2003年8月15日(金)に投稿された作品  計17首

何十年ぶりかの
うたごえ喫茶
昔と今の気概入り乱れ
友を偲び
平和をと歌う


木の花
闇色の天幕
星のまたたきの間に
平和を願い
空を見上げる子が
世界にどれほどいるだろうか


睡蓮
新たなる戦争の時代に
迎えた終戦記念日
国会議事堂を覆う
戦没者の抗議の雨か
明日は祖父達の送盆


みつき
あのころの
兵士の気持ち
私はなんにも知らない
今模索している


いけいけみちこ
「日本の核武装」
日本人だけが
「あり得ない」
と思っているが
他国の認識は違う


小久保 達
「世界警察」の業務を
国連から受託して
日本が誇る「交番」を
世界の隅々にまで
張り巡らしてみたい


小久保 達
敗戦直後に生まれた
君のいのちだった
反戦と正義を身にまとった
君のいのちだった
君は今、ピースのバラの中に居る


木の花
戦争に散った
人たちの声がする
戦争をしてはいけない
命は守られなければならない
そのために五行歌を詠む

木の花
終戦記念日は
八月一五日だけじゃない
すべての国々の
「平和を願う記念日」を
カレンダーにしてみたい


小久保 達
終戦なら
「開戦の原因」を反省するが
敗戦だと
「負けた要因」に拘ることになる
と言うが……


小久保 達
国連本部を
アメリカから日本へ
自衛隊はそのまま
日本常駐の国連軍に
核兵器も日本で封印


小久保 達
強力な軍隊を
自衛隊と
呼び続ける
その誤魔化しが
思考停止を生み出している


小久保 達
草取りの
暑い日もあった
重ねたのこの日
平和をかみしめる
テレビに黙祷


たあとる
国が負けたことは
生き残った者には
いい薬だった
人を
亡くしたことさえ

えんた
敗戦を
終戦と言い換える
そんな意識が
戦争を起こす要因に
フタをしている


小久保 達
日本は
あくまでも
「国連外交」
どうせなら
国連と心中覚悟で


小久保 達






平和も知らず,
世界の姿も知らず,
命の尊き意味さえも知らず,
因縁の中に生れ落ち,
手の中で消ゆる小さき命


睡蓮