2004年3月21日(日)〜3月31日(水)に投稿された『平和を願う五行歌』作品  計29首

どんなに
雨が冷たくても
歩こう
歌おう
それが
自分の証であるなら

2004/03/21
こぼり

世界中の
紺碧の空に
飛行機雲で
描いた
NO WAR

2004/03/21
木の花

世界中をだます
皆殺しにする
放射能を撒き散らす
私は正義のヒーロー
なんでやねん!

2004/03/21
こぼり
あの国に
生まれていたら
まじまじと
まじまじと
娘を見る

2004/03/22
こぼり
人が死に
人が傷つく
その血を吸った
大統領は
いつか荒れ野を彷徨う

2004/03/22
のびた

大声だが
小心
背中には
人間不信の
四文字

2004/03/22
のびた

軍服に
銃携えての
「復興支援」
どこから見ても
戦闘支援

2004/03/22
のびた

人間不信を
生み出す
プロバガンダ
疑心暗鬼は
人間を滅ぼす

2004/03/22
のびた


復活した
日の丸艦隊に
海の底から
軍艦マーチが
すすり泣く

2004/03/22
のびた


今という
瞬間に漂う
人間の せめても
生命と知恵の
保全と継承

2004/03/23
のびた


地雷も爆弾も
戦車もいらない
花やクレヨンや
ボールやハーモニカで
あの子らの瞳を輝かせて

2004/03/23
みどりの指
人間が
地上にいるのは
憎み合うためではなく
愛し合い
喜び合うため

2004/03/23
木の花
大量破壊兵器がないのに
戦争しかけられるなら
眼付けしたと凄むやくざと
どこが違うの
ブッシュさん

2004/03/24
奥具篤
どんなに
忙しくても
歌を詠む
時間と物のある
幸せ

2004/03/24
木の花
柱に掛かっていた
翁の面
戦渦を潜り抜けた
父の生への
憧れだったのか

2004/03/25
青香
続けられることに
挑み
継続する
五行歌を詠うこと
平和の歌を詠うこと

2004/03/25
木の花
平和へのプロセス
男が目覚めないで
どうする?
女たちに
遅れをとって

2004/03/27
のびた
余計なお世話
と言われても
やめない
みんなが目覚めなければ
世界平和は来ない

2004/03/27
のびた
安楽をむさぼり
眠っている男の
目を覚まさせるのも
仕事の内と思えば
張りも出てくる

2004/03/27
のびた
原水爆禁止の運動は
第五福竜丸の被爆で
一挙に燃え上がった
原点に立って
我が身を燃やしたい

2004/03/27
木の花
自爆に旅立つ人がいる
銃を抱える人がいる
怯えて目覚める人がいる
こんな
さわやかな朝なのに

2004/03/29
こぼり
花が咲き
鳥が囀り
蝶が舞う
日本の春
イラクの春は?

2004/03/29
木の花
新すぃコトワザ
テロリスト捕りがテロリストになる
うんにゃ
そいつぁはじめからの
モンキー芝居

2004/03/29
こぼり
クエートから
サマワの自衛隊に
行商のキャラバン車列が
襲われた
自衛隊だって危ない

2004/03/29
木の花
職務命令書という
赤紙
教師の良心を
縛り嬲り
圧殺する

2004/03/30
のびた
音楽教師に
突き付けられた刃(やいば)
君が代を
強制されて
暗黒の都(みやこ)

2004/03/30
のびた
教育委員は
憲兵か
北朝鮮よりひどい
東京都の
君が代強制

2004/03/30
のびた
唐たちばなさんが
育て、咲かせた
ピースのバラの写真が
「僕はバラになったんだよ」と
語ってくれた

2004/03/30
木の花
「原水爆の被害者は、
俺たちだけでたくさんだ。
俺たちで終わりにしてもらいたい。」
愛吉さんの声無視して
繰り返される核実験

2004/03/30
木の花