすぎた」と言っても、使ったのは自分なのです。
「戦力になるスタッフがいなかった」と言っても、そういう人を採用したのは自分なのです。戦力になるように育てられなかったのは自分なのです。
「騙された・・・」と言っても、人を見る目がなかったのは自分なのです。
・・・・・・・・もうキリがないですね。
2007-07-26 Thu
世の中には<続けられないビジネス>があります。
その代表的なのが下記の6つのコトです。
1.その人にとって本当は好きではないコト
2.その人がビジネスでやる必然性が無いコト
3.社会的な存在価値が無いコト
4.お客からみれば「他にいくらでもある」程度のコト
5.お客を騙しているコト
6.法律に違反しているコト
つまり、この6つのコトは、他人からは「すぐには判らない」ことですが、そのビジネスを始める当人だけは、始める前から、実は「みえている」ことばかりです。
それらは<起業したばかりのビジネス>、<親から継承したビジネス>のどちらにも通用していることです。
<1.その人にとって本当は好きではないコト>
「好きだと思い込んでいた」
「他人には好きなことのように見せかけていた」
「趣味としては好きだったが、ビジネスとしては好きになれなかった」
という人に多くみられます。
これは「しょうがなくて家業を継いだ」という人にも多くみられることでもあります。
実は、本当に好きであれば「続ける」ものなのです。
赤字が続いてそのビジネスでは生活ができなくなったら、最低の生活費を他のアルバイトで稼いででも、そのビジネスを「儲かるようになるまで諦めずに続ける」ものなのです。
<2.その人がビジネスでやる必然性が無いコト>
この「必然性が無いから続かない」という理由は、当人だけが自覚できないことだからやっかいです。
「いままでの人生でまったく接点の無かったこと」を「儲かりそうだから」「ブームだから」「将来有望なビジネスだから」という理由で、飛びついた人に多くみられます。
その典型は<介護ビジネス><環境ビジネス><健康ビジネス><ネット関連ビジネス>の分野に多く見られます。
もちろん、これらのビジネスには成功している人は大勢います。
しかし、「そのビジネスをやる必然性の無い人」が、「儲かりそうだ」と思って始めると失敗する、という意味です。
<3.社会的な存在価値が無いコト>
お客が来ない、誰も応援してくれない、ということが続いたら、「このビジネスは社会的な存在価値が無いのでは」ということに気づくべきなのです。
これは現実には、極めて少ないものです。
<4.お客からみれば「他にいくらでもある」程度のコト>
「ビジネスはライバルとの切磋琢磨の競争に生き残っていくことである」という基本的な原則を忘れてしまっているからです。
「お客さんは神様です」という有名な言葉は「お客様は大事に崇めなければならない」という意味ではなく「買うか買わないかを決める決定権はお客様にあって自分には無いのだ!」という意味なのです。
<5.お客を騙しているコト>
「お客を騙す」ことはできますが「社員を騙す」ことはできないのです。
「少数の人を騙す」ことは簡単にできますが、「大勢の人を騙す」ことは実はできないのです。
「一時的に人を騙す」ことはできますが「長期的に人を騙しつづけることはできない」のです。
<6.法律に違反しているコト>
<金儲け優先>で起業する人が失敗していく<奈落へのプロセス>(7/13)にも書きましたが、いまだにこういう人は一定の割合で存在しています。
こういうビジネスは、たとえ「ばれなくても」「検挙されなかったとしても」「有罪にならなかったとしても」必ず内部から崩壊していくものなのです。
2007-07-27 Fri
ビジネスの世界では、昔から
「成功のコツは、成功するまで諦めずに続けることである」
というあまりにも有名な経営金言があります。
どのようなビジネスでも、社会的に存在する意義が有り、お客の役に立っているところが有る以上、続けてさえいれば「いつかは成功する」ものです。
ただ、その<いつか>が、来月なのか? 来年なのか?
5年後なのか?10年後なのか?
それはやり続けてみなければ誰にも判らないことなのです。
しかし、その「いつかは判らない」けれど、「自分が成功する」ことを信じて続けられるか否か。
それが成否の分岐点なのです。
起業で成功する人は、どんな時でも、どのような事態になっても、自分の成功を信じています。
周囲からどのような評価を受けようと、どのような仕打ちを受けようと、自分だけでも、自分の成功を信じています。
だから「成功するまで続けられる」のです。
なぜ<自分の成功>を信じられるのでしょうか?
それが自分にとっての最適ビジネスだからなのです。