2007-12-01 Sat
《応募者自身が事業化するプランで応募する人》へのアドバイス・その2
もし、あなたが、<自分で事業化したいビジネスプラン>で応募する場合、最も重要なことは、「そのビジネスをあなたが事業化することの必然性の有無」です。
「ビジネスプラン自体は優れた内容」であったとしても、だからといって、
それで、「そのビジネスが成功する」とは限らないのです。
なぜなら、応募者に「その企画したビジネスを手がける必然性が無い」と、そのビジネスを「始めない」ことが多いからなのです。
「始めたい」と思っても、「始められない」ことが多いからなのです。
無理に始めたとしても、「結局は続かない」からなのです。
<あなたが事業化することの必然性が無いビジネス>というのは、
簡潔に言えば、 【応募者へのアドバイス】No.1 で書いた
「自分の足下ではないビジネス」のことです。
1.「自分が好きで続けてきた」という経験が無い分野
2.必要最低限の知識が乏しい分野
3.自分が働いていた経験の無い業界のコト
4.長年積み重ねてきた体験が無い分野
5.自分自身には必要でないコト
この5つのどれかに該当する分野でのビジネスプランを考えて応募しても、実は、評価されないのです。
アイデアや着眼点が面白がられたとしても、「事業化を期待したい人」とは評価されないのです。
「必然性が無い」というのは、下記のようなコトで説明すると理解して貰えると思います。
(1)例えば、いままで「森林作業」や「森林環境の保全」にまったく関わったことの無い人が、「森林活性化のためのビジネス」でプランニングコンテスト応募しても、相手にはされないでしょう。
確かに、「森林環境保全をビジネスにするプラン」は素晴らしいのですが、
しかし、「それを、なんで、あなたがやるの?」と思われてしまうことが「必然性が無い」ということなのです。
だから、私自身は、森林文化都市宣言をした飯能市や、森林組合に「自分が考えた森林活性化ビジネスプラン」の<提案>や<事業化の要請>はしても、「自分で事業化したいビジネス」として応募しようとは思いません。
(2)例えば、自分で子育てをしたことの無い人、育児や保育に関わったことの無い人が「育児支援ビジネス」や「保育サポートビジネス」で、プランニングコンテスト応募しても、相手にはされないでしょう。
確かに、この「育児支援ビジネス」や「保育サポートビジネス」それ自体は、必要なビジネスですが、
しかし、「それを、なんで、あなたがやるの?」と思われてしまいます。
こういうことが「必然性が無い」ということなのです。
だから私自身は、飯能市や幼稚園経営者に「自分が考えた育児支援ビジネスや保育ビジネス、幼児教育ビジネスのプラン」を提示して、興味の有無を打診することは有っても、「自分で事業化したいビジネス」として応募しようとは思いません。
私は、いま、「私自身のいまのビジネス」で手一杯なので、
今回の<輝け!飯能プランニングコンテスト>には、
「自分が事業化するビジネスプラン」で応募する気はありませんでした。
ところが、主催者に確認したところ<提案するだけのプラン>でもOKとのことなので、いまはその範疇のプランで応募したいと思っています。
2007-12-04 Tue
《応募者自身が事業化するプランで応募する人》へのアドバイス・その3
もし、あなたが、<自分で事業化したいビジネスプラン>で応募する場合、最も重要なことは、
「たとえ、審査で選外になったとしても、自分としては事業化したい」
という分野のビジネスに限って応募することです。
今回の<プランニングコンテスト>に限らず、
全国各地で開催されているビジネスプランコンテストの応募者の中には、
「自分で事業化するビジネスプランの募集」であるにもかかわらず、
「最優秀賞に選ばれたら、事業化したいけれど、選外だったら、そんなプランを事業化したいとは思わない」
という人が意外と少なくないのです。
実は、この「応募者の熱意」と「審査結果」の因果関係は逆なのです。
「審査で選外になったから事業化する意欲が無くなる」のではなく、
「選外になったとしても自分としては事業化したい!という熱意が無いようなプランだから「結果として選外になる」のです。
では、「事業化したい!」という熱意の有無は、応募者のどこをみればいいのでしょうか?
実は、この「熱意の有無の見極め」は意外と簡単なのです。
それは、ただ一つ、
「既に事業化に向かって行動しているか否か?」なのです。
今回の<プランニングコンテスト>の応募要項には、「未発表のアイデアに限る」とは、どこにも書かれていません。
だから、「ビジネスプランを思いついたときから、事業化へ向けた行動を始めてもいい」ということなのです。
「既に事業化に向かって行動しているか否か?」を判断する基準の主な項目は下記のようなことです。
1.既に事業計画書を作成している
2.その事業計画書を周囲の人に見せて意見を求めている
3.周囲のアドバイスを受け入れながら何度も書き直している
4.そのビジネス専用のwebサイトを立ち上げている
5.<可能客>や<見込客>とは既に接触している
6.開設したwebサイトで確実な反応を生み出している
1から6は、意欲さえあればすぐにでも出来ることです。
ということは、逆に言えば、上記の1~7のどれも実行に取りかからずに
「プランを応募しただけ」「審査結果を待っているだけ」の応募者は
「事業化への意欲は極めて低い」とみなされてしまうのです。
(もちろん、「応募者の事業化意欲」を見抜けない主催者も存在しますが・・・・・・)
2007-12-05 Wed
きょう(12/05)は、飯能市議会の一般質問を傍聴してきました。
内沼博史議員が「図書館等公共施設の東飯能駅ビル利用について」
ということで質問に立つことになっていたからです。
なんと嬉しいことに、内沼議員は、私が当ブログで書いた下記のことを質問してくれたのです。
2007/10/08に書き込んだ
本当に丸広東飯能店の「建物強度の可否」を確認したのでしょうか?を図書館担当者に質問して、
「直接確認はしていない」
「図書館建設に詳しいという建築家から一般論として聞いただけ」
という答弁を引き出してくれました。
さらに、
2007/10/12に書き込んだ
具体的な保証金、家賃を確認したうえで「比較検討」をしたのでしょうか?
を質問して、図書館担当者から
「以前、丸広東飯能店に自治文化課が入居していた時に支払っていた家賃で推測しただけで、現在の大家であるニューシティコーポレーションに直接、確認したわけではない」
という答弁も引き出したのです。
内沼議員はさらに
2007/10/04で書き込んだ
「駅ビル入居の可能性がゼロではない」のに「建てる」のはなぜ?
をふまえて、
「一般論としてですが、駅ビル図書館はそれが可能ならば望ましい」
という答弁も引き出したのです。
この「駅ビル図書館が望ましい」という答弁を引き出せれば、次は
「駅ビル図書館の可能性が有る間は、新図書館建設は凍結すべきだ」という答弁まで引き出せるかもしれません。
2007-12-09 Sun
《他者に提案したいプランで応募する人》へのアドバイス・その1
自分で事業化するビジネスのプランではなく、誰かに事業化を提案したプランで応募する場合は、まず、
「誰に事業化してもらいたいのか?」
「誰が事業化すると最適なのか?」
その事業主体(組織・団体・企業)を明確にしておくことが重要です。
今回のプランニングコンテストの条件である、
「飯能の人・もの・自然・企業などの地域資源を活用したプラン」
「ビジネス・環境・まちや商店街などの活性化プラン」の
事業者として相応しい組織・団体・企業としては下記の事業所などが挙げられます。
飯能市役所 飯能観光協会 西川広域林業組合 飯能商工会議所
駿河台大学 飯能信用金庫 テレビ飯能 文化新聞社
丸広百貨店 西武鉄道 その他の地元企業
「これらの事業所が本来取り組むべきビジネスは何か?」
「これらの事業所が取り組んだほうが実現性が高くなるビジネスは何か?」
という視点で考えることも、アイデアを考えつくキッカケになります。
<飯能市役所に提案したいビジネス>
本来、市役所とか公務員は「ビジネスに向かない」ものですが、それでも、
「市役所にしかできないビジネス」「市役所だからこそ出来るビジネス」
「市役所が主体になって展開したほうが上手くいくビジネス」もあるのです。
<飯能観光協会に提案したいビジネス>
飯能に限らず、観光協会の事業というと「与えられた予算を使うこと」しか考えないところが多いのですが、最近は「独自に稼ぐ」という事業に乗り出すところが徐々にではありますが増えてきているようです。
「観光協会にしかできないビジネスは何か?」
「観光協会が主体になったほうが上手くいくビジネスは何か?
という視点で、考えてみたいものです。
観光協会に「独自で稼ぐビジネス」が確立されれば、「予算が無いから何もできない」という事態も解消されていきます。
<西川広域林業組合に提案したいビジネス>
森林文化都市を目指す事業の中核になるべき組織です。
「現在、林業に携わっている人」で構成される組織から、「これから林業に携わりたいという人も含んだ組織」に変換することも可能でしょう。
「林業から森林業への転換」「林業から森林環境業への転換」ということも、新しいビジネスアイデアのキッカケになるかもしれません。
<飯能商工会議所に提案したいビジネス>
どこの商工会議所も「地域での加入率の低下」に悩んでいます。その原因の一つは「商工会議所の存在価値自体が低下している」ことです。
商工会議所が開設された原点に立脚してみることも「これからのアイデアを考える」良いキッカケになるかもしれません。
<駿河台大学に提案したいビジネス>
もともと「教育ビジネス」は利益率が高く、しかも「現金前払い」「返金無し」が当たり前だったので、「昔から儲かるビジネスと言われていた」のです。
いま期待されている「大学ベンチャー」「大学発ベンチャー」には、大学に籍を置く教官や学生が起業すること以外に、「大学自身が取り組む新規事業」という意味合いも含まれるようになっています。
<飯能信用金庫に提案したいビジネス>
信用金庫本来の役目である「地域の資金を集めて地場産業育成に活用する」という原点に立脚すると、意外と簡単に「飯能を活性化するビジネス」のアイデアが閃いてくるものです。
2007-12-10 Mon
「飯能市が輝く!」というのは、具体的には下記のようなことではないでしょうか?
まず「飯能市の良いところ」が広く知られていることです。
全国放送でのテレビやラジオ、全国紙などで頻繁に報道されることです。
そのためには、飯能市での出来事が全国的に注目されることです。
飯能市役所や市民が共に多彩な試みに挑戦していくことです。
その結果として、飯能市の知名度が上がるのです。
飯能市に行ってみようと思う人が増えるのです。
飯能市に転入してくる人が増えるのです。
だからこそ「飯能市に住んでいて良かった」と思っている市民が増えていくのです。
飯能市を「輝かす!」ためには、誰よりもまず、市役所自身が率先して「輝く!コト」に取り組むべきでしょう。
市役所自身ということは、市長だけでなく、市職員であり、市議会議員でもあります。
私が「飯能市に提案したいプラン」は下記のような「試み」を、実現可能なように、収益を生み出すように、組み合わせて、戦略戦術を考えてトライしていくことです。
1.市内の私有林と市有林を公営林として統合し他市に「賃貸」する。
2.市有林の一部を市営の「樹木葬」霊園にしていく。
3.市有林を提供して「森林文化都市学部(もしくは大学)」を誘致する
4.小さな地方都市として初めて「高額賞金の宝くじ」を発行する。
5.西川材で建てた市営住宅で市外からの転入者と税収を増やす。
6.森林文化都市飯能を舞台にした映画とテレビドラマを製作する。
(上記のプランについては順次、解説していきます)
2007-12-12 Wed
飯能市には、既に「駿大の森」と「聖望の森」が有ります。
いずれも市有林を駿河台大学や聖望学園に無償で貸し出しているものです。
駿河台大学も聖望学園も飯能市に在るために、比較的簡単に市内に「森林体験を学習する場」を確保することができましたが、これと同じように「自分たちで育てる森」を確保したいという私立校は意外と多いのではないでしょうか?
「森林文化都市」という言葉には、「森林と都市を結びつける」というイメージが込められているようにも思います。
森林文化都市を目指す飯能が、東京都内や埼玉県内の都市部に在る私立校や私大に対して、自信をもって提供できるのは、市内に点在している市有林を区割りして、それぞれの「学校林」「体験学習林」として貸し出すことではないでしょうか?
地代と賃貸借期間は個別に定めることにして、地図上で区域割りして区画を定め、あたかも「不動産分譲地」を売り出すように、「地代と賃貸借期間」を定めて、借地を希望する私立校を募ってみてはどうでしょうか?
とりあえず、飯能市役所での「説明会」と「現地見学会」の日程を定めれば、参加する学校は結構有るのではないでしょうか。
飯能市内に「学校林」を借りた学校は、年間を通じて何十人、何百人の生徒や学生が何回も飯能にやって来ることになります。常設テントを設営して宿泊施設にする学校も有るでしょう。
それらの学校の教職員の中には、飯能市内に引っ越して来る人が少なくないかもしれません。
中高一貫校の中には、中学校の入学式を植樹祭にする学校が有るかもしれません。既に育っている樹木を伐採して、机と椅子を自作する学校も出てくるでしょう。
「維持と管理に手間がかかって大変だ」という学校からは、別途料金でその管理運営を受託すればいいのです。その作業を請け負うグループも飯能市内には幾つも誕生するでしょう。
自治体の中に、企業を誘致する専門部隊を設置するように、飯能市役所の中に「学校林の貸し出し」を担当する部署を新設してもいいのではないでしょうか?
<附記>
地域活性化のために、自治体が取り組むことは、「市内への転入者を増やす」仕掛けや仕組みを作ることだと思うので、この「市有林を多くの学校に貸し出す」のは最適な仕組みの一つだと、私は確信しています。
2007-12-13 Thu
飯能は昔から、西武線沿線の小学生が遠足に来る場所です。
しかし、天覧山も飯能河原も、そこは「遊ぶ場所」ではあっても、「森林や清流の自然を長期に観察する場所」としては活用されているわけではありません。
森林も里山も、「長期間にわたって、何度も訪れる」ことで、初めて樹木の生育や植生の変化を感じ取ることができるのです。
昨日(12/12)は「市有林を学校林として貸し出す」プランについて書きましたが、それはそのまま、都内や県内の自治体に「区民の森」「市民の森」として貸し出すプランとしても応用できます。
例えば、練馬区や豊島区、文京区、千代田区、中央区、江東区などの、西武池袋線や有楽町線沿線の自治体を事例にして考えてみましょう。
飯能市内に「練馬区民の森」とか「豊島区民の里山」「文京区の山林飛び地」
「千代田区営林」「中央区立森林公園」「江東区立自然山林」などの名称の区画が誕生するのです。
もちろん、20年とか50年の単位で賃貸借契約を結んで、地代と受託管理費などを貰います。
これで、いままではあまり遠足には来なかった文京区や千代田区、中央区、江東区の小中学校の全校が毎年遠足に来るようになります。
さらには学校行事だけではなく、自治会や市民グループ、事業所、区主催の野外イベントなども飯能市内のそれぞれの「区民の杜」「区営林」で開催されるようになるでしょう。
中には「植樹祭」を開催する自治体も有るかもしれません。
やがて区域内の樹木一本一本に「生まれたばかりの区民」の名札を取り付ける自治体も出てくるでしょう。
もしかしたら「樹木葬霊園にしたい!」という自治体も出てきたら、論議を呼び起こすことになるかもしれません。
いずれにせよ、これらの区民が頻繁に飯能にやって来るようになれば、当然「やがては飯能市内に移住したい」という人も増えてくるでしょう。
市有林を私立校、私大、自治体に「学校林」「区営林」として有料で貸し出すことは「民業を圧迫する」ことにはありません。
私有林を所有する個人が、直接、学校法人や自治体と賃貸借契約を結んでもいいし、飯能市が所有者からその私有林を借り上げ、市営林としてから、第三者に貸し出す形式をとることも可能です。
<附記>
地域活性化のために、自治体が取り組むことは、「飯能市に来る人」や「市内への転入者」を増やす仕掛けや仕組みを作ることだと思うので、この「市有林・市営林を沿線の自治体に市民の森・区民の森として貸し出す」ことも最適な仕組みの一つではないでしょうか・・・・・
2007-12-17 Mon
前述した<学校林><区民の森>に続いて、
<森林文化都市・飯能>らしいもので、それが飯能市内に出来れば、
定期的に多くの人々に飯能市に来て貰えることが期待できるものは
<市営樹木葬霊園>ではないでしょうか。
私が樹木葬を知ったのは、まだ5年ほど前のことですが、その時から
「もしかしたら飯能でも開設する人が出てくるかもしれない」と思っていました。
なぜなら、飯能市内の森林に<樹木葬霊園>が出来たら、私自身が真っ先に利用したいからなのです。
この<樹木葬>に興味のある人はインターネットで検索してみて下さい。
樹木葬 で検索すると、<約27800件>と表示されますが、上位10件のサイトを見るだけで充分に理解できると思います。
書籍では まだ3冊 しか出版されていないようです。
フリー百科事典 『ウィキペディア』の<樹木葬>項目には、樹木葬ができる寺院、墓地、霊園が紹介されていますが、自治体が運営している公営の市有林樹木葬霊園はまだ無いようです。
市有林の一部を試験的に、<飯能市営樹木葬霊園>にしてみてはどうでしょうか。
霊園と言っても<墓地>を販売するわけではありません。通常の墓地霊園を造営するのとは違って、「自然の里山そのものが霊園」なのですから造成費が殆どかかりません。
ハイキングができるような道を確保するだけでいいのです。
ただ、市有林の中の<場所>を定めるだけで、市営霊園としての利用者の募集をすることが可能になります。
飯能市役所が、<樹木葬霊園に定めた場所>と<その写真>、<交通アクセス>を広報するだけで、予約を希望する人の申込は殺到するでしょう。
必要な事業費は宣伝費だけです。
利用希望者が、実際に樹木葬場所として利用したい時は、
「穴を掘り、遺灰を埋め、そこに寿命の短い低木の苗木を植える」という作業が必要になるだけです。そんな作業費は1件あたり1万円くらいで充分でしょう。
飯能市の<樹木葬霊園>としての収入は、
「利用者が樹木葬として借りる場所の30年~50年の間の使用料」
を幾らに設定するかで大幅に上下します。
もし、私が利用するなら、霊園全体の管理費込みなら、
「10年10万円」、つまり「30年なら30万円」「70年なら70万円」という水準であれば納得して支払うことができます。
もちろん<飯能市営樹木葬霊園>に親族の遺灰を埋葬した人たちは、お彼岸や周年回忌の時だけではなく、飯能の四季折々に、この霊園に必ず訪れることになるのです。
民営の通常の墓地霊園であれば、大規模な造営は自然環境の破壊になりますが、この樹木葬霊園は、森林をそのまま森林として自然に維持できるのです。
何万人分どころか何十万人もの人たちが「永眠できる場所」が、森林そのものの中に実現できるのです。
通常の墓地霊園には「完売」「売り切れ」による「売り上げの上限」がありますが、樹木葬霊園は、植えた樹木の寿命が尽きる30年~70年で「使用終了」になり、その場所は、新たな人に使用させることができるので「使用料の収入」は霊園が存在する限りエンドレスに続きます。
<樹木葬霊園>と言っても、その実態は<樹木葬公園>なのです。
<公園>なのですから、最低限のトイレや休憩所、売店兼管理事務所などが必要になりますので、それなりの維持費が必要になりますが、「公園の中の大半の面積」を小分けに貸し出し、その使用料を頂くことができるのです。
自治体にとっては「収益を確保できる森林公園」になるのです。
この壮大な数の人たちが<眠る>ことになる<飯能市営樹木葬霊園(公園)>が、引きつけることになる<墓参りの人々>の数は、飯能市に大きな経済効果をもたらすことになるのです。
この樹木葬霊園に反対するのは、「霊園墓地の新規増設で儲けよう」と目論んでいる人と、樹木葬そのものに対する誤解と偏見を持っている人だけかもしれません。
2007-12-18 Tue
きょう(12/18)飯能河原に有る「古い方のトイレ」が取り壊されました。
図書館の下、ゲートボール場のところのトイレです。
割岩橋の下に有る<新しいトイレ>と比較すると、「古い、汚い、臭い、暗い」トイレで、「飯能を代表する行楽地」と標榜している割りには、あまりにもお粗末なトイレでしたが、やっと建て替えられるようです。
どのようなトイレに建て替えられるのでしょうか?
市民会館の前に有るような「木造りタイプ」が飯能河原には相応しいのではないでしょうか。
出来れば、「森林文化都市飯能の清流の地」に相応しい、行楽客用の恥ずかしくないトイレであって欲しいと思います。
場所柄の事情も考えて、川遊びをした人のための「足洗い場」とか
バーベキューの鉄板を川の中で洗わせないためにも、誰でも自由に使える「流し場」は、是非、作っておいて欲しいものです。
当然、「洋式」もありますよね?
この<トイレの建て替え>については「広報はんのう」に載っていたのかもしれませんが、私は気づきませんでした。
「完成はいつ?」 「構造や規模は?」 「外観のデザインは?」
「建設費は?」 「設計者は?」 「施工業者は?」・・・・・
という疑問を解消したくて、飯能市役所サイト内で「検索」してみました。
「飯能河原」「トイレ」で検索したのですが、「飯能河原の公衆トイレの立て替え」に関しての情報(テキスト文書)を見つけることが出来ませんでした。
もともと、市役所サイトや市議会サイトには載せていないのでしょうか?
それとも、私の「検索の仕方」が稚拙だからでしょうか?
市民が求めている情報が簡単な検索で表示されなければ「市役所サイトに検索機能を設置している意味」が無いのではないでしょうか?
2007-12-19 Wed
昨日(12/18)の朝日新聞朝刊に「動物に会いに里山に行こう」というタイトルの冬休み特集記事が載っていました。(24頁・25頁)
その中の<「森林の文化的利用」考える時>という見出しに惹きつけられて全文を読んでみました。
そこには、霊長類学者・河合雅雄さんの発言として下記のような言葉がありました。
「森」というと、みなさんは植物の塊をイメージするでしょう。しかし、その中にさまざまな動物が住んでいることを、長く忘れていませんか。
今は里山を「生産資源」「環境資源」として復元するだけでなく、「森林の文化的利用」を考える時ではないですかね。
私は飯能市が掲げている<森林文化都市>という言葉が大好きです。
私が飯能に転居して来たのも、「海」派ではなく「山」派であるのを自覚していたからです。
そもそも、この<森林文化都市>という言葉は、誰が考えたのでしょうか?
沢辺市長なのでしょうか?
市職員の誰か、なのでしょうか?
それとも、依頼したコンサルタント会社から提案されたのでしょうか?
いずれにせよ、「森林文化」や「森林文化都市」という概念を探求し、文化的な側面や、文明的な側面から、<森林文化都市学>とでも言うべき、一つの学問的な体系をまとめ上げることを、これからの飯能市の「事業」にしていくべきではないでしょうか
「事業」というと、
一般の企業では「売り上げを獲得して利益を生み出す」ビジネスのことですが、
官公庁や自治体では「決められた予算を使って何かをする」こと を意味するようです。
しかし、「森林文化の探求」や「森林文化都市推進事業」を
「税金を使う事業」「予算を消化する事業」にしてしまっては、その内容は、
「前例の踏襲」や「全会一致という無難な企画」の域を出ないものです。
「森林文化の探求」や「森林文化都市推進事業」を
「支出よりも収入が上回る事業」
「当初は赤字が続いても最終的は利益を生み続ける事業」
として考えていくことが、飯能市としての「輝くプランニング」ではないでしょうか?
「新しい概念の構築」とか「高い目標への挑戦」という「困難な課題」への取り組みで「売り上げを確保する」ためには、
「研究会の結成と運営」という常套手段を活用すべきでしょう。
飯能市が呼びかけ人となって<森林文化都市学研究会>を発足させ、その運営事務局を引き受けるのです。
当面の収入は、個人会員と法人会員の「年会費」と、定期的に開催する「テーマ別の分科会や講演会」の参加費です。
個人会員1万円なら1000人、法人会員5万円なら100社は、飯能市内だけで確保できるのではないでしょうか?
飯能市内での分科会や研究集会の成果をインターネットや出版物、マスコミへの露出で情報発信していけば、会員は全国から集まるようになります。
研究会の規模の当面の目標として
「個人会員10000人・法人会員1000社」は、それほど困難な目標数字ではありません。
この<森林文化都市学研究会>の成果は、やがて、参加大学の中に「森林文化都市学部」が誕生することにもなるでしょう。
(その第1号は駿河台大学かもしれません)
やがては、都内の大学の<森林文化都市学部>を飯能市内に誘致する可能性も生まれてくるでしょう。
10年先の目標としてなら、飯能市が中心になって、市立か地域立という方法で<森林文化都市大学>を創設することは、決して不可能ではありません。
最近の大学は、「学生集め」という目的のために「大学」や「学部学科」の新設を考え、そのために「教員募集」を行います。
それが当然と考えている人は、
「森林文化を学ぼうという学生はいない!」
「森林文化都市学を勉強してどこに就職できるのか?」
と言って、笑って否定するでしょう。
いま、ほとんどの大学は「研究機能」よりも「教育機能」に偏っています。
ところが、その「教育機能」は、学生の受け入れ先である企業からの評価が低下する一方なのです。
しかし、大学本来の発祥は、まず先に「新分野の開拓」があり、「新分野の研究」が始まり、新分野の専門家が生まれるところからスタートするものです。
これからは、新設される大学は激減しますが、それでも誕生する大学は「研究機能」からスタートするところが主力になってくるのではないでしょうか。
学生が集まるのはそれからです。
新分野の後継者を育てるために学生を集めるのが、本来の大学だったのです。
「森林文化都市」とは、飯能市だけでなく、日本という国、自体が目指す方向でもあります。
飯能市が「森林文化」の探求と、「森林文化都市学」の確立に取り組むことほど、意義と意味の有る事業は、他には無いのではないでしょうか。