2011-02-14 Mon
現在、公開されている『飯能市新図書館基本計画』(全45頁)によると、山手町用地で計画が進行中の新図書館は、平成23年度に着工し、平成25年度に完成する予定になっています。
この新図書館が、現在の計画通りに完成したらどうなるでしょうか?
今回はそれを考えてみました。
開館した当初は、「待望の新図書館がやっと完成した」という期待感や高揚感から、市民の反応は「素晴らしい図書館だ!」「利用するのが楽しみだ!」というような好意的なもので溢れるでしょう。
一般紙の埼玉県版でも「飯能らしい豊かな自然に囲まれた美しい図書館」というように賞賛されるでしょう。テレビのローカルニュースでも「新しい図書館」「飯能らしい図書館」というキャッチフレーズで確実に紹介されることでしょう。
しかし、そのような美辞麗句の反応は、いつの時代でも、市民が待望した新図書館が完成したときには「お決まり」のようなものなのです。
実際に、市民の利用が始まると、やがて下記のような「声」が湧き起こってくるのではないでしょうか?
【立地に関する疑問や不満】
・飯能駅や東飯能駅から15分以上もあるのに「図書館経由のバス便が無いのは不便だ」
・飯能駅のすぐそばに「旧丸広飯能店跡地」という、駅前図書館に相応しい更地が有るのに、どうしてそこでの可能性を追求しなかったのか?
・東飯能駅ビル(現丸広飯能店)を前所有者(外資系投資会社)が売りに出した時に飯能市が全館購入していれば、「駅ビル図書館」が、現在の新図書館の土地代+建設費よりも少ない経費で、もっと早い時期に、しかも大きなもので可能だったのに・・・
・そもそもいつ?誰が?「新図書館は山手町用地に限る」と決めたのか?
【規模に関する疑問や不満】
・飯能市より人口の少ない日高市立図書館や小川町立図書館と比較するとやや小さい(狭い)のではないか?
・敷地面積や建坪率、容積率からするともっと大きくても良かったのではないか?
・多少の経費増になっても閉架書庫(保管倉庫)は地階にして、開架書庫や閲覧室、学習室、研修室などのスペースをもっと増やすべきだった。
まだ他にも出てくるかもしれません。
(881字)
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2011-02-15 Tue
いま計画中の新図書館が開館し、実際に市民の利用が始まると、やがて下記のような「声」も湧き起こってくるのではないでしょうか?
【付帯設備に関する疑問や不満】
・多くの公共施設で「多目的ホールは使い勝手が悪くて結局は無目的ホールになってしまう・・・・」という反省がなされているのに、なぜ、わざわざ設けたのか?
・図書館で多目的ホールを設けている事例は近隣にそのような施設が無い所だからであって、飯能の場合はすぐ側に市民会館が有るのだから無駄ではないか。
・市民会館の大ホール、小ホール、地下の展示室はいずれも稼働率が低いのだから新図書館に多目的スペースを設けたら、稼働率はさらにいっそう低くなってしまう。
・図書館にホールや展示室は不要。そのスペースは本来の閲覧室や書庫のためのスペースにすべきである。
【こども図書館に関する疑問や不満】
・こども図書館が在るのに、新図書館に「児童書コーナー」を設けるのは二重投資ではないのか?
・中央公民館隣の現図書館は狭いから「こども図書館」を別の場所に開設せざるを得なかったのは納得できるが、子ども連れの利用者の利便性を考えると、やっぱり「大人用の図書館」と「こども図書館」は同じ場所に在るべきだ。
・「こども図書館」は新図書館と一緒にすべきである。こども図書館の建物は他にいくらでも転用できるのだから無駄にはならない。
まだ他にも出てくるでしょう。
(583字)
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2011-02-16 Wed
いま計画中の新図書館が開館し、『飯能市新図書館基本計画』(全45頁)の<新図書館の休館日、開館時間>(24頁)に書かれている通りの運営で市民の利用が始まると、やがて下記のような「声」が湧き起こってくるのではないでしょうか?
【休館日に関する疑問や不満】
・図書館が「月曜日休館」とか「毎週1日休館」というのは「悪しき慣習」だ。公民館のように年末年始以外は休館すべきではない。
・「祝祭休日」まで休館というのは「何を考えているのか?」と言いたい!
・いままでの(中央公民館隣の)図書館は「書籍整理」とか「設備点検」のためという名目で年間計100日前後の休館日があったが、新図書館が同じでは「新」の意味が無い。
・春休みと夏休みの期間中は絶対に「休館日」を設けてはならないのでは?
【開館時間に関する疑問や不満】
・開館時間が「09:30~18:00」というのは「利用者の要望」をまったく無視しているとしか言えない。これからの図書館は、最低でも「09:00~21:00」ではないか?
・わざわざ新しい保育園の隣に建てたのだから、保育園へ子どもを送り届ける親たちが来る時間には図書館も開館していてくれなければ不便だ!
・理想を言えば開館時間は「08:00~22:00」でしょう。職員が反対するなら運営を「長時間開館を約束する民間に委託すべきだ!
まだ他にも出てくるでしょう。 (545字)
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2011-02-16 Wed
でみやんさん、初めまして!
コメントの書き込みをありがとうございます。
私の返信コメントが、どういうわけか「表示」されないのです。
そこで、この「書き込み」欄にかくことにしました。
>新図書館とこども図書館が別々に運営されるのは
利用者および運営側双方にマイナスです。
●そうですね。
>新図書館の敷地は面積的にも余裕があり(移築可能な状態で解体すると言う建物分の面積余裕もあり)、
●その案は思いつきませんでした。
>利用者には「不便を」運営には「経費増」を強いるだけです。
●その通りです。
>多分子ども図書館と新図書館を別々にすることにより従事する要員も増えるのでしょう。それが狙いでしょうか?
●というよりも、こども図書館が「全国初!のこども専用図書館だ!」とか「木造で素晴らしい建物!」とあまりにも誉められたため「いまさら閉館はできない・・・・」と思っているのではないでしょうか?
>それとも子ども図書館を残すと得をする人がいるのでしょうか?
●そんな人がいるのでしょうか?
ただ「現こども図書館を廃止する」ということを全く考えつかないだけなのではないでしょうか?
「こども図書館と新図書館は一本化すべき!」という発言は、公式にはまだ誰も表明していないのではないでしょうか? 近日中に文化新聞の「新図書館を考える」に掲載される予定です。
2011-02-17 Thu
図書館に限らず公共施設の新設について「全ての住民が満足する」というようなことはあり得ないのかもしれません。
しかし、新図書館の「設計者の選定」や「立地」に対する市民の疑問や不満、異議などは、その建物が存在する限りいつまでも消えないものです。むしろ時間の経過とともに大きくなっていくことはあっても小さくなることはないでしょう.
【設計者選定に関する疑問や不満】
・あの設計で悪くはないのかもしれないが特徴も「飯能らしさ」も無いので他市に自慢できるほどものではない。
・せめて建物の外観だけでも幾つかのプランの中から住民の投票で決めるという方式にして欲しかったのに・・・・・
・提案された幾つかの設計プランを比較して決める「コンペ方式」で設計者を選ばなかったのはなぜか?
・「設計コンペ」をしないのであれば図書館設計の事例(小川町立図書館など)が豊富な、図書館専門の設計者に依頼すれば良かったのではないか?
・図書館は地域のシンボル的な公共施設なのだから地元在住の建築家に設計のチャンスを与えることも重要だったのではないか?
将来、地元在住の建築家が他市の図書館設計を受注するケースや、他市の新図書館で積極的に地元の建築家を設計に参加させるケースが各地で何度も生じたりすると更に一段と大きくなるかもしれません。
(545字)
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2011-02-17 Thu
最近の公立図書館の傾向は「駅ビル図書館」か「駅前図書館」です。
飯能市においても東飯能駅ビル(現丸広飯能店)が売りに出されたときには「ぜひ飯能市が購入すべきだ!」という意見や要望が市民の間から出ていたものです。
しかし、飯能市は「あのビルは建物の強度が図書館には向かない」というまことしやかな「定説」を流布させ、購入案を排除してきました。
その結果、「新図書館は東飯能駅ビルにしよう!」と発言する市民には「出来もしない妄想にしがみついている困った人」というレッテルが貼られるようになってしまったのです。
実は、私もそんなレッテルを貼られてしまった一人です。
しかし、飯能市が流布させた「定説」は意外と巧妙な「言葉のトリック」を持っていたのです。
いままでの「定説」を振り返って検証してみると、飯能市は「図書館には適さない」と言っていただけで、決して「図書館にすることは不可能だ」とは言わなかったのです。
東飯能駅ビルは「全館が百貨店として造られた」のですから「図書館には向かない」というのは「嘘」ではありません。しかし、だからと言って「図書館にするのは不可能」というわけではなかったのです。
なぜなら「図書館として新たに建てる建物」については「床は所蔵されている本の重さに耐える荷重強度が必要である」という制約があります。
しかし、既存の建物を転用する場合は、その建物が保持している「荷重強度の範囲内での使用」なら問題は無いのです。
東飯能駅ビルでも、各フロアーが保持している「荷重強度」の範囲内で書籍を配置すれば「図書館」として使用出来るのです。
現に旧丸広東飯能店には書店が営業していましたね。
大型書店の「床の荷重」は図書館の閲覧スペースよりも軽いのです。
もし何らの法律で「図書館の荷重強度は●kg/●㎡以上でなければならない」という厳格な既定があるのであれば、飯能市の新図書館は、法律で制限される「図書館」という名称を使用しなければいいのです。
なぜなら、いま私たちが求めているのは「法律で定められた建物強度を有している書籍保管倉庫としての図書館」ではなく、「書籍だけでなくCD、DVDなど活字・音源・映像が揃っている情報メディアセンター」だからです。
既存の建物の床が保持している「荷重強度」の範囲内で書籍や什器を配置すればいいのです。
そこが法律的に「図書館を名乗ってはいけない」というのであれば、名称は「飯能市立図書館」ではなく「飯能市立マルチメディア館」とでも称すればいいのです。
(1032字)
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2011-02-19 Sat
昨日、「図書館研究家」というハンドルネームで書かれたコメントの中に
「図書館不要論をいう人がいますが、これは論外。」という部分がありました。
これは、たぶん、「これからの図書館を考える際には、図書館不要論を唱えているような人の意見を訊くことはない」という要旨だと思います。
本当にそれでいいのでしょうか?
「図書館不要論者」の人たちが唱えている「図書館が不要な理由」を私は知りませんが、もしも、その根拠が「自治体の限られた予算を図書館に使う必要はないから」とか「もう自治体が図書館を運営する時代は終わったから」というのであれば、まさに、それこ、「これからの図書館を考える際には「予め考慮していなければならない」ことではないでしょうか?
実は、私もかなり昔から「現在の公立図書館の不備や不満は、個々の自治体が運営するところから生じているのではないだろうか?」と考えていたのです。
そのように考えるに至った理由は下記のようなことからです。
1.「図書館業務が好きではない公務員」に図書館運営をさせるから「休館日が多く」「閉館時刻が早すぎる」ことになるのではないだろうか?
2.自治体に開設と運営を押しつけているから、「地域格差」が広がり、「立派な図書館を有する自治体の住民」と「貧弱な図書館しかない自治体の住民」という不公平が生じているのではないだろうか?
3.「図書館内での閲覧」はともかく、「1週間とか2週間の無料貸し出し」は、個々の書籍の著作権者に対する「著作権の侵害」になっているのではないだろうか?
(640字)
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