2009-03-01 Sun
現在、文化新聞では「飯能市が丸広新飯能店の7階と8階を年間7000万円の家賃で借り上げることの是非についての意見」を募集しています。
いままでに様々な市民の意見が掲載されています。
この「是非」は、4月に実施される市議選でも、7月の市長選でも、候補者選びの重要な「判断基準」でもあります。
みなさんの中には「この人に投票しようかと検討している候補者」には、
下記のような質問をしている方も多いと思います。
「市が借り上げることにあなたは賛成ですか? それとも反対ですか?
おそらく、「反対」と応える人のほうが多いのではないかと思います。
そこで、「反対です」と答えた候補者にはぜひ、続けて下記の質問をして、
「市が丸広と賃貸借契約を交わすのをどのように阻止するのか?」ということまで「言わせて」みてはどうでしょうか?
[質問1]
新飯能店の7,8階を飯能市が借り上げないと、丸広はどうなると予想されていますか?
[質問2]
7,8階を飯能市に借りて貰わないと新飯能店の黒字化が難しいのであれば、新飯能店全館を飯能市に売却する気はないか、と丸広の大久保社長に訊いてみたいとは思いませんか?
[質問3]
もしも、丸広の大久保社長が、「価格次第では飯能市に売ってもいい」と言ったら、あなたは、飯能市が東飯能駅ビル全棟を買い上げることに賛成しますか? それとも反対しますか?
[質問4]
もしも、飯能市が丸広から東飯能駅ビル全館を妥当な価格で買い上げることができたとしたら、そこは、どのような施設にしたら良いと思われますか?
[質問5]
「東飯能駅ビルに新図書館を設置して欲しい」という市民が多いのですが、この要望をあなたは、どう思いますか?
この第5問の質問に対してはおそらく回答内容が下記のAとBに別れると思います。
回答事例A
「しかし、東飯能駅ビルの構造的な強度が図書館には向いていないので、それは残念ながら不可能なのです・・・」
回答事例B
「あのビルの構造的な強度の範囲内でいいから何としても市民が望む図書館を造って欲しい」
みなさんが質問した候補者がAとBのどちらの回答をするか、しっかり確認してみて下さい。
なぜなら、この回答で、その候補者の市会議員としての「志」「熱意」「賢さ」「行動力」のレベルが簡単に判るからなのです。
その理由はメールや電話でお訊ね頂ければ判りやすく、納得されるまでご説明させて頂きます。
ks@kokubo-satoshi.com 090-7715-4293 こくぼ
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2009-03-03 Tue
私は「次の図書館」について、市内の多くの人と意見交換をしてきました。
中には意見がかみ合わない人もいました。
きょうは、その「かみ合わない」理由について考えてみました。
Aさんは「新しい図書館を早く建てて欲しい」という要望の持ち主です。
いますぐ図書館を建設しようとすれば、場所は「山手町用地」しか有りません。
だから、Aさんには「旧丸広東飯能店に図書館を造って欲しい!」という意見の人たちの気持ちが理解できません。
「あのビルはもう丸広が買い戻して百貨店を再開することに決まったんだから、いまさらそんなコトを言ってもしょうがないじゃないか!」
「そんなコト言ってる人がいるから、いまだに図書館建設が正式に確定しないんだ! いつまでそんなムダな議論を続けてるんだヨ!」
そんな怒りさえ、Aさんの胸中には芽生えてしまっているのです。
Bさんは「新しい図書館は便利な駅前に造って欲しい」と思っています。
最近、新聞やテレビで、新しくオープンした「駅前図書館」が紹介される度に
「早く飯能でも実現して欲しい!」という気持ちが強くなってきます。
だから、「東飯能駅ビル」が買い手を探していると知ったときから、Bさんは
「飯能市があのビルを買えば、すぐに駅前図書館ができるのに・・・」
と思っていました。
そのビルを丸広が買い戻して百貨店を再開すると聞いてからは
「飯能市がその中の1フロアか2フロア借りて、そこを図書館にすればいいのに、何でそうしないのだろう?」
と不思議に思っています。
もちろん、Bさんの耳にも「あのビルは構造的に図書館には向かない」という情報は届いています。
しかし、Bさんは
「それは本当なの? だって前に営業していたときには書店があったじゃない。他の自治体だって、閉店になったスーパーやデパートの後に図書館をつくっているじゃない。なのにどうしてなの?」
と<構造的に不可能説>をいまだに疑っています。
Cさんは、「どうせなら、全国的に注目されるような図書館にしたい」
という要望の持ち主です。
だから、「建設地は山手町用地しかない」と思っていたときは、
「そこに地元の西川材で木造図書館として日本一、いや世界一と自慢できるような図書館を造りたい」という要望を持っていました。
しかし、東飯能駅ビルが売りに出されたときから、
「あのビルを飯能市が購入して、そこを駅前図書館よりも便利な駅ビル図書館にしたほうが面白いな!」と思うようになったのです。
「あのビルなら図書館以外にも、保育園や介護施設、福祉施設、市民活動拠点も併設できるし、1階と2階をスーパーや小売店に貸せば、定期的な家賃収入も確保できる」
こんな夢もCさんの胸の中では膨らんでいます。
Dさんは、「新図書館は、飯能市の将来ビジョンの中で考えるべきだ」という意見の持ち主です。
だから
「飯能市はいずれ日高市や入間市などと合併することになるのだから、次の図書館も、そのことを想定したうえで考えるべきではないだろうか?」
「だから、とにかく、新しく箱物を建設するのは止めるべきだ」
と思っていました。
「いまの老朽化した図書館が狭くて、使いにくいというなら、丸広の新飯能店の上層階フロアーを借りて、そこを図書館にすればいい」
「そこの家賃が高すぎるというなら、今秋、丸広が東飯能駅に移っていった後の現飯能店の数フロアを借りることにして、そこを構造的に可能な範囲の図書館に改装すればいい」
「他にもテナントが撤退する大型商業施設が出てくれば、そこを借りればいい。どうせ家賃を払うなら、市内に環流する使い方をすべきだ」
これがDさんの現在の意見です。
あなたの図書館に関する「考え」や「意見」「要望」は
Aさん、Bさん、Cさん、Dさんのどれに近いでしょうか?
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2009-03-04 Wed
前回(3/3)書いたAさん、Bさん、Cさん、Dさんの4人の意見や要望の「違い」は、どこから生じたのでしょうか?
それは「立場」と「視点」の違いからなのです。
Aさんは、「新しい図書館をどこに建てるか?」という視点だけで全てを考えています。
だから「建てるなら場所はどこか?」「構造はコンクリートか木造か?」
「どの程度の規模になるのか?」ということには興味もありますが、
「図書館を建てるだけの空き地が有るのだから、とにかくそこに一日も早く建てて欲しい!」という要望は日々に強くなっていくのです。
設備が新しくなり、映像や音楽の貸し出しもできるようになるのであれば、
「図書館の機能と役割」は、いまの図書館と同じでいいと考えています。
「そもそも最初から新しい図書館を建てるということで計画が進んできたのだから市はそれを貫くべきだ」と考えています。
年配のAさんにとっては「公立の図書館が民間のビルに家賃を払って入居する」などということは「有ってはならないこと」なのです。
Bさんは、「これからの図書館はどうあるべきか」という視点で考えています。
だから、「どうせ現図書館とは別の場所に建てるのであれば、駅前などの便利な場所に建てて欲しい」と思うのです。
だから、Aさんと違って、Bさんの思考には「必ずしも自前で新しい図書館を建てなければならないというわけではない」という柔軟さが有るのです。
その「便利な場所」とは、車を使わないBさんにとっては「駅前」以外に考えられません。だから旧丸広東飯能店が最適なのです。車で行こうとは思っていないのですから「駐車場の確保」は、Bさんの考えには入らないのです。
もちろん、同じ「駅前」でも、Bさんにとっては「東飯能駅の前」よりは「飯能駅のすぐ近く」のほうが便利なのですから、丸広が出て行った後の現飯能店でもいいと思えるのです。
いずれにせよ「テナントとしての入居」なのですから、決定さえすればその半年後には新図書館をオープンすることは可能です。
だから、Bさんは「新しい図書館はもうすぐできるはず」と期待しているのです。
Cさんは、「箱モノ行政は必ず批判されるが、それでも図書館だけは例外とされる」「市民は自慢できる図書館、誇れる図書館を望んでいるのだ」という視点で考えています。
だから「100%西川材で建てた図書館」とか「大型商業施設全館を買い取って転換した図書館」という「話題になりそうなプラン」に惹かれるのです。
Dさんは、「5年~10年の間には、必ず次の広域合併があるのだから、入間市や日高市の図書館を考えれば、いま飯能市で新しい図書館を建てる必要はない」という視点で考えています。
だから、「いまの図書館が旧くて狭いというなら<合併後の公共施設計画>が確定するまでは、どこかの空きビルへのテナント入居でいい」という考え以外は認めたくないのです。
この4人は、それぞれの視点は異なっていますが「新しい図書館の必要性」そのものは認めているのです。
ところが市民の中には、「そもそも自治体が図書館を運営する時代はもう終わらせるべきなのだ」という「視点」で考えている人もいるのです。
それが5人目のEさんです。
そのEさんの「考え」は次回に。
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2009-03-05 Thu
いままで紹介したAさん、Bさん、Cさん、Dさんは、「次の図書館」について
「どこに?どのような?」ということでの要望や意見は異なっているものの、
「飯能市が今の図書館とは別の場所に新しい図書館を開設する」
という点では“一致”しています。
ところが、これに対してEさんは、下記のような「考え」「意見」なのです。
「公立図書館が住民への行政サービスとして不可欠な時代はたしかに有ったが、昔と比較して書籍が安価になり、書店が多数存在し、なおかつ通販で全国どこに住んでいても同一料金で入手できるようになって20年も30年も経っている現在にあって、もう自治体が図書館を運営する時代は終わった」
「図書館は単に無料の貸本屋ではないはずだ!」
「図書館に長時間滞在している人は、学習室としての利用と新聞雑誌の閲覧であって、これらの需要に応えることが、果たして、限られた市役所予算の中で本当に提供しなければならない行政サービスなのだろうか?」
「もはや、自治体が図書館を運営する時代は終わった、というよりは、終わらせるべき時代なのだ」
そこで、Eさんは下記のようなことを周囲の人たちに話しています。
「行政が図書館の運営をする時代を終わらせるべきだ、とは言っても、現にいまある図書館をすぐに廃止すべきだ、とは言わない」
「これから、公と民との関係は、“公設民営”と“民設公営”を分野ごと、目的ごとに、適切に使い分けていく時代なのだ」
「すでに“公設”で存在している現在の飯能河原に面して建っている市立図書館は、運営を希望する市内の個人、グループ、企業などによる“民営”に移管すべきだ」
「市も、現在の図書館運営に割いている年間総予算(人件費+図書購入費・水道光熱費+種々の外注費)の金額以下で図書館運営を市内の民間(個人 or 団体 or 企業)に委託したほうが経費削減になったうえに図書館サービスの質を飛躍的に向上させることができるのだ」
「なんだったら、私(Eさん)が市立図書館の“民営”を受託してもいい。私が全権限を持つ図書館長になったら朝7時~夜11時まで開館するようにする。図書館は最低でもセブン・イレブンで運営すべきなのだ」
「私が図書館長だったら年間の休館日は本当の設備点検や修繕でやむなく使えなくなる日だけに限る。そうすれば1年365日のうち360日は開館している図書館にできる」
「いまの飯能河原に面している現図書館以外の場所でも図書館を必要とする地域があれば、そこは逆に“民設公営”の図書館にすればいいのだ。民間(個人の資産家・積極的な住民グループ・空きスペースを持っている商店や企業)が、自分の意志と才覚とリスクを負う覚悟で新図書館スペースを設置し、そこを飯能市が借り上げて“公営”図書館にすればいいのだ。市が“民設”者に支払う家賃が適切であれば、市民はこの予算の使途を歓迎する」
「民設公営の図書館とは、例えば、丸広が新飯能店の中に丸広のお金で図書館を設置し、それを飯能市が借りるのは、家賃が妥当であれば市民は歓迎するのだ」
「この民設公営方式であれば、新しい図書館が住民の望む場所に開設され、民設者の収入にもなり、市も適切な金額の範囲で住民が望む行政サービスを提供することができるのだ」
「飯能市が次の図書館計画として、公設民営と民設公営を使い分けていく方式を採用することにしたら全国から注目されることになる。これだけでも飯能市の名前が全国に知られることになる」
つまり、Eさんは、
「飯能市は、いままでの図書館予算の範囲内で、図書館サービスの内容が飛躍的に向上し、飯能市の予算が市内の民設者と民営者に環流して市内の経済を活性化し、そのうえ市の知名度の向上になる、という一石二鳥どころか一石三鳥にも、一石四鳥にもなる」
ということを言いたいのです。
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2009-03-05 Thu
きょう(3/5)市議会を傍聴してきました。
久しぶりに傍聴席はほぼ満員。
最初の椙田博之議員の「丸広移転問題・新店舗7,8階の借り上げについて」の質問に対して、沢辺市長は、注目すべき答弁をしました。
要約すると「市が丸広から7,8階を年間家賃7000万円で借りるということが、まるで決定したかのように言われていますが、私は、丸広からそのような申し入れが有ったということを議会に報告しただけ」と言うのです。
そこで、椙田市議が「では、借りるかどうかということに関してはまだ白紙である、ということで解釈していいのですね」と念を押しましたが、この質問に対して市長が肯定したのか、否定したのかが、私にはよく聞き取れなかったので、このブログには書きません。明日か明後日の文化新聞で確認してみて下さい。
私の聴力が衰えたのかも知れませんが、議場のマイクは、傍聴席ではよく聞こえないときが多いように思えるのです。
たぶん、沢辺市長は「借りると決めたわけではない」という趣旨の発言だったと思います。
椙田議員が「丸広の7,8階に行政の施設が入居するということは、集客上多大なプラスになるのですから、飯能市は丸広に家賃を支払うのではなく、丸広から広告費としてお金を逆に貰ってもいいくらいなんですよ」と発言したとき、沢辺市長は、本橋副市長と顔を見合わせて苦笑いをしあっていました。
これは、椙田市議の発言で初めて気づいて「そんな上手い手があったのか?」と喜んだからでしょうか?それとも「そんなことが有るわけ無いじゃないか!」と椙田市議の発言をバカバカしいと思ったからなのでしょうか?
私のような無欲の人間でも、丸広から「7,8階に入居してくれませんか?」と頼まれた場にいたら、「当然、家賃はタダでいいんですよね?!」と確認しますが・・・
いまからでも遅くはありません。
沢辺市長には、ぜひ、丸広に対して「家賃がタダであれば入居しますが、有料なら市民の納得が得られませんので、選挙前はお約束できません」と言ってやって欲しいのです。
もし、沢辺市長が、丸広への入居を断らないか、もしくは、入居を約束してしまった場合、7月の市長選に立候補する人は、この丸広新飯能店の一件に関しては、ぜひ、下記のような主張を掲げて欲しいのです。
1.丸広からの「7,8階を年間家賃7000万円で借りて欲しい」という要請ははっきり断る
2.その上で、逆に「丸広の方で、7,8階を情報メディアセンターか、大型保育園に改装してそれを飯能市に借りて欲しいというのであれば、改めて、その場合の家賃について話し合ってもいいですよ、と提案する。
3.さらに「それが出来ないのであれば、東飯能駅ビルを飯能市に売却して、新飯能店の計画を白紙に戻して、現飯能店の営業継続に専念しませんか?」
という要請をする
おそらく、丸広は「市への売却」を拒否するでしょう。
だからこそ、次の主張に続くのです。
4.「市からのたっての要請を拒否するような企業には、今後、市は何も協力しませんよ」と絶縁を宣言する。
開店前から市の入居をアテにしているような店が長続きすることはないでしょう。そうなれば、今度は丸広全体の経営が行き詰まって、またビルを売りに出さなければならなくなるのです。
その時は、もう、あのビルを購入しようという企業は出てこないのですから、捨て値で売りに出された時に、飯能市が購入すればいいのです。
このような「方針と計画」を打ち出せば、沢辺市長を上回る得票が期待できるかもしれません。
市長選への立候補を考えている方は、ぜひ、この「戦術」を試して下さい。
もし、この「戦術」を誰も試す気が無いようであれば、私が立候補して、沢辺市長の批判材料として広言していくかも知れません・・・・・(冗談です)
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2009-03-06 Fri
きょう(3/6)の文化新聞2面の「読者投稿・丸広新飯能店借り上げ問題シリーズに、私の「市が丸広からビルを購入、1,2階を丸広が借りて市に家賃を払う」という提案投稿が全文(2757字)掲載されています。
文化新聞の<意見募集のお知らせ>には「寄せられた意見は原文のまま、本紙に掲載します」と書かれていますが、本当に原文のママでした。
(「再生するする事例」という私の校正ミスがそのまま載ってます)
きょうの文化新聞に載った私の投稿は下記からダウンロードできます。
2009/03/06掲載「市が丸広からビルを購入したら・・・」
文化新聞には書けなかったことなのですが、下記の事態を想定しておくことも必要ではないかと、私は思っています。
<想定1>
沢辺市長が7月の市長選前に丸広と「7,8階を有料で借りる契約を締結してしまった」場合
対立候補は、選挙運動中に、現市長のその「愚かさ」を指摘すれば必ず当選できるでしょう。そして市長になってから、丸広に違約金を払ってでも賃貸借契約を解除。その「違約金」を新市長は沢辺さんと契約決定に関わった市幹部に損害賠償請求をすることなるでしょう。
もし、私(小久保)が、沢辺市長に対抗して市長選に立候補する計画が有るなら、この「戦術」を温存しておくために、市長を追求せずに、市長が丸広と「愚かな契約を締結する」のをあえて看過して「契約してしまう」のを密かに期待する、でしょうね。
(私は立候補する気が無いから、この戦術を公表できるのですが、いま立候補を考えている人はこの想定を一番望んでいるかも・・・)
<想定2>
沢辺市長が丸広と「7,8階を無償で借りる」契約ができた場合
「現代のお伽話」のような嬉しいことですが、もちろん、契約内容の公開を求め「条件」を確認しましょう。
8階は屋上広場も含めて大型保育園(24時間営業を条件に民営委託も)でしょう。7階は構造的に可能な範囲で「情報メディアセンター」にし、構造的に不可能な「書庫的部分」は現図書館に残し「2館体制」になるでしょう。もちろん、新図書館建設計画は中止になります。
<想定3>
沢辺市長が「7月の市長選が終わるまではどんな契約もできない」と態度決定を保留する場合(一番可能性が高い)
7月の市長選は、沢辺市長と対立候補との間で「丸広新飯能店と市との関係」が争点の一つになります。
<想定4>
丸広が「市への売却」を了承し、沢辺市長の時に契約した場合
これも、市民にとっては「望ましい想定」です。市役所を駅ビルに移転して「駅ビル庁舎」とし、8階を保育園、7,6階を情報メディアセンター、5,4,3階を市役所、1,2階をスーパー等の量販店に貸し家賃収入を得るようにするという将来ビジョンを選挙中の自己PRに活用するでしょう。
これは、逆に、沢辺市長に対抗して立候補することを計画している人にとっては最悪の想定です。(しかし、沢辺さんと現在の市幹部が市に売却を求める可能性はないでしょうね)
<想定5>
沢辺市長が落選して市長が交代したら、新市長が丸広に「ビルの売却」を求め、丸広は「取得価格への上乗せ」を条件に了承する場合。
丸広が前所有者から購入した金額と、飯能市が丸広から購入する金額に
1億円以上の差が有った場合、新市長は、沢辺市長と当時の市幹部に、その差額金額の損害賠償を求める。
駅ビルは「駅ビル庁舎」「駅ビル図書館」「駅ビル保育園」「1,2階は量販店に賃貸」し、現市役所は売却を宣言し、買い手の出現を待つことになります。
<想定6>
丸広が「市への売却」も「7,8階の無償提供」も断った場合
市は丸広への一切の協力を拒否し、「丸広の経営破綻」「ビルの再度の投げ売り」で「超安値で入手できる機会」をひたすら待つことになります。(それははやければ数年後には有り得ることかもしれないので゙・・・・)
それまで新図書館建設計画は「延期」にしておく。
この1~6の<想定>は、どれも「有り得る」ことですので、この全てに対応できる「心積もり」は、いまから必要なのです。
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2009-03-07 Sat
きょう(3/7)の文化新聞1面の「7000万円が1人歩き」
「借り上げ了承していない」「沢辺市長、椙田議員に答弁」
という見出し記事の中に、極めて重要な用語が出ていました。
いままで市議会の答弁で、沢辺市長と本橋副市長は、東飯能駅ビルを
「丸広が買った」「買い戻した」という表現を使ってきたのですが、きょうの文化新聞では(丸広の)「社長さんが(東飯能店)信託受益権を取得した旨のご報告にいらした時に・・・・」と書かれていました。
重視したいのは「信託受益権」という用語です。
私の記憶は曖昧ですが、文化新聞に、一連の「丸広問題」の記事の中で、
この「信託受益権」という言葉が出てきたのはこれが初めてではないかと思うのですが、どうでしょうか?
もし、「以前の文化新聞にも出ていた」というのをご存じの方がいましたら、ぜひ、掲載誌の日付を私に教えて頂けないでしょうか?
(ks@kokubo-satoshi.com 090-7715-4293)
「不動産の小口証券化」に興味の有る人にとっては、何となく意味が推測できると思いますが、不動産にはまったく素人の私が自己流の解説をすると後々非難される元凶になりますので、インターネットで見つけた解説サイトで確認して下さい。
信託受益権とは? (野村不動産アーバンネットのサイトより)
きょうの「文化新聞」の記事として掲載された文面だけに限って、
「椙田市議の質問と沢辺市長、本橋市長の答弁」、及び
「市長、副市長の意図的で巧妙な言葉づかいによる市議や市民に対する
“隠し” “ずらし” “ごまかし”の見抜き方」を解説していきたいと思います。
しかし、これから次の予定が詰まっていますので、明朝(3/08)には掲載します。
それまでは、リンク先の「信託受益権とは?」を読んで、必要な知識の吸収をするのもよろしいかと思います。
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2009-03-08 Sun
昨日の「文化新聞」の記事として掲載された「椙田市議の質問と沢辺市長、本橋市長の答弁」記事に限定して、「市長、副市長の意図的で巧妙な言葉づかいによる巧妙な〈隠し〉〈ずらし〉〈ごまかし〉の見抜き方」を解説します。
椙田市議の質問に対して、沢辺市長は
「飯能市が丸広の7,8階を年間7000万円の家賃で借りるということがまるで決定したかのように一人歩きしている」と答弁しました。
沢辺市長と本橋副市長は「丸広からこんな要請が有るという事実をみなさんに報告しただけ」「検討中ということであって決定事項ではない」という主旨の答弁に終始しました。
椙田市議の質問の狙いは、傍聴席で聴いていた私は、
沢辺市長から「高い家賃を払って入居するようなことはない」という言質を引き出したいのだと推察していました。
もちろん、椙田市議のこの〈狙い〉は、狡猾な市長や巧妙な副市長もお見通しでした。
だから、「家賃を払って入居することはない」とは絶対に言明しなかったのです。
そして、沢辺市長は
「今後、市としても、高すぎるのではないか、あるいは使わないほうがいいのではないか、あるいは使える部分があればこの程度ならいいのかということは今後の検討課題となっている」と答弁しました。
本橋副市長も「庁内の担当を中心に検討している状況であり、その方向性もまだ定まっていない」という答弁を繰り返しています。
「ただいま検討中です・・・・・」
この言葉は、「官僚」が議会や市民を騙す最も簡単で巧妙な手口の初歩なのです。
「検討中ということなら、いつか結論を出す」と思うのが一般人の解釈です。
ところが日本では、中央省庁から都道府県庁、市役所、町村役場に至るまで「検討中」という言葉を使うのは、下記の2つが目的なのです。
A・何もしていないことを「している」ように思わせたい
B・既に決めていることを自分たちの都合の良い時まで隠しておきたい
今回の「7,8階を借りる」という案件に対してはAはありません。
これは、「市に借りて欲しい」と要請している丸広経営者に立場になって考えれば簡単に判ることです。
丸広は、東飯能駅ビルの「新飯能店」を今秋オープンすると既に公表しているのです。現時点(3月)で「飯能市は本当に7,8階を借りてくれるのだろうか?」という未確定のままの状態で安心できるでしょうか?
もし、飯能市が「借りない」という結論になってしまったら、丸広は、その時点から新たに「7,8階を借りてくれるテナント」を探さなければならないのです。
いま(3月)飯能市から「借りない」という結論を出されても、それからテナント探しをしたところで「今秋オープン」に応じられるような企業を見つけることは不可能に近いほど困難なことなのです。
丸広経営者から見れば、これほど自分の都合だけを押しつける不実で不親切な自治体と市長は、本心では信用できないはずです。
当然、丸広側からは、いまのところ「飯能市が借りないという結論を出す可能性も有りますので、当社としては、他の企業にもテナント出店を打診しています」などという声明がなされてもおかしくはないのです。
ところがいまだに、そのような声明が丸広から出されたことは無いのです。
なぜでしょうか?
ここで「丸広は市から入居の確約を得ているから」という推測が成り立つのです。
(あくまでも推測です)
もちろん、こんな「確約」を後日の証拠として残すわけにはいきませんから、それは「口頭」での約束に止めておきます。日本語ではこれを「密約」と表現しています。
市は、いつまで「検討」するのでしょうか?
「検討した結果の結論」を、いつ?議会や市民に公表するでしょうか?
その答えは、簡単なことです。
7月の市長選前に、「結論」を「公表」することはないでしょう。
なぜなら、「有料で借りる」という結論を市長選の前に公表してしまったら「有料で借りることに反対の人たちの票を失う」からです。
その逆に「借りない」という結論を公表したら、今度は「7,8階を図書館や保育園、福祉施設にして欲しいと願っている人たちの票」を失うことになるからです。
しかも、どちらの結論を公表しても、市長選で対立候補からそこを攻め込まれ、非難されることになるのが判りきっているのです。
このような状況を切り抜ける常套句が「検討中」なのです。
しかし、丸広経営者の立場になって考えてみて下さい。
7/26の市長選が終わるまで
「7,8階は借りるかもしれないし、借りないかもしれない」
「借りるとしても家賃は決められない」
「もしかしたら逆に協力費を貰わないと入居しないかもしれない」
というどっちつかずの状況を容認できるでしょうか?
普通の経営者であれば
「借りてくれるのか? 借りられないのか? どっちでもいいから早く決断してくれないと当社としては非常に困る」と市に抗議するでしょう。
しかし、丸広の経営者が飯能市に「早く結論を出せ!」と迫っているという報告がなされたことはいままで一度も無いのです。
このことだけでも、「賃貸借契約は結ぶが公表は市長選の後にする」ということで、双方で「暗黙の了解」(これも日本語では密約と表現しています)ができている、と推測するのには充分なのです。
「丸広経営者と市長・副市長の間ではすでに借りるという了解ができている」
という私(小久保)の推測を否定する方法はただ一つです。
それは「市が新飯能店に入居することは有りません」と明言することなのです。
本当に「借りない!」ということだけなのです。
決して「小久保が言うような〈密約〉は無い」という宣言を求めてはいません。
もともと〈密約〉というのは文書も録音も証人も無いものなのですから
「有った」という証拠も無ければ「無かった」という証拠も無いのですから・・・・
くどいようですが、「借りない」ということを実践すること以外に「密約が無い」ことを市民に信じて貰える方法は無いのです。
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2009-03-12 Thu
急な告知ですが、下記の市民勉強会を開催します。
「丸広への有料入居ゼッタイ阻止市民プロジェクト」
テーマ
「丸広新飯能店への有料入居をゼッタイ阻止する戦略と戦術を考える」
(阻止したいのは有料入居であって、無料入居なら歓迎します)
「新図書館建設、新飯能店開店、現飯能店閉鎖を総合的に考える」
(新図書館山手町計画を貫くために駅ビルは丸広に営業して欲しいのです)
「三者(飯能市役所・飯能市民・丸広)にとって最良の方法を考える」
(市の課題は経費削減と歳入増加、丸広の課題は企業の存続、市民は?)
講師 飯能どうする研究所・小久保 達
[開催日] 第1回 2009年3月15日(日)13:00~15:00
第2回 2009年3月21日(土)18:30~20:30
第3回 2009年3月27日(金)18:30~20:30
都合の良い日時に自由にお越し下さい。
4回目以降の日程は決まり次第お知らせします。
[会場] 喫茶マハロ・会議室 (マロウドイン飯能の裏)
Google地図
[参加費] 500円
[問合] こくぼ 042-974-1104 090-7715-4293
先日の市議会で、沢辺市長は
「飯能市が丸広の7,8階を年間7000万円の家賃で借りるということがまるで決定したかのように一人歩きしている」と答弁しました。
そして、さらには
「丸広からこんな要請が有るという事実をみなさんに報告しただけ」
「検討中ということであって決定事項ではない」
という主旨の答弁に終始しました。
「ただいま検討中です・・・・・」
この言葉は、飯能市に限らず、日本中の「官僚」が議会や市民を騙す最も簡単で巧妙な常套句なのです。
「検討中ということなら、いつか結論を出す」と思うのが一般人の解釈なのですが、日本では、中央省庁から都道府県庁、市役所、町村役場に至るまで「検討中」という言葉を使うのは、
「既に決めていることを自分たちの都合の良い時まで隠しておきたい」からなのです。
その証拠に、市長は、市議会での質問に対して、巧妙に
「新飯能店に家賃を払って入居することは無い」
とは最後まで明言しなかったのです。
「市長と丸広の間では家賃を払って入居するが、その公表は市長選の後にする」という密約が出来ているのではないか、という推測も、現状では否定できないと私は思っています。
しかし、残念ながら、密約というものは「有るという証明」も「無いという証明」も不可能なのです。だから「密約」と言われるのです。
本当の問題は「そんな密約が有るのか?無いのか?」ではありません。
「新飯能店に家賃を払って入居する契約はしない」と決定する以外に、
市長には「密約が存在しないことを証明する方法」は無いのです。
だから、「市長と丸広との間で有料入居の密約が、実は既にできているのではないか?」という疑惑を市民が話題にしていくだけで、「有料入居」という恥ずかしい愚挙を阻止することができるのです。
この問題に興味と熱意の有る方々の参加をお待ちしています。
埼玉県飯能市久下457-8ナイスアーバン飯能902号
小久保 達 TEL/FAX 042-974-1104 090-7715-4293
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2009-03-13 Fri
先日(2/25)から、ひっそりと新しいブログを始めました。
「市長を変える・地域から変える・日本が変わる」です。
「日本を変える」には、まず自分の地元の「市長を変える」ことから始めよう!という主旨のブログです。
市長を変えれば、市役所も変わります。市役所が変われば地域も確実に変わります。
市議当人には市議会を改革する意欲も意志もありません。市議に市議本来の仕事をさせるのも、これからは市長の課題です。
若い市長が、「市役所改革」の経験と実績をバネにして国政に関わっていけるようになれば、この日本は確実に再生します。
「市長を変える」ことが「日本を変える」ことに直結しているのです。
「市長を変える」という表現には下記の7つが含まれています。
1.次の市長選に立候補して自分が市長になってしまう
2.当選しなくても選挙を利用して自分の主張を広める
3.次の市長候補を担ぎ出して当選させてしまう
4.新市長に提案して政策、行政に反映させていく
5.現市長にとにかく提案・要望・要請をぶつけていく
6.無策で怠慢なダメ市長を退陣させる
7.市長自身が覚醒して自分を変革させる
先日、仕事上の友人に、当ブログのことを話したら、
「人に市長選に立候補することを薦めるからには、まず、小久保さん自身が飯能で市長選に立候補してみせなければ説得力が無いんじゃないの?・・・・」
と言われてしまいました。
もちろん、それは予想していた批評でした。
しかし、 「市長として本当の改革に着手出来るのは50才以下!」
というのが私の持論なのです
その証拠に、全国各地で「改革に着手している市長」の大半は40代なのです。
だから、主に、その40代の人たちに向けて「市長選に立候補しよう!」という呼びかけになることを願って始めたブログなのです。
若い人たちに「市長選に立候補しよう!」と決断させる最良の方法は
「この政策を掲げれば、無名の新人の自分でも当選できるかも・・・」
と、その人を勇気づける「画期的な政策」や「魅力的な将来ビジョン」「注目を集めるアイデア」を提供することです。
その一部を先取りして、Blog「飯能どうする研究所」に書き込むために、一応
「もし私が市長を狙うなら、こうするぞ!」という気持ちで書いていくことにしました。
もちろん、私が立候補することはありません。
(たぶん・・・・まぁ、しないと思う・・・・かもしれない・・・・)
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