2009-10-06 Tue
マンネリになってきた「地域イベント」を活性化させるには
「そもそもの原点に立脚して再考する」ことが不可欠です。
私は、なぜ、地域で<有望若手応援寄席>を始めたのか?
その「原点」をまとめると下記の4点に集約されます。
A・自分が好きな噺家を飯能の人に「聴いてもらいたい」のだが、飯能の人を都内の寄席や落語会に何度も連れて行くのは手間と時間とお金がかかって面倒だ。
B・それよりは、噺家のほうを飯能に呼んで、飯能で落語会を開けば、そこに地元の人に来てもらうほうが一度で済むので簡単だ。
C・都内の落語会に「お客で通う」だけでは「好きな噺家と親しくなれる機会」は無いが、飯能で「噺家の独演会を主催する」ようになれば、主催者である私だけは「噺家と親しくなれる」
D・あえて言えば「好きな噺家のために始めた」のであって、「お客さんのために始めた」のではない
つまり、「好きな落語家と親しくなりたい」というのが私の原点で、「落語会で地域を活性化しよう!」とか「お客を増やして儲けよう!」という気持ちは無かったのです。
そもそも、「月1回程度の小さな落語会」で地域が活性化するとは思っていません。(今も)
噺家と主催者が親しくなるには「高い出演料を払う」ことより、「噺家が望む落語会を設定する」ことだと私は思っていました。
「噺家が望む落語会」とは下記のようなものだと勝手に思っています。
1.噺家にとって「成長の場」になること
(たっぷりの出演時間と新しい試みが自由にできること)
2.自分のフアンが増えること
3.続けていることが他の噺家に自慢にできること
4.先輩や後輩に紹介したときに喜ばれること
落語会が「金儲け」のための「商売」であれば、「お客のための落語会」でなければならないので、「お客が求めている落語会にしなければならない」のでしょう。
しかし、お客が落語会に求めている「本音」は「もっと他の噺家も落語も聴きたい」ということであり、「もっと有名な噺家を呼んで欲しい」ということなのです。
私は、その要望には応えられません。
なぜなら「飯能に呼びたいとは思わない噺家」は意外と多いし、「有名な噺家」はギャラが高いので、少なくとも小ホール(300席)を満杯にしないと大赤字になってしまうからです。
私が応えられるのは「地域で落語会が有るなら聞きに行きたい」という人たちの要望だけなのです。
「好きな噺家を飯能に呼ぶため」というのが「始めた動機」です。
「好きな噺家と親しくなるため」というのが「続けている目的」です。
この「原点」に立ち返って再考してみたら、いくつかの「活性化策」が浮かんできました。
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2009-10-07 Wed
私にとって「活性化している地域」とは、落語という分野に限定して言えば、私が主催している<有望若手応援寄席>や<成長中堅期待寄席>の来場者が増えて、「私だけが儲かっている」ことではなく、
私以外にも地域寄席を主催する人が「増えている」ことです。
自分の好きな噺家を飯能に呼んで落語会を主催する人が10人になれば、開催される落語会の数も10倍になります。
そうなれば、当然のことですが、市外から飯能の落語会に来る人の数も10倍になります。
飯能には地域寄席に相応しい会場がたくさん有ります。
一丁目倶楽部や原町会館など、町内会の集会場の大部分は、幕付の舞台が備えられています。舞台が無くても寺院の本堂も落語会には適しています。たとえば、能仁寺や観音寺、広渡寺、心応寺などでは落語家が開かれたことがあります。
幼稚園や教会でも可能です。小中高校の教室や体育館でも可能です。
さらに飯能には「店蔵絹甚」以外にも、「そば工房・時」や「スタジオくら」などの「蔵」が沢山ありますが、「蔵造り」の建物は、落語会の雰囲気として最高!です。
落語は特に「舞台」が無くてもできるので、それなりの広間が有るなら、飲食店だけでなく、個人の住宅でも可能なのです。
私の概算では、飯能駅を中心に半径2キロ以内だけでも、落語会の開催が可能な会場は100ヶ所以上有ると思っています。
いま私が夢想しているのはそれらの会場を使用して集中的に落語会を開催して、市外から大勢の人を呼び寄せる<飯能落語まつり月間>です。
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