2003年4月27日(日)に投稿された作品  計30首
水はかがみです
しぜんと
みんながなかよく
くらしているのが
うつっています
    陽木(はるき)七才
将は安全地帯に身を置き
兵を死地に追いやる
己は安全地帯に身を置き
平和ボケの歌を詠っていないか
自問する時あり
          唐たちばな
それでも
沈黙する
神に
捧ぐ
祈り
   みつき
これまでだって
笑えなくなったこと
あった
でもいつだって
取り戻してきたんだ
       しづく


 ↓ 下記はすべて 小堀新一郎さんが4月27日に投稿された五行歌です。計26首  代理投稿・しづく
この子の
手を握って
凶鳥の     
飛来せぬ
空を仰ぐ

5月3日
恋人たちよ
その平和は
また窃かに       
壊されようとしている
待ち遠しかった
日曜日
二人のために
飾りつけられた
パステルカラーの街
風船
ふうわり ふわり
海を渡って
運ぶのは
夢か 死か
これは
大人たちの罪なんだ
生まれ変わって来てほしい
二○○一年の
子ども達
平和よ
また ひとときの
眠りにつくのか
悪夢など
もう見たくないのに

           
また戦争かい
平和も
民主主義も
まだまだ
つぼみのままだねえ
同じ夢を
僕も見ています
生まれ変わって
どこにいるんだい
ジョン・レノン     
日本国
ここまで
落ちぶれちまったか
有事立法の
旗 降っちゃって さ
こりゃまさに
U字立法だ
さぁみんなで歌おう
♪この道は
いつか来た道
日の丸立てて
進軍ラッパ磨いて
アナタ
ずいぶん
楽しそうね
冷たい雨は
幾千の涙か
この空は
海を越えて
ひとつなのだ
理屈なんかじゃなく
痛み なんだ
悲しみ なんだ
戦争は
もう 終わりにしよう
文盲の
大国
もの言えぬ
被爆国
サイテーはどっち?
幾度も
八月は過ぎたけど
蝕まれた
悲しみは
癒せなかった
有事の時には       
胸を張って
法を犯そう
人間の
尊厳をかけて
為政者よ
呪いの言葉を
吐くでない
限りなき
悲しみが生まれる
そいつの言葉に
酔い痴れてはいけない
そいつは
情け知らずの
ファシストだ
己れの
わめく声で
歌声も
聞こえぬか
浅ましき者達よ
忘れたいこと
忘れてはならぬこと
騒々しい
レクイエムを終え
路上の蝉
「鬼畜米英」
それに
媚売る
恥ずべき国は
どこ?
戦争を
賛美して
道を説く
あぁ
最悪のジョーク
我が余生
分刻みの
値札となる
御國のため
お国のため か
子供達の教科書に
その名を
載せましょう
戦犯・ブッシュ
そして 家来・コイズミ
鉄の雨
殺りくの光
黒焦げの母
子どもたちの

償いも
裁きも
一輪の
花となって
棺の中