2008-03-06 Thu
きょう(3/6)は、内沼博史議員の質問だけを傍聴してきました。
傍聴人は私を含めて16人。
その質問時間の大半は<区画整理問題>に費やされ、<図書館や山手町用地の問題>は10分程度でした。
内沼議員の質問方法は<一問一答方式>ではなく<併用方式>ということになっていましたが、実質的には従来通りの<一括質問・一括答弁方式>と大差ありませんでした。
だから、「畳みかけていく質問」になっていかなかったのです。
「市長を追い詰めて、何らかの約束を引き出す」ようにはなっていかないのです。
せっかく、青梅市の河辺駅前に完成した新中央図書館という、「駅ビル図書館」の事例を出して、「家賃を払ってテナント入居してでも駅ビル、駅前を実現させた図書館がすぐ近くに出来た!」ということをアピールしたのに、
「自分はいち早く見学に行った」ということを目立たせただけで終わってしまったのです。
そして、「駅ビル図書館に消極的な市長を積極的になるような方向へ動かす」ことにつなげていく質問を出せずに、時間切れになってしまったのです。
きょうの質問でいえば、少なくとも下記のような答弁を引き出すチャンスが有ったのです。
「青梅市が家賃を払ってテナントとして入居する駅前図書館を設置することを知っていましたか?」という質問もできたのです。
その質問に対して「知っていた」と市長が答弁したら
「本当に知っていたのですか? ならば、いつ? 誰から、どのような経緯で知るようになったのですか?」と畳みかけることができたのです。
その上で、さらに
「市長は、その青梅の新しい中央図書館に見学に行く予定は有りますか?」
と質問すれば、どんなに駅ビル図書館に熱意の無い市長であっても
「見学する予定はありません」と答えるわけにはいかないのですから
確実に
「内沼議員には先を越されましたが、都合をつけて、ぜひ、早急に見学してきたいと思っています」くらいの答弁は引き出せたのです。
そうすれば、次回6月の定例会でも、
「青梅の新しい図書館を見学して、駅ビル図書館や、民間ビルにテナント入居する図書館について、なにか考えが改まった、というようなことが有りましたか?」くらいの質問から始められるようにできたのです。
教室で生徒が先生に質問するのは「知らないことを教えて貰う」ためですが、
市議会で市議が市長に質問する本当の目的は「行動しようとしないことを行動させる」ためなのです。
「質問」とは「相手の気持ちや考えを聞き出す」ことだけではなく、
「相手をこちらの願っている方向へコントロールすること」なのです。
2008-03-07 Fri
きょう(3/7)は、加涌弘貴議員の質問だけを傍聴してきました。
傍聴人は私を含めて30人。
加涌議員の次に登壇した金子議員の質問のときは、2人に減ったので、その30人の傍聴人の大部分は加涌議員の質問だけを聴きにきたのでしょう。
「集めた」のか、「集まった」のかは別にして、「傍聴人の数」は、質問に立つ議員にも「責任」が有ると私は思っています。
残念なことに、
加涌議員の質問方法も<一問一答方式>ではなく<併用方式>でした。
きょうの加涌議員の質問での成果の一つは、答弁に立った本橋副市長から
(沢辺市長からではありません)
「昨年の9月に駅ビル所有者のニューシティーコーポレーションの方がこちらに来られて、当初予定していた11月開業は無理、今後のことを考えると、売却も視野に入れている、ということでした」という発言を引き出したことでしょう。
加涌議員は、さらに
「ニューシティーコーポレーションから、飯能市に対して、なんらかの協力要請は有ったのでしょうか?」という質問を重ねたので
さらに、本橋副市長から
「飯能市でも(テナントとして入居して)使ってくれないか?という要請はありました」という答弁を引き出せたのです。
この副市長の答弁に対しては、さらに
「ニューシティーコーポレーションから、市も使ってくれないか、という要請に対して、どのような回答をしたのでしょうか?」
と突っ込んでいけば面白くなるのに、加涌議員はその質問をしなかったのです。
ニューシティーコーポレーションの「使ってくれないか?」という要請の意味は、単に「テナントして入居して欲しい」というだけの打診だったのか、
それとも「家賃はかなり安くするから入居して欲しい」という誘いだったのか、それを明らかにすれば、今後の質疑が俄然面白くなっていくのに、加涌議員はせっかくの機会を生かせなかったのです。
ニューシティーコーポレーションが「売却も視野に入れている」と伝えに来たのであれば「幾らなら飯能市に売ってくれるか?」と訊く機会も有ったのです。
さらには「**億円なら飯能市が買ってもいいけど、どうだろうか?」と
飯能市からニューシティーコーポレーションに持ちかけることもできた絶好の機会でもあったのです。
「議会で質問する」ということは、このような質問をぶつけて、市長や副市長の「駅ビル復活による活性化に賭ける意欲の程度」を露呈させることなのです。
本橋副市長は、この時、
「ニューシティーコーポレーションから駅ビルを購入することになる企業には、地区の活性化協議会にはぜひ加わって欲しいと思っています」
と、やや意味不明な発言したのです。
ところが、この発言に対して、加涌議員は「それは、宜しくお願いします」と言っただけだったのです。
そもそも、「駅ビルの購入を考えている企業が、購入前の検討段階で地元の活性化協議会に加わる」などということはあり得ないことなのではないでしょうか。
なぜなら、どの企業も「大型商業施設の購入は、決定するまでは秘密にしておきたいこと」だからです。
もちろん、実際に購入してからなら、駅ビル周辺地区の活性化は自分たちの死活問題なのですから、地元の活性化協議会に参加してくるのは当たり前のことなのです。
だから、副市長の「活性化協議会にはぜひ加わって欲しいと思っています」と議会で「答弁」することも、加涌議員が、「その件は、宜しくお願いします」と表明することも、無意味でトンチンカンなやりとりなのです。
このことが、後日、議事録にどのように記録されるか判りませんが、こんな「笑える答弁」を生で聴けるのも、議会を傍聴する面白さの一つでしょうね。
こんな面白いことを聞ける楽しみが無ければ、貴重な時間を使って傍聴した甲斐がありません。
<追記>
このブログに書き込んだ、加涌議員と本橋副市長との質疑応答の内容は、私の傍聴メモと、うろ覚えの記憶を頼りに書いたので、もしかしたら正確な表現にはなっていないかもしれません。
もし、大幅に間違っているようであれば訂正しますが、 「許容範囲」であればお許し下さい。
(傍聴時の録音が解禁されれば正確に書くことができるのですが・・・・・・)
2008-03-10 Mon
きょう(3/10)は、二人の市議の質問を傍聴してきました。
午後、最初の質問は鳥居誠明議員。<併用方式>での質問です。
傍聴人は私を含めて12人でした。
終了後の休憩時間に傍聴席フロアにやってきた鳥居議員と話す機会が有ったのですが、質問事項に関係の深い自治会関係者の何人かに声をかけて、傍聴に来てもらったそうです。
新図書館と山手町用地との関連について、鳥居議員は、上手い視点での質問をぶつけていました。
「山手町用地に建設する以外にも、市役所の駐車場を立体化すれば、そこに新図書館を建てるだけのスペースを確保することができるのではないか?」
とか
「市役所の南側にある県土木整備事務所や、市役所の西側にある県立川越高等技術専門校飯能分校を県から譲り受けて、そこを図書館にすることもできるのではないか?」
という提案をしておいて、それから
「図書館の建設場所として本当に山手町用地でいいのでしょうか? 後になって後悔することのないように、もっと、議論をしたほうがいいのでは?」
という質問(提案?要望?)をぶつけたのです。
この質問(提案+要望)対して、担当者は
「図書館を考える会や新図書館懇話会の人たちの要望は、かなり前から、とにかく一日も早く新図書館を造って欲しいという要望なのです」
と答弁したのです。
おそらく、
「だから、他にも適切な場所があるのではないかなどという、いまさら議論を蒸し返すようなことは言わないで欲しい」ということを暗に言いたいのでしょう。
鳥居議員が、新図書館建設の担当者から、
新図書館の場所と方法を決める判断基準として、 「一日も早く実現させたい」というコトバを議会の答弁で言わせたのは、<駅ビル図書館>を望む人たちにとっては、
「これから徐々に効果が効いてくる“言質”」だと思います。
なぜなら、「市民の要望は一日も早く新図書館を実現させたいということです」というのであれば、
「所有者が売却したがっている東飯能駅ビルを、
速やかに飯能市が買い取る のが一番早く新図書館を建設できる選択肢である」ことが明確になっていくからです。
もし、<一問一答方式>であれば、鳥居議員は、
「新図書館の開館は一日でも早く!ということであれば、山手町に新しい建物をこれから建てるよりも、売りに出されている東飯能駅を買い取って、そこに入居するのが一番早い、と思うのですが、この案に対して市長はどう考えるでしょうか?」
とさらに、突っ込んでいくことができたのに、その質問をしなかったのは残念でした。
駅ビルを買い取ってから図書館仕様に改装して開館するまでに1年を切ることも(関係者が熱心に取り組めば)不可能ではないでしょう。
他にも、「早く新図書館を実現する方法」としては、
郷土資料館と現図書館を交換する、という「裏ワザ」だって有るのです。
さらに言えば、丸広飯能店7階のレストランフロアを借り上げて、図書館に変換することも不可能なことではないでしょう。
「一日も早く新図書館を実現したい」という判断基準に照らし合わせると、「山手町用地に建てる」という選択肢は、かなり順位が下がることになるのですが・・・・・担当者の答弁が議事録にどのように記録されるか、それも楽しみにしておきましょう。
2008-03-11 Tue
昨日(3/10)は、鳥居議員の後に登壇した武藤文夫議員の質問も傍聴しました。傍聴人は私を含めて5人。
武藤議員が3月定例会の一般質問の最後。
今回、質問に立ったのは21人の議員中、12人でした。
他の9人の議員は質問したいことが皆無なのでしょうか?
それとも、議会で質問しても意味が無いと思っているのでしょうか?
まさか、
「自分は特別だから質問なんかには立たなくていいんだ」
と思っているわけではないでしょうが・・・・・
武藤議員の質問も<併用方式>でしたから、事前に提出した質問事項を読み上げるだけで、60分の持ち時間のうちの29分を費やしていました。
その<一括質問>に対する一括答弁に要した時間が20分。
ということは、<一問一答>との併用方式と言っても、それは10分しかないのですから、実質的には<一括質問・一括答弁方式>と大差無いのです。
東飯能駅ビルに関しての武藤議員の質問は
「中心市街地を自ら所有するということを市に提案したい」
というところから始まりました。
「1階と2階を商業テナントに貸せば自主財源になります」
「3階から6階を福祉医療の場にすれば市立病院の問題も解決するのでは」
「7階から8階に教育フロアとして図書館を!」
と発言していましたが、これは「質問」になっておらず、、
「私はこんなアイデアを持っているんだぞ!」ということを、壇上に並んでいる市幹部や同僚の議員たちに聞かせたい、と思って話しているようにしか私には感じられませんでした。
こんな発言を聞かされると、私としては
「なんだよ、市議会は、いままで、東飯能駅ビルをどのように活用すればいいのか?ということについては、何も議論して来なかったのかよ!」
とさえ考えてしまいました。
(まさか、そんなことは無いと思いますが・・・・)
武藤議員は
「駅ビルを収得する資金が飯能市に無いのであれば、市民公募債を発行すればいいのではないでしょうか?」
と提案しておきながら、それが「質問になっていない」ものだから、
その市債発行についても、市長からなんの答弁も引き出せないままで終わってしまったのです。
これで、6月定例会まで、<新図書館>と<東飯能駅ビル>について、市議会の本会議では議論されないとなると、「一日も早い実現を願う市民」としては、これからどうすればいいのでしょうか?
その「回答」なり、「行動方法」を考えるのが<飯能どうする研究所>ですから、これからは、書き込みのペースをもう少し早めることにします。
<追記>
内沼、加涌、鳥居、武藤の4人の市議の質問を傍聴した3/6,3/7,3/10,3/11の書き込みは、当初は
★市民参加の第一歩★ ⇒ 【市議会本会議を傍聴】
というカテゴリーに入れていましたが、
4人の質問の中でも「新図書館」と「東飯能駅ビル」のことだけに絞って書いていたので
★東飯能駅ビル変身大作戦!★ ⇒ 【市議会を傍聴して考えたコト】
というカテゴリーを新たに設け、そこに移すことにしました。
武藤議員が3月定例会の一般質問の最後。
今回、質問に立ったのは21人の議員中、12人でした。
他の9人の議員は質問したいことが皆無なのでしょうか?
それとも、議会で質問しても意味が無いと思っているのでしょうか?
まさか、
「自分は特別だから質問なんかには立たなくていいんだ」
と思っているわけではないでしょうが・・・・・
武藤議員の質問も<併用方式>でしたから、事前に提出した質問事項を読み上げるだけで、60分の持ち時間のうちの29分を費やしていました。
その<一括質問>に対する一括答弁に要した時間が20分。
ということは、<一問一答>との併用方式と言っても、それは10分しかないのですから、実質的には<一括質問・一括答弁方式>と大差無いのです。
東飯能駅ビルに関しての武藤議員の質問は
「中心市街地を自ら所有するということを市に提案したい」
というところから始まりました。
「1階と2階を商業テナントに貸せば自主財源になります」
「3階から6階を福祉医療の場にすれば市立病院の問題も解決するのでは」
「7階から8階に教育フロアとして図書館を!」
と発言していましたが、これは「質問」になっておらず、、
「私はこんなアイデアを持っているんだぞ!」ということを、壇上に並んでいる市幹部や同僚の議員たちに聞かせたい、と思って話しているようにしか私には感じられませんでした。
こんな発言を聞かされると、私としては
「なんだよ、市議会は、いままで、東飯能駅ビルをどのように活用すればいいのか?ということについては、何も議論して来なかったのかよ!」
とさえ考えてしまいました。
(まさか、そんなことは無いと思いますが・・・・)
武藤議員は
「駅ビルを収得する資金が飯能市に無いのであれば、市民公募債を発行すればいいのではないでしょうか?」
と提案しておきながら、それが「質問になっていない」ものだから、
その市債発行についても、市長からなんの答弁も引き出せないままで終わってしまったのです。
これで、6月定例会まで、<新図書館>と<東飯能駅ビル>について、市議会の本会議では議論されないとなると、「一日も早い実現を願う市民」としては、これからどうすればいいのでしょうか?
その「回答」なり、「行動方法」を考えるのが<飯能どうする研究所>ですから、これからは、書き込みのペースをもう少し早めることにします。
<追記>
内沼、加涌、鳥居、武藤の4人の市議の質問を傍聴した3/6,3/7,3/10,3/11の書き込みは、当初は
★市民参加の第一歩★ ⇒ 【市議会本会議を傍聴】
というカテゴリーに入れていましたが、
4人の質問の中でも「新図書館」と「東飯能駅ビル」のことだけに絞って書いていたので
★東飯能駅ビル変身大作戦!★ ⇒ 【市議会を傍聴して考えたコト】
というカテゴリーを新たに設け、そこに移すことにしました。
2008-03-12 Wed
3月定例会の一般質問を傍聴していて一番残念だったことは、
「質問が単に聞くだけに終わってしまっていて、市長や担当者に具体的な行動を約束させるところまでには至っていない」ということでした。
例えば、「新図書館の建設は山手町用地」という<市の既定路線>について、
新図書館、山手町用地、東飯能駅ビルに関して質問した市議は、自分の持ち時間の中で、下記のような質問をすべきだったのではないでしょうか?
「新図書館は山手町用地ということで進行していますが、そもそも、その計画は、東飯能駅ビルに図書館が入居できるという可能性をも比較検討したうえで立てられた計画なのでしょうか?
それとも、駅ビルに入居できるという可能性がまったく考えられなかった時代に立てられた計画なのでしょうか?」という質問です。
もちろん、「答え」は訊かなくても判っていることですが、<議会での答弁>という公式記録に、はっきりと
「もちろん、山手町用地に新図書館を建てるという計画は、駅ビルに図書館が入居できるという可能性がまったく考えられなかった時点で、立てられた計画です」という答弁を引き出すべきだったのです。
もしかしたら、市長や担当者は
「駅ビルへの入居の可能性とも比較検討したうえで、山手町用地に建てるという判断をしました」という“虚偽”の答弁をすることもあり得ます。
そのときは
「しかし、市長も担当者も、駅ビルは図書館としての使用に耐えられるようには造られていないという、実際に所有者や施工業者に確認してもいないデタラメを根拠に、駅ビル図書館を要望する人たちに対して、その要望を退けていたのではないでしょうか? 市民に対してそういう虚偽の説明をしていたことは認めますか? それとも、そんな説明をしたことは一度も無かったと否定されますか?」と切り返してやればいいのです。
(もっとも、切り返しの質問ができるのは一問一答方式だけですが・・・・)
さらに言えば、
「<図書館を考える会>の要望も、<新図書館懇話会>の答申も
市の担当者が繰り返していた、東飯能駅ビルは構造的に図書館としての使用には耐えられない、という虚偽の説明を信じさせられていた時点で出されたものなのですから、改めて、山手町用地に建てるのと、駅ビルの中に設置するのと、どちらが良いのかを検討し直してもらうべきではないか、と思うのですが、市長のお考えはいかがでしょうか?」という質問で追い打ちをかけるべきだったのです。
市長や担当者が
「まさにおっしゃる通りです。もう一度、駅ビルの可能性という新たな選択肢を加えたうえで、どこが新しい図書館に相応しいかの検討をし直したいと思います」という答弁を引き出せれば、それで<駅ビル図書館>への可能性が拓けていくのです。
もしも、市長や担当者が
「いまさら、考える会や懇話会の人たちに検討のし直しをお願いすることは考えていない」という答弁をしたとしたら、その<公式記録>は、その後、来年7月の市長選に大きく影響していくことになるのですから、それなりの“成果”にはなったのです。
議会での質疑応答とは、質問する者と答弁する者との、お互いの地位と将来を賭けた真剣勝負でなければ面白くないのです。
2008-03-13 Thu
3月定例会で、<新図書館に関する一般質問>を傍聴していて残念だったことの一つには、誰も、市長や担当者に<新図書館についてのアンケート>の実施を迫らなかったことも挙げられます。
たまたま会った市議に、そのことを言ったところ、その市議から
「そんなこと言っても、市は絶対にアンケートなんか、やらないですよ」
と言われてしまいました。
もちろん、そんなことは予想できていることです。
なぜなら、
おそらく、現在、どのような団体やグループがアンケートを実施しても
「駅ビル図書館の可能性が有るなら、山手町よりも、そのほうを望む」
と回答する市民のほうが、
「駅ビル図書館の可能性が有ったとしても、充分な駐車場が確保できる山手町を望む」
と回答する市民よりも多くなるのが確実だからです。
それが判っているからこそ、市は「住民アンケート」を実施したくないのです。
しかし、だからこそ、一般質問で質問して、議事録に
「住民アンケートを実施する予定は無い」という答弁を残させるべきだったのです。
もしかしたら、市長や担当者が
「既に、図書館を考える会が大変な努力をしてアンケートを実施したのだからそれを尊重したい」
と答弁したかもしれなかったのです。
そうなったとしていたら、その時は
「しかし、図書館を考える会がアンケートを実施した時は、東飯能駅ビルに図書館が入居できる可能性が有るとは誰も考えなかった時期、もしくは、駅ビルは図書館としての使用には耐えられないという誤った情報操作がなされていた時期に実施されたものなのだから、それこそ、今度は市の実施でやり直したほうがいいのではないでしょうか?」
という切り返しの質問をすることができたのです。
そうすれば、それを議事録に残すことができたのです。
もし、市議の中で、本気で
「市民が望む最適の場所に、最適な方法で新しい図書館を実現したい」と思っている人が居るのであれば、定例会の会期中に、市長に<アンケートの実施>を要望し、実行の約束を迫るべきではないでしょうか?
市議会として<飯能市による公式な市民アンケート>を実施させられないときは、有志の市議だけでも協力し合って<市民アンケート>を実施するべき だと、私は思っているのですが、どうでしょうか?
2008-03-13 Thu
3月定例会で、<新図書館に関する一般質問>を傍聴していて残念だったことは幾つも有りますが、その一つは、
<駅ビル図書館の実現を望むような質問>をした市議が、市長や担当者に
「所有者が売却したいと言っているのであれば、金額によっては市が購入してもいいと言わなかった」ことに対して、誰も追求しなかったことです。
もちろん、希望売却価格が幾らであるかは、現在の所有者であるニューシティーコーポレーションは、単に訊いただけでは絶対に公表しないでしょう。
しかし、当たり前のことですが、
購入希望者に対してだけはその金額を告げるのです。
「提示された金額によっては飯能市は購入しないということもある」のですから、<売却金額の提示を求めること>自体は、市議会の承認を得ずに、市長が自由に訊けることなのです。
ニューシティーコーポレーションが提示する売却希望金額を聞いてから、
「こちらの希望買い取り価格」を提示すればいいのです。
誰の目にも、いまの東飯能駅ビルは、公共施設の入居無しにはテナントを満杯にすることはできないのですから、ニューシティーコーポレーションが丸広から買収した金額をかなり下回らなければ、そんな<いわく付きの物件>を買い取る企業は無いかもしれません。
「駅ビルの今後の売買」に関する主導権は<買い手>に有るのですから、まず<所有者の希望買い取り価格>を一刻も早く効き出すべきなのです。
3月定例会の開催中に、市議の誰かが、
「現所有者に希望価格を提示させること」を強く市長に迫るべきだと思うのですが・・・果たして、誰がやってくれるのでしょうか?
2008-03-14 Fri
旧丸広東飯能店ビルの現所有者であるニューシティーコーポレーションは、その駅ビルを「売却する意向である」ことを飯能市に伝えたそうです。
このことは、3/7(金)の一般質問で、加涌弘貴議員が質問したことで、
本橋副市長の答弁から明らかにされました。
ならば、3/10(月)の一般質問で登壇した、鳥居議員や武藤議員が
「市長は、その時、なぜ、社交辞令のフリをしてでも、幾らなら飯能市に譲ってくれますか?と訊かなかったのでしょうか?」
という、さらなる次の質問へと、つなげていかなかったのでしょうか?
とくに、加涌議員との打ち合わせが無くても、臨機応変に、前の質問者への答弁内容に対してさらに突っ込んだ質問を浴びせていくのが<議会の質疑>
ではないのでしょうか?
さらに言えば
「山手町に新図書館を建てる際の建設費内で、駅ビルが購入できるとしたら、こんなラッキーなことは無いのですから、★億円なら飯能市が買い上げてもいいけど、どうか?という打診を、所有者に対して、なぜしなかったのでしょうか?」
という質問をすべきだったのです。
それは、いまからでも遅くはないでしょう。
市議の誰かが、市長に
「ぜひ、ニューシティーコーポレーションに対して、一日も早く、★億円なら飯能市が早急に買い上げてもいいが、どうだろうか?」という打診をするように迫ってみてくれないでしょうか。
何の力も無い一人のオッチャンの私としては、いまはただひたすらそのことを切望するだけです。
<追記>
飯能市が<山手町に新図書館を建設する際に予定している建設費>は、市役所別館2階で開催された<図書館を考える会>の会合で、
新図書館の担当者が、その場で具体的な金額を述べたのですが、その正確な金額を私は迂闊にも失念してしまったのでこのブログでは★億円という表記にしておきました。
最近、プチ痴呆気味の私の不確実な記憶では「投資会社が持て余した売れないビル」なら、交渉次第で買えないことはないくらいの金額だったのです。
(その金額なら、駅ビルを買い取ることも不可能ではないのでは・・・)と思ったことを記憶しています。
ただ、この場では、担当者が「駅ビルは図書館としての使用に耐えられる構造で建てられてはいないので、そこに図書館が入居することはありません」と自信をもって否定されるので、その後は誰も「駅ビル図書館案」は言えなくなったのです。
2008-03-14 Fri
もしかしたら、沢辺市長は<先を見通している策士>なのかもしれません。
<駅ビル図書館>の実現を望む人の要望に押されて、ニューシティーコーポレーションに対して「買い取り希望」を表明してしまったら、先方が提示する希望売却価格が高くなるばかりだ、と判っているのかもしれません。
もしかしたら、市長は
(どうせ、いつまで経っても、駅ビルをあちらの言い値で買い取る企業が有るわけはないのだから、こちらから具体的な価格を提示しなければ、困り果てて、向こうから勝手に価格を下げてくるから、、それまで、じっくり待てばいいのだ!)
と先を読んでいるのかもしれません。
だから、さらには
(ましてや、固定資産税の滞納をするくらい困窮して破綻し、競売ということにでもなってくれたら、さらに安く飯能市が取得できるようになる)
という 「棚からボタ餅」的な事態をも視野に入れているのかもしれません。
そうなれば、山手町に新図書館を建設したうえで、さらに、捨て値で入手した駅ビルに、保育園や福祉施設、住民交流センターを設置できるだけでなく、1階と2階を商業テナントに貸して家賃収入を得ることにもなるのですから、来年7月の市長選では、どんな対立候補が出馬しても3選は確実になる ことでしょう。
「そういう見方をしてみると、沢辺市長が<頭の良い策士>にも見えてくるなぁ」と、傍聴しながら、最終日にはそんなことも私の頭の中に浮かんできました。(ホントです・・・・・)
2008-03-16 Sun
沢辺市長は、どういうわけか、傍目には、駅ビルがどうなろうと、
「なにがなんでも山手町用地に新図書館を建設する以外に方法は無い」という既定路線から外れようとしません。
私のような<選挙シロウトのおっちゃん>が考えても、
「駅ビル図書館の可能性を無視して、新図書館建設という箱物行政から抜け出せない市長は、もし、建設に着工したまま市長選を迎えたら、当選は厳しいのになぁ」
と予想できます。
だから、つい、私は
「もしかしたら、沢辺市長は、次期市長選立候補予定者の<策略>にハメられているのかもしれないのでは・・・」と妄想してしまうこともあります。
新図書館はいまから着工しても、来年7月の市長選の時にはまだ完成していません。だから「素晴らしい図書館が完成して感謝した市民が現職市長に投じる票」というのは極めて少ないものです。
ところが、これに対して、
駅ビルが空き店舗のままだったり、次に買い取った業者がやはり開業できなかったり、という事態になっていたら、対立候補から
「市が駅ビルを買い取り、そこに図書館や市役所を移転させ、中心市街地として活性化させられる絶好のチャンスに、沢辺市長が何もしなかったから、東飯能駅周辺が寂れたままなのだ!」という攻撃を集中的に受けることになるでしょう。
これも、<選挙シロウトのおっちゃん>でも想定できることです。
もしも、私が、来年7月の市長選に立候補することを決めている市会議員であったとしたら、沢辺市長には、このまま「山手町に新図書館を建設させる」という路線を走らせたほうが得策だ、と判断します。
そして、「駅ビル図書館や駅ビル庁舎を提案する他の市議」には、個別的には「頑張って下さいよ」と声はかけても、自分が議会で、駅ビル図書館を望んでいるような質問や発言はしないようにするでしょう。
「山手町用地での図書館建設を望んでいる市議」にも、個別的には「応援してますよ」とは言っても、少し距離をおいて、その趨勢を見極めるようにするかもしれません。
もし、万が一、市民の声が「山手町図書館より駅ビル図書館に傾いていくような事態」になったら、その運動の前方に出て行けばいいのです。
もしかしたら、沢辺市長は、そんな<策士の対立候補予定者>の戦術にハメられている、ということにすら気づいていないのかもしれません。
市の幹部は、一応、殆どの人が「学校秀才」であり、「組織の中を泳いでいる人たち」でしょうから、そんな策士が市議の中にいるのはとっくに判っているのかもしれません。
しかし、それを市長の耳に入れて注意を促そうとする幹部が一人もいないとしたら、もしかして、市長はもう“見限られている”のかも知れません。
そんな<飛躍的な妄想>を思い浮かべながら、傍聴していたときも有りました。