2012-11-29 Thu
来年の市長選の争点の一つに<路線バス問題>を挙げる人は多いでしょう。
もちろん、私もその一人です。
現時点では、下記の5通りの可能性が想定されます。
(1)国際興業が求める補助金の金額を受け入れて、現状の便数を維持する。
(2)乗客数を増やすために補助金を増やして便数を増やす。
(3)国際興業に代るバス会社が出現すれば、そこに任せる。
(4)市と住民との協働で新バス会社を作って、そこに運行を任せる。
(5)市が「バス事業部」を新設して市営バスを運行させる。
どうやら、飯能市の本音は(1)のようですが、私の持論は(4)か(5)のどちらかを「住民投票で決める」というものです。
(300字)
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2012-12-01 Sat
きょう(12/01)の文化新聞1面に下記の見出しの記事が載っています。
公共交通のあり方探る
バス撤退問題受け 富士見公で講演会
飯能市議の面々が党派の垣根を越えて主催する「交通問題講演会」が8日、同市富士見公民館で開かれる。
一時期、市は赤字を主原因にした国際興業バスの撤退問題で揺れたが、これを契機に市が公共交通のあり方についての検討に着手。議員は市民レベルでも積極的に考える機運を作っていく必要があるなどとして、飯能市での公共交通の可能性などについて考える講演会を企画した。
もちろん、私は聴きに行くつもりです。実は、同じ時間帯で行われる会合に出る予定でしたが、定期会合への出席よりも臨時イベントへの出席のほうを優先します。
いま気になっているのは『公共交通問題講演会』というきわめて一般的な表現のタイトルです。
いま飯能市が取り組まなければならないのは「飯能駅~名栗地域と飯能駅~南高麗地域の路線バスを維持し、乗降客を増やすにはどうすればいいのか?」という緊急課題の具体的な解決なのであって、「公共交通のあり方」などという一般論を聴くだけの会合を開くことではないのです。
「公共交通のあり方」などという一般論をタイトルにすると、どこでもコミュニティバスとかデマンドバス、エリア型バスの説明やその事例紹介に終始してしまい、現状の問題解決策の意見交換にまで進展していかないのです。
講師は、交通ジャーナリストの鈴木文彦さん。
この人を私は知りませんでしたが、インターネットで検索したら
『西鉄バス最強経営の秘密』(中央書院・2003年)
『路線バスの現在・未来』(グランプリ出版・2001年1月)
『路線バスの現在・未来2』(グランプリ出版・2001年11月)
という著書のある人でしたので、参考になる話は期待できそうです。
演題は「飯能市の公共交通のあり方を探る」ということなので、飯能市の路線バスの「現在と未来」まで突っ込んだ内容になることを願っています。
開催は午後2時からだそうです。
主催するのは次の16議員。敬称略。
石井健祐 内田健次 小林和子 町田昇 滝沢修 山田利子 新井巧 金子敏江 内沼博史 大久保勝 石田冴子 松橋律子 佐野春雄 鳥居誠明 椙田博之 武藤文夫
(923字)
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2012-12-02 Sun
飯能市での<名栗方面への路線バス問題>は、「公共交通はどうあるべきか?」という一般論的な視点から考えるのではなく、「名栗地域の定住人口と交流人口を増やすには何が最も効果的か?」という、具体的な視点から考えるべきなのです。
この「地域の定住人口と交流人口を増やす」というのは自治体の課題です。
一つの自治体だけでなく、多くの自治体を経由するバス路線の場合、「沿線住民の利用を増やす」というのはバス会社の課題ですが、国際興業が運行している名栗路線は「始点も終点も途中のルートも全て飯能市内に限定されている」という特殊なケースなのです。
それは<南高麗方面への路線バス問題>についても同様です。
名栗地域と南高麗地域の定住人口と交流人口を増やすためには、飯能駅からの路線バスは絶対に不可欠であり、便数も現状維持ではなく、将来を見据えてむしろ増便すべきなのです。
国際興業が主張している「市からの補助金を増額してくれなければ赤字路線を維持できない」ということは「補助金を支給しなければ黙って撤退してくれる」ということなのですから、それはむしろ、飯能市にとって地域活性化のチャンスであり、大きなメリットをもたらす可能性でもあるのです。
なぜなら、路線バスの<営業権>というものは、バス事業が最盛期の頃は、「その路線の年間売上の数倍の金額」で売買されることもあった権利なのですが、国際興業はそれを「放棄したい」というのですから、名栗路線と南高麗路線の<営業権>は、飯能市が国際興業から無償で貰っておけばいいのです。
そのうえで、飯能市が取得した<路線バスの営業権>を、国際興業に代る既存のバス会社か、もしくは地元が新たに起こすバス会社に無償で譲渡してあげることにすればいいのです。
もし、国際興業に代る、そのようなバス会社が現れない場合は、飯能市が直営のバス部門を創設して市営バスとして名栗路線と南高麗路線のバス運行を担わなければなりません。
なぜなら、「飯能市内だけを運行する路線バスの沿線住民と交流人口を増やす」のは市役所の仕事だからです。
11/29に書き込んだ「現時点で考えられ得る5つの可能性」の中から、
(1)国際興業が求める補助金の金額を受け入れて、現状の便数を維持する。
(2)乗客数を増やすために補助金を増やして便数を増やす。
は検討の対象外にしたほうがいいと思うのですが、どうでしょうか?
(1012字)
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この「地域の定住人口と交流人口を増やす」というのは自治体の課題です。
一つの自治体だけでなく、多くの自治体を経由するバス路線の場合、「沿線住民の利用を増やす」というのはバス会社の課題ですが、国際興業が運行している名栗路線は「始点も終点も途中のルートも全て飯能市内に限定されている」という特殊なケースなのです。
それは<南高麗方面への路線バス問題>についても同様です。
名栗地域と南高麗地域の定住人口と交流人口を増やすためには、飯能駅からの路線バスは絶対に不可欠であり、便数も現状維持ではなく、将来を見据えてむしろ増便すべきなのです。
国際興業が主張している「市からの補助金を増額してくれなければ赤字路線を維持できない」ということは「補助金を支給しなければ黙って撤退してくれる」ということなのですから、それはむしろ、飯能市にとって地域活性化のチャンスであり、大きなメリットをもたらす可能性でもあるのです。
なぜなら、路線バスの<営業権>というものは、バス事業が最盛期の頃は、「その路線の年間売上の数倍の金額」で売買されることもあった権利なのですが、国際興業はそれを「放棄したい」というのですから、名栗路線と南高麗路線の<営業権>は、飯能市が国際興業から無償で貰っておけばいいのです。
そのうえで、飯能市が取得した<路線バスの営業権>を、国際興業に代る既存のバス会社か、もしくは地元が新たに起こすバス会社に無償で譲渡してあげることにすればいいのです。
もし、国際興業に代る、そのようなバス会社が現れない場合は、飯能市が直営のバス部門を創設して市営バスとして名栗路線と南高麗路線のバス運行を担わなければなりません。
なぜなら、「飯能市内だけを運行する路線バスの沿線住民と交流人口を増やす」のは市役所の仕事だからです。
11/29に書き込んだ「現時点で考えられ得る5つの可能性」の中から、
(1)国際興業が求める補助金の金額を受け入れて、現状の便数を維持する。
(2)乗客数を増やすために補助金を増やして便数を増やす。
は検討の対象外にしたほうがいいと思うのですが、どうでしょうか?
(1012字)
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2012-12-03 Mon
「ピンチをチャンスに!」とは言い古された言葉ですが、その真意は「ピンチに陥った時こそ、そのことをキッカケにチャンスに転換する方法を考えて、困難な課題にも果敢にチャレンジしていこう!」ということなのです。
国際興業の撤退ということは、実は、飯能市が「市内を運行する路線バスの始点も終点も途中のルートもすべて自由に設定することができるようになる」ということでもあるのです。
国際興業の現路線をいったん白紙に戻して、ゼロから設定し直すとすると、どのようなルートが望ましいでしょうか。
例えば、名栗路線の乗客を増やすには、始点を飯能駅から市役所に変えたほうがいいでしょう。
現在の「飯能駅→中央通り→東飯能駅(折り返し)→中央通り→市立図書館→天覧山下→永田→原市場・名栗方面」コースを、
国際興業が撤退すれば「市役所→東飯能駅→飯能駅→八幡町→飯能高校→新図書館→市民会館(能仁寺)→西中→永田→原市場・名栗方面」というコースに変更することもできるのです。
名栗路線を上記のように変更すれば、国際興業に代って運行したいというバス事業者が現れるかもしれません。
(505字)
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2012-12-04 Tue
名栗への路線バスのルートを、<市役所→東飯能駅→飯能駅→新図書館→市民会館→永田→原市場→名栗方面>に変更することによって、乗客を増やす方法も下記のように多くの可能性が生まれてきます。
1.沿線に住んでいる職員のマイカー通勤を禁止してバス通勤にさせる。
2.新図書館、市民会館の利用者が乗降するようになる。
3.名栗地域のホテル旅館の送迎車を「最寄りのバス停留所間」に限定する。
4.自由の森学園のスクールバスを路線バス利用に切り替えてもらう。
5.行楽客向けの料金を値上げし、市民料金はその半額にする。
6.「さわらびの湯」にバスで来た市民には帰りのバス代を無料にする。
7.各種イベント毎に<期間限定格安フリー切符>を発行する。
(路地グルメ、雛飾り展、蛍鑑賞など)
(349字)
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2012-12-06 Thu
名栗方面への路線バスを維持、発展させるためには
Ⅰ・路線バス運行を国際興業から地元が引き継ぐ
Ⅱ・路線バスの利用者を増やす
Ⅲ・バス事業全体の収益を増やす
Ⅳ・経営基盤を固める
ということが必要です。
Ⅱの「路線バスの利用者を増やす」方法については、前回(12/4)列挙しましたが、「箇条書きではよく理解できない」という意見を頂いたので、もう少し詳しく書いてみました。
名栗と飯能の中心部を運行する路線バスの始点を飯能市役所に変え、新図書館や市民会館を経由することだけで、乗客を増やす方法が次のように多くの可能性が生まれてきます。
①まず、名栗や原市場地域に住んでいる市役所職員にマイカー通勤を自粛してバス通勤に切り替えてもらうことができます。
これによってバスの運行状況の改善は市職員にとって重要な関心事になっていきます。各自治体で続出している職員による飲酒運転による不祥事も防げます。
これは丸広飯能店で働いている人たち、飯信職員、合同庁舎勤務の県職員にも当てはまります。
「仕事が終わった後のチョッと一杯!」も可能になりますから、市役所周辺の飲食店の売り上げは確実に上がるでしょう。
②さらに、東飯能駅や飯能駅から飯能高校、新図書館や市民会館に行く人の殆どは必ずこのバスを利用することになります。
能仁寺や天覧山に行く人にも便利になるでしょう。
③しかし、なんといっても、名栗路線の〈ドル箱〉は、山登り、ハイキングの行楽客です。
〈さわらびの湯〉に入るためだけに名栗に行く人はいませんが、山を下りてからの〈さわらびの湯〉は人気があります。でもまだまだその魅力は(市内の人にも)知られていないのです。
最近は〈飯能アルプス〉という山歩きルートが注目されていますが、飯能の魅力は季節に偏りが無く、「春夏秋冬いつでもどこかが楽しい!」のです。
〈合ハイ〉の復活、〈山ガール〉人気の高まりは、そのままこの路線バスの乗客増に直結しているのです。
(821字)
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2012-12-09 Sun
昨日(12/08)は、富士見公民館で開催された『飯能市の公共交通のあり方を探る』講演会に行ってきました。
講師は、交通ジャーナリストの鈴木文彦氏。
全く知らない人でしたが、中身の濃い講演会でした。
私が特に惹かれたのは「自治体は交通を<対策>から<政策>へ」という指摘でした。
言われてみれば飯能市が現在行っている<国際興業への補助金支給>や<飯能市地域公共交通対策協議会の設置>は、対策であって政策ではありません。
とくに地域公共交対策通協議会は、<対策>という文字を表記してはいますが、「年3回開催」というのでは対策にもなっていません。
飯能市における地域公共交通に関する政策は、「当面の対策」とは別に考えるべきでしょう。
しかし、政策は誰がかんがえるのでしょうか?
市長でしょうか? 市議でしょうか? 市幹部でしょうか?
選挙に出ない個人が考える「構想」は、政策とは言わないのでしょうか?
対策は行政の課題ですが、政策は個人が自由に考えていいのではないでしょうか?
しかし、個人が政策を公表すると「選挙に出るのか?」と言われてしまいますね。
「政策」は、市長や市議など「選挙で選ばれる人」が考えるものであるなら、ぜひ、市長や市議の「地域公共交通に関する政策」を聴きたいものです。
(552字)
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2012-12-13 Thu
先日、飯能市議の有志が富士見公民館で開催した『飯能市の公共交通のあり方を探る』講演会に行ってみたことは既に当Blogに書きました。
私はそこで地域の公共交通における〈対策〉と〈政策〉の違いに気づかされたのです。
飯能市が国際興業に赤字補填の補助金を支給することで路線を維持しようとするのは〈当面の対策〉であって〈抜本的な政策〉ではありません。
飯能市地域公共交通対策協議会は、名称には〈対策〉と入れてあっても「年3回」の開催程度では何の対策にもなっていません。
しかも2年間という設置期間は、とりもなおさず「その2年間は現状維持のまま問題解決先送り」ということなのです。
飯能市の公共交通問題において必要なのは〈地域活性化政策の一環としての路線バス政策〉です。
地域活性化の基本は「定住人口を増やす」「交流人口を増やす」「経済活動を増やす」「地域の知名度、注目度を上げる」ことです。
そのためには、名栗路線と南高麗路線は、現状維持ではなく、思い切った「路線変更」と「増便」「柔軟な料金体系」が重要なのです。
それに、国際興業に実行させることも〈政策〉ですし、国際興業がやらないのであれば、市営バスを新設して実現させることも〈政策〉なのです。
(539字)
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2012-12-14 Fri
前回書いたように、名栗と飯能の中心部を運行する路線バスの始点を、現在の飯能駅から飯能市役所に変えることによって、名栗地区や原市場地区に住んでいる市役所職員に、マイカー通勤を自粛してバス通勤に切り替えてもらうことができます。
これによってバスの運行状況の改善は市職員にとって重要な関心事になっていきます。各自治体で続出している職員による飲酒運転による不祥事も防げます。これは市職員だけではなく、丸広飯能店や飯信本店、合同庁舎等で働いている人たちにも当てはまります。
「仕事が終わった後のチョッと一杯!」も可能になりますから、市役所周辺の飲食店の売り上げは確実に上がるでしょう。
反対する職員に対しては「バス通勤しない職員にはバス定期代を支給しない」「市役所の駐車場は使用禁止にして、周囲の民間駐車場を利用させる」ということを定めた上で、自己判断させればいいのです。
(419字)
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2012-12-17 Mon
名栗路線の発着場が飯能市役所になれば、必然的に、東飯能駅や飯能駅から飯能高校、新図書館や市民会館に行く人の大部分はこのバスを利用することになります。
能仁寺や天覧山に行く人にも便利になるでしょう。
かなり難しいことだとは思いますが、自由の森学園のスクールバスを「路線バスの利用に切り替えてもらう」ということも、飯能市の地域公共交通政策としてなら、実施を要請することもできるでしょう。
現在、そのスクールバスの運行を受託している会社にとっては死活問題ですが、その会社を「新路線バスの中核に組み込む」という選択肢も生まれてきます。
しかし、なんといっても、名栗路線の乗客増の大きな要因は、山登り、ハイキングの行楽客です。
〈さわらびの湯〉に入るためだけに名栗に行く人は少ないでしょうが、山を下りてからの〈さわらびの湯〉は人気があります。でもまだまだその魅力は(市内の人にも)知られていないのです。
最近は〈飯能アルプス〉というルートが注目されていますが、飯能の魅力は季節に偏りが無く、「春夏秋冬いつもどこかが楽しい!」のです。〈合ハイ〉の復活、〈山ガール〉人気の高まりは、そのままこの路線バスの乗客増に直結しているのです。
(528字)
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