2003年10月11日(土)〜10月20日(月)に投稿された作品  計35首

二十一世紀の
日本の行方を
決める
この一票に
願いをこめて

亜洲好漢
2003/10/11
戦争で
殺されるのは
肉体だけではない
感性が
殺される

木の花
2003/10/11
夢中になれず
自分だけ冷めている
どこに
置き忘れたのか
本当のわたし

木の花
2003/10/11

戦中は
「欲しがりません
勝つまでは」だった
戦後も
「欲しがりません」は生きていた

木の花
2003/10/11

「欲しがりません」の呪縛
母が困るくらいなら
自分ががまんしよう
こんな子は
戦後たくさんいた

木の花
2003/10/11

このがまんが
天真爛漫の
子どもらしさ
奪った
元凶かも知れない

木の花
2003/10/11

高知県は
3年任期を残して
市長が辞めて
現職知事と
一騎打ちです

いけみちこ
2003/10/11
良い子の呪縛から
抜け出したくて
長じて
一人旅をした
デモに参加した

木の花
2003/10/12

地球は
誰のものでもない
アメリカでも
ブッシュでもない
地球自身のもの

のびた
2003/10/12
本当の
政治改革は
問題議員を
大掃除すること
そこから始まる

のびた
2003/10/12

男任せだから
へんなことになる
女たちが
目覚めれば
世の中は変わる

のびた
2003/10/13

目覚める女は多い
そこで女が足を引っ張る
それをを待っている男もいる
それに勝つ人のみ
女は生き残る

いけみちこ
2003/10/13

女で
ある前に
人間で
ある

木の花
2003/10/13
母校の近くの
国立身障センター
今の戸山サンライズで
分かち合った一泊のとき
若者の働きが嬉しい

木の花
2003/10/13

人は
苦しみの中でも
決して
へこたれない
頭(こうべ)を上げれば

木の花
2003/10/13

見上げる摩天楼
上層部を
朝靄が隠す
すべてが見えない
この国のよう

青香
2003/10/13
踏まれても
踏まれてもなお
くじけずに
ひたすら空を
見上げて伸びる

亜洲好漢
2003/10/14
女性たちの
地位が高まれば
どこも自然に
平和になる
そういうものだ

のびた
2003/10/14
現実の脅威は
国の内部にある
根拠のない
仮想敵国相手に
軍事大国化を進めて

のびた
2003/10/14

命を
産み出す

ならではの
平和の声

睡蓮
2003/10/14
「お世話になっています」
と電話に出てくれる
保健施設
世の中みんながそんなになれば

いけみちこ
2003/10/15
自分一人で
生きているのではなく
生かされていることを
知る人は
隣人に優しい

木の花
2003/10/15
眠れる獅子が
ついに龍となり
宇宙に向かって
飛び出した
神舟五号

亜洲好漢
2003/10/15
戦死というものは
寿命ではない
人は神が下さった
すべては
生きるべきです

いけみちこ
2003/10/16
神と出会って
知る命
命の管理者は
人間ではなく
天の神

木の花
2003/10/17
神様が
与えてくれた
この命
役立てながら
する恩返し

亜洲好漢
2003/10/17
86歳の義父の胃に
癌細胞
老親のこれからを
語り合う兄妹の中心に
長子の夫たのもし

木の花
2003/10/17

健康食品という
雑穀米を炊く
半世紀前の寒村では
口減らしのために
若者が戦場へ志願した

青香
2003/10/18
無国籍の子に
やっと認定された
日本国籍
もし自分に国籍がなかったらと
考えてみる

木の花
2003/10/18
自由の面をかぶり
星条旗をまとって
戦争で
ぼろ儲けする
やつらがいる

のびた
2003/10/18
親分直々のお出ましに
十五億の見ヶ〆料
証文をとったら
親分さんはとんぼ返り
なんてヤクザな世界

みつき
2003/10/19
昨年10月15日
帰国直前の平壌空港で
蓮池薫さんに抱擁される
ヘギョンちゃんの悲しい顔の写真
胸に焼き付いて離れない

木の花
2003/10/20
国民感情が
高まっているから
北へ圧力かけろと言う
この煽動が
対話を妨げる

のびた
2003/10/20
教会のご婦人方は
屈託がない
衣装持ちになった気分だわ
バザーでリサイクルの衣類を
喜々と買う

木の花
2003/10/20
自分が
良くないことしたときも
いつも
赦してもらっているように
君も赦してあげようね

木の花
2003/10/20