2006-07-02 Sun
このBlog「飯能どうする研究所」には〈次の飯能市立図書館〉という項目タイトル(カテゴリー)があります。
その第1回(1/4)では、下記のことを書き込みました。
(新図書館は新たな建設ではなく既存の建物に賃借で入るという)B案を選択するなら、その候補物件としては、丸広飯能店、丸広東飯能店、サビアなどが便利かもしれません。
しかし、丸広東飯能店が閉館した今となっては、ここが「新図書館の移転先」としては最適な候補地になりました。
その理由は下記の5点です。
1.利用者のアクセスには電車でも車でも最適な位置にある
2.八高線、西武線沿線から広域の利用者から喜ばれる
3.「新館建設」という新たな「箱物建設費」が不要である
4.ビル所有者(現&次期)にも集客面で大きなメリットがある
5.全国には珍しい「駅ビル図書館」として注目される
公立図書館では、昨日(7/1)開館した埼玉県川口市立中央図書館が
「駅前図書館」として注目されています。ここは「駅ビル」ではなく「駅前ビル」である「キュポ・ラ 本館棟」の中にあります。
この川口駅前にある「キュポ・ラ 本館棟」はちょうど丸広東飯能店を全館、「市役所移転」とは別に、「行政サービス施設」として使えば、どのような使い方が有るか、ということの良い見本です。
2006-07-04 Tue
飯能市で現在、検討している新図書館に関する
「インターネット住民アンケート」を実施したいと考えています。
アンケートは「設問」が重要です。
「新図書館に関するアンケート」であれば、最初の設問は下記のようになるでしょう。
【設問01】あなたは、飯能市の次の新図書館には下記のどれが最適だと思いますか? 一つだけ選んで下さい。
a.いまの図書館の場所で建て直す
(建設中は別の場所での仮図書館が必要になります)
b.現在とは別の場所に新しく建物を造る
(市民会館の近くが最有力候補地です)
c.市内の空きビルを借りて移転する
(候補地は旧丸広東飯能店以外にもあります)
上記の「三者択一」であれば、おそらく、一番多くの支持を集めるのは
「b.現在とは別の場所に新しい建物を造る」という選択肢でしょう。
なぜなら、建物を西川材で造れば、話題にもなるし、地場産業である西川林業にも活気を与えることが期待できるからです。
そして、一番、支持が集まらないのは、おそらく
「c.市内の空きビルを借りて移転する」という選択肢でしょう。
なぜなら「賃借」だと、テナントとして毎月家賃を支払い続けなければならないからです。
ところが、アンケートは
「設問の仕方」で、その回答結果が大きく変わってしまうことがあります。
同じ「新図書館に関するアンケート」でも、下記のようにすると、その結果はどうなるでしょうか?
【設問01】旧丸広東飯能店が(丸広か他の企業によって)商業施設として再開される場合、上層階に新しい市立図書館を設置できる可能性がありますが、その場合、あなたの要望は下記のどれですか?
a.駅ビル図書館は便利なので是非実現して欲しい
b.駅ビルよりは今の図書館の場所で建て替えるほうがいい
c.新しい図書館は閑静な場所に木造で建てたほうがいい
上記の「三者択一」であれば、おそらく、一番多くの支持を集めるのは、
「a.駅ビル図書館は便利なので是非実現して欲しい」という選択肢になるでしょう。
あなた自身の「新図書館についての要望」は上記のどれでしょうか?
2006-07-28 Fri
この〈駅ビル図書館への道〉という項目タイトルの第1回(7/2)で紹介した川口市の「駅前図書館」に、きょう、やっと行ってくることができました。
仕事で新潟に行った帰りに、大宮駅で上越新幹線を降り、京浜東北線に乗り換えて川口駅に付いたのはちょうど19時。しかし、駅前図書館は開いていました。
開館時間はなんと!嬉しいことに
月曜日から金曜日は 10:00~21:00 なのです。
土日は09:00~18:00 しかも休館日は「毎月第3金曜日」の 月1回 だけなのです。夏休みや春休みにも休館し、年間100日前後も利用させない飯能市立図書館とえらい違いです。
本当に「駅前」でした。ホームから建物が間近に見えました。 駅の改札口から同じフロアで繋がっているので車椅子でもそのまま入館できます。
地上8階地下2階の全館構成は、リンクしてあるHPに書かれていますが、このHPは、実際の駅前図書館の素晴らしさからすると極めてお粗末です。市役所が運営しているこのHPを見ただけでは、市民以外で「見学に行ってみよう!」と思う人は少ないのではないでしょうか?
新築なのですから、設備が素晴らしいのは当然と言えば当然かもしれません。私がいままでに見た市町村の公立図書館の中では「最高!」です。
6階、7階の 図書館の床は全部木のフローリング 。「こども図書館」の部分も、飯能市立こども図書館よりも広く、テーブルもたくさんありました。もちろん、ここも21:00まで開いています。
60分ほど見て回っただけなので、運営の良し悪しまでは分かりませんが、開架書棚のスペースよりは、机と椅子スペースのほうが広いので「居心地が良い」空間であることはすぐ判ります。
「百聞は一見にしかず」です。一刻も早く見学に行ってみて下さい。メディアセンターなどの有料部分もありますが、そこも8/31までは無料です。
飯能市民が、この駅前図書館(川口市立中央図書館)を知ったら、その殆どの人は「飯能でも早く図書館を新しくして欲しい」と思うのではないでしょうか。
旧丸広東飯能店の空きビルを借りれば、それが可能になります。 そうなれば「駅前図書館」どころか、こちらは「駅ビル図書館」なのです。
きょう私が見学した川口市立中央図書館は、確かに「駅前」と言っても、雨が降れば駅を出てからは傘が必要な距離です。ところが「駅ビル図書館」なら改札口を出ても傘は不用なのです。
2006-07-30 Sun
この〈駅ビル図書館への道〉という項目タイトルは、その〈駅ビル図書館〉が「実現できると思いますか?思いませんか?」という〈問いかけ〉ではありません。
あなたは、〈駅ビル図書館〉が「実現して欲しいと思いますか?思いませんか?」という〈問いかけ〉なのです。
飯能市民として、〈駅ビル図書館〉が「実現して欲しいと思う」のなら、「どうすれば実現するのかを考えてみましょう」という〈呼びかけ〉なのです。
「別に駅ビル図書館なんか実現して欲しいとは思わない」という人に、「どうすれば実現できると思いますか?」と訊いたところで、その人にとっては興味が無いことなのですから「こうすれば実現できるんじゃないか」という答が返ってくるわけではありません。
この〈駅ビル図書館への道〉という項目タイトルは、〈駅ビル図書館〉が「実現して欲しいと思う」人たちに、
「自分でもできること」 「自分ならできること」 をやってみましょう、という〈呼びかけ〉なのです。
だから私も、「私でもできること」「私ならできること」の一つとして、この〈駅ビル図書館への道〉という項目タイトルで、「実現させる方法」「実現させるために必要なこと」を書いていこうと思っているのです。
前回(7/28)書いたように、「川口市立中央図書館を見学に行った飯能市民」が多くなればなるほど
「飯能市にも、ああいう駅前の便利な所に在る図書館が欲しい!」
「だったら旧丸広東飯能店が空いているじゃないか!」
「あそこを借りればすぐにでも駅ビル図書館が実現するじゃないか!」
という声が大きくなっていくのではないでしょうか?
2006-07-31 Mon
私は、初めて川口市の「駅前図書館」を見学した7/28(木)は、帰宅してすぐに奥さんに報告して、「早く行ってみたほうがいいよ」と勧めました。
その他に、私がすぐにでもできることは、このBlogに書いて、読んでくれている人に勧めることです。だから見学してきたその日にこのBlogに書き込みました。
なにも、私だけでなく、 その駅前図書館に行ってきた人は、おそらく、殆どの人が「友人知人に勧めたくなる」のではないでしょうか?
もちろん、住民が約50万人の川口市と約8万人の飯能市とでは、財政規模が大きく違っていますから、同じような規模の図書館を新築することはできません。しかし、「賃借」ならそれも不可能ではありません。
ましてや、「休館日」を週1回から月1回に減らしたり、いままで9時~17時だった「開館時間」を、10時から21時に延長することは、住民数や財政規模の大小には関係無く、 飯能市の図書館職員や市長、教育長にその意欲があれば、すぐにでも実現できることです。
飯能市の市議さんは、この川口市の駅前図書館にはオープン前に見学に行ったそうです。私が市議さん一人一人に「駅ビル新庁舎に関するアンケート」を手渡したとき(6/9)、ある市議さんから、そのことを聴きました。(一部の議員だけで行ったのか、全員だったのかは未確認です)
果たして、駅前図書館を見学してきた飯能の市議さんたちが、自分の支持者たちに報告して「見学に行ってみるを勧めている」のでしょうか? それとも報告していないのでしょうか? 見学してきた市議さんに「駅前図書館に行くこと」を勧められた人はどれだけ居るのでしょうか?
そのことだけでも、その市議さんが 「これからの図書館」 に、本音のところでどれだけの関心が有るのかが判ってしまうのかもしれません。
2006-08-01 Tue
川口市立の「駅前図書館」は、公立図書館ですから市外の人でも、誰でも、いつでも、入館できます。そして、職員に自由に質問することもできます。
実は、私も7/28に行ってきた時は、「館内のでパソコンの持ち込み」 「館内で自分のパソコンからのインターネット接続」について質問をしてみましたが丁寧に答えてくれました。
しかし、「川口駅前図書館が誕生した経緯」や「利用者が外から眺めただけでは見えない運営方針」などは30分~120分程度は時間をかけて、そのことに詳しい担当者にじっくりと話を聞かせて貰わないと判りません。
そこで「見学会を申し入れたい」ということになりますが、先方も開館したばかりで多忙ですから、無制限に「見学希望者」を受け入れることはできないものです。
そうなると、「個人グループでの少人数の見学申し込み」は当面は受け付けて貰えないかもしれません。(もちろん現時点では未確認ですが・・・・)
しかし、どこの図書館でも「見学会の申し込み」を受け入れてくれる可能性の高いグループは、 「飯能市立図書館ご一行様」 です。しかし、個人の立場で「「飯能市立図書館ご一行様」を名乗ることはできません。
そこで、飯能市立図書館から「飯能市民による図書館見学会」を、川口市立中央図書館(川口駅前図書館)に、申し込んで貰いたいという要望が生じてきます。
いま、飯能市立図書館では「市民を募った見学会」を企画しているのでしょうか?
私は図書館の隣に住んでいながら、図書館の開館時間に行ける時が少ないので、私自身は図書館職員に、このことをまだ訊いてはいません。
もし、飯能市立図書館の職員(パートも含めて)に顔見知りの人がいたら「川口市の駅前図書館に行ってみましたか?」と訊いてみましょう。
もし、「私はまだです」という答えが返ってきたら、その時こそ、「市民も含めた見学会を開催してくれませんか?」とリクエストしてみましょう。
そういう「見学希望者」毎日、一人、二人、三人、四人・・・・と増えて行ったら、
「飯能市民のための川口駅前図書館見学会」 が実現するかもしれません。
2006-08-02 Wed
駅ビル図書館を実現するためには、「こうすれば実現できる」というプロセスを明示する必要があります。
どの自治体でも公立図書館を「新しくする」場合、下記のような「3つの選択肢」があります。
A・現在とは別の場所に新しい建物を造る
B・別の場所の既存の建物に移転する
C・現在の場所で新しい建物に建て替える
ところが、飯能市の「新図書館懇話会」が検討するテーマには、最初から「選択肢B」がありません。
なぜなら、飯能市が「次の図書館を検討する」ために、市が任命した委員による「新図書館懇話会」を発足させたのは平成16年7月だからです。
当然のことですが、平成18年4月に丸広東飯能店が閉店すること想定されていません。
しかし、旧丸広東飯能店を「移転先の候補地」とするプランには、この〈駅ビル図書館への道〉No.1で書いたように、多くのメリットがあります。
そこで、「駅ビル図書館」を実現するための最初の課題は、 現在、検討されている「新しい図書館を建設する計画」を一度「白紙」に戻すことです。
そして、改めて<3つの選択肢>の中から、
「飯能市民が最も望むコトは何か?」を 住民アンケート で確認することです。
(a)・現在の場所で新しい建物に建て替える
(この場合は 鉄筋 or 木造 という次の選択肢が生じます)
(b)・別の場所に新しい建物を造る
(この場合は 市民会館傍 or 市役所傍 という選択肢が生じます)
(c)・旧丸広東飯能店に賃借で入居する
(この場合、実際に入居出来るか否かは所有者に委ねられます)
つまり、「新図書館懇話会」での「検討」を「一度白紙に戻す」ということは、上記(1)(2)(3)を「住民アンケートで決める」ということなのです。
もし、大多数の飯能市民の「次の新しい図書館への要望」が(a)や(b)であれば、この<駅ビル図書館構想>は消滅します。私も、この〈駅ビル図書館への道〉という項目でBlogを書いていくのは終わりにします。
もし、住民アンケートで、大多数の飯能市民の要望が(c)であることが確認されたなら、その「実現」に向けて、やらねばならない次の第二の課題は旧丸広東飯能店の所有者に、飯能市から正式に「賃借したい意志を伝える」ことです。
飯能市の「賃借したいという意志」を伝えたら、その後は、当然、「所有者の判断」を待つことになります。
2006-08-04 Fri
駅ビル図書館を実現するためには、「次の新しい図書館」に対する市民の期待を高めることも有効な方法です。
どこの自治体でも、公立図書館を新しい場所に新設(移転・増設)する場合、「市民が希望する条件」を検討します。
その際の、<市民の希望条件の優先順位>は下記の通りです
1・場所(どこに新設するのか?)
2・運営方法(開館時間・休館日は?)
3・他の施設との連動(他の公共施設との併設か否か)
4・これからの図書館に求められる機能(市民活動支援など)
<新しい図書館はどこに開設するのがいいのか?>
このことだけでも、市民の間では興味を引くテーマです。
図書館を<現在の場所>以外の場所に新設(増設)する場合、どこの自治体でも、市民の希望は大きく下記の2つに分かれます。
A・駐車場が広ければ駅から遠くてもいい
(逆に言うと、駅から遠くても広い駐車場があればいい)
B・駅から近ければ、駐車場は遠くても構わない
(逆に言うと、車で来るよりも歩いて来る人を優先して欲しい)
市民の希望が上記のAであるとすると、いまの飯能市の場合、その条件に合う候補地は、市民会館隣に確保してある旧平岡レース跡地ということになります。
それに対して、市民の希望が上記のBであるとすると、その条件に合う候補地は、所有者の了解が得られるなら、旧丸広東飯能店か、現在の丸広飯能の一部のフロアということになります。
とにかく、「次の新しい図書館」の候補地として、上記の
A・駐車場が広ければ駅から遠くてもいい
あるいは
B・駅から近ければ駐車場は遠くてもいい
という選択肢について、どちらを選択をするか、という議論が市民の間に広まっていくことが待たれていると思います。
もちろん、「駅から近くて駐車場が広い」のが理想的な図書館ではありますが・・・・・・・・