2004年1月11日(日)〜1月20日(火)に投稿された『平和を願う五行歌』作品  計28首

切り取られた
ワンシーンの中に
24時間
銃に怯える
一般市民がいるのだ

2004/01/11
青香
誰が見たって
軍隊だから
自衛隊は
軍隊と
翻訳される

2004/01/11
のびた
自民党ばかりか
民主党もか
政党助成金が
選挙や政治を
ダーティにする

2004/01/11
のびた
嬉しいときだけでなく
辛いときにも
天を仰いで
讃め歌を
歌おう

2004/01/12
木の花
障害を負い
痩せて
年老いた
一生懸命な人見たら
何もしないわけにはいかないよ

2004/01/12
木の花
恐い社会だと
そればかり唱えて
壊れてくる
人間の
心が恐い

2004/01/13
のびた
一番恐ろしい敵は
自分の心に棲む悪魔
あの手
この手で
狙っている

2004/01/13
木の花
自閉症の息子との歩みを
詠い
生かされた
ある母の短歌集は
薄く重い

2004/01/13
木の花
イラン地震で
多くの生徒を失った
先生の目に涙
辛くても
明日を信じよう

2004/01/13
木の花
体内のDNAが
そうさせるのか
平成の空に
米軍空襲警報が
鳴り響く

2004/01/14
のびた
空襲の
恐怖を
忘れられないから
アメリカに頼る?
あのアメリカに?

2004/01/14
のびた
戦争だらけの
地球は哭いている
ただもう
死にたくないと
哭いている

2004/01/14
のびた
国破れ
光を求めて
到達した
誓いではなかったか
「不戦の誓い」が危ない

2004/01/14
木の花
票格差5倍でも
違憲と言わない
最高裁
法と正義を
忘れてる

2004/01/14
のびた
死票と票格差で
しっちゃかめっちゃかの
選挙制度が
権力者には
好都合

2004/01/16
のびた
気は確かか
憲法を根拠に
イラク派兵
待ち構えている
閻魔大王

2004/01/16
堀田広治

国を売る
小泉
国民の
激震は
消えず

2004/01/16
藤井敏之
お前は
トチ狂っている
初詣に
靖国神社に
行くなんて

2004/01/16
のびた
幼子にとっての震災は
遠い昔の話
大人にとっては
鮮明に残る記憶に
苛まれる日

2004/01/16
木の花
自分達で
選んだから
文句も言えないが
ぼんくら宰相を戴いた
国民の不幸

2004/01/16
のびた
アメリカ軍の
手下を務める
自衛隊は
装備も戦い方も
みんな同じらしい

2004/01/17
のびた
ローカルの良さ汚した
所沢市議らよ
去れ
汚名返上して
素敵な街にしよう

2004/01/18
木の花
世論調査のたびに
思うこと
世の中には
戦争を好む人が
いるんだな

2004/01/19
のびた
凍てた日本
後にして
砂漠を行く
日の丸
何を背負ってはためく

2004/01/19
満月
畜生の道
歩き出してしまったのか
日本
畜生道へ先導した
国の長を憎む

2004/01/19
木の花
戦いごっこの好きな
子ども等に
迷彩色の服
見せたくない
危険なかっこよさ

2004/01/20
木の花
テロの街には
平安などと言う
言葉は
無意味なのか
空しく響くシャローム

2004/01/20
木の花
おっかなびっくり
様子見に
本隊派遣までの
見えすいた
茶番劇

2004/01/20
のびた