2004年1月1日(木)〜1月10日(土)に投稿された作品  計23首

小泉首相の
突然の
初詣
一衣帯水
波は大シケ

2004/01/01
亜洲好漢
全てのことに
終わりと
初めがあるように
戦争は必ず終わり
地上に平和が訪れる

2004/01/01
木の花
もっと堂々と
してたらいい
社会が
武器持たぬこと
誇ればいい

2004/01/03
青香
自分に出来ることを
精一杯する
足下に
水仙の花が
香しく咲いている

2004/01/04
木の花
無邪気な笑顔の
子供たち
その未来を奪ってゆく
無益な戦いは
いつまで続く

2004/01/05
moon light
国民が票を入れた
政治が融(とろ)け
血と涙が
流されても
陽は西に沈む

2004/01/06
小泉秀夫
人は誰も
心にふるさとをもつ。
パレスチナ人に
帰還する権利を制限すれば
中東に平和は訪れない

2004/01/06
大場智夫
イラン・イラク戦争下のバグダードで
クラリネットをやさしく教えてくれた
オーケストラの首席奏者は
二〇年の困難を乗り越えて
演奏できたのだろうか

2004/01/06
大場智夫
住所を教えてくれなかったが
必ず来てくれた
不在の連絡もできなかったが
必ず来てくれた
週一回が待ち遠しかった

2004/01/06
大場智夫

大義なきイラク行き
自衛隊員や
家族の思いに
聞けわだつみの
声 重なる

2004/01/06
薄井敬
戦争日記の
あちこちに
散りばめられた
恋人の名前
若い将兵のほんとう

2004/01/06
木の花
右手にペン
左手に
バラを持って
さあ
平和の歌を歌おう

2004/01/07
のびた
二〇〇三年未年が往く
アジアの西でも東でも
日本の中でも世界でも
多事多事でしたが
何か好いことありません?

2004/01/07
大方総太郎
落ちこぼれは
本気を出せば強い
オーロラ研究者になった
若き日の南極越冬隊員
”プロジェクトX”で男泣き

2004/01/07
木の花
透明な
思いの花瓶に
活けたい花は
大輪の
平和(ピース)のバラ

2004/01/08
のびた
そろりそろりと
自衛隊を
海外に送り出す
公明党は
軍国化への先遣隊か

2004/01/08
のびた
軍隊が行けば
攻撃もされよう
戦争している国に
そこだけ安全な一角
などありえない

2004/01/08
のびた

クリスマスホーリーを
千両にかえた
赤い実は
平和の雫と
思いたい

2004/01/08
青香
神の怒りの
烈火のよう
機下に
ロスの山火事
ながめる

2004/01/09
木の花
地球は
黄色いピースのバラで
包囲されましたので
もう
戦車も兵器もいりません

2004/01/09
木の花
心を
大空に広げ
上へ
上へと
新たな一歩を

2004/01/09
木の花
地球は
誰のもの?
世界中にいた
先住民族という
「過去」の人々

2004/01/10
のびた
悲しみでいっぱい
涙がいっぱい
血がにじむ
悲惨な姿
胸が痛む写真集

2004/01/10
亜洲好漢