バカ太郎
アホ太郎
どんな言葉を並べても
あいつの愚卑は
言い尽くせない

炭鉱夫達に酸欠の危機をいち早く教えた鳥
それがカナリアだという
カナリア達よ
今こそ声高く鳴きたまえ
もっと！　もっと！

花に
野球に
サッカーに酔う
そのうち戦争も
やって来る

過去から脱け出た
亡霊か
真新しい
日の丸軍服着て
熱砂に蠢く

恐怖政治は
教育から始まる
君が代歌えと
口を
こじ開ける

劣化ウラン弾
人が世に
送り出した物の
後始末は
できるのだろうか

満開になるまで
桜は
散らない
二度と
若者を散らすな

カナリアよ
歌を忘れては
いけないよ
けたたましいほど
歌わなければいけないよ

みんなぁ
あきらめてないか
流されないで
埋もれないで
歌うことを誇りにしよう

大人達が
勝手に回す独楽
また　子どもが
巻き込まれて
殺された

面白おかしく
生きるのでいいのか
たった一度の
大切な
人生を

自分自身に
子供達に
恥ずかしくない
大人になりたい
ならなければならない

「俺を見つけてくれ」
メキシコからの叫びが
日本に上陸
岡本太郎
「明日への神話」

笑顔とは
美しいものだと
信じていた
この　異国の青年の写真を
見るまでは

キラキラ輝く
子供達の目を
曇らせないで
世界に目を向けて
育って欲しい

イラクで
日の丸軍隊が
イクラ気張っても
復興支援の
前途はクライ

米占領統治
泥沼の悪あがき
スンニ派も
シーア派も
邪魔者は全て消せ

自衛隊の
イラク派遣が
とうとう生んだ
邦人拘束という
一大事

”二十一世紀を平和の世紀に”
第五福竜丸展示館前に立つ
平和祈願の
記念樹とスローガンに
「すみません」と心が詫びる

犬コロ達
人間に戻れ
飼い主はみんな阿呆だ
鎖をちぎって
さぁ　帰っておいで

彼は
訴え続ける
美術館の
一部屋で
「ラッキー・ドラゴン」

何のための
自衛隊だ
自国の民
たった三人も
護れやしねぇ

「国際情勢を考えたら
撤退しない方がいいでしょうねぇ」
オバサン
あんたの家族
彼らに推薦しとこうか

見捨てる奴は
命は落とさない
あの三人は
助けてあげたい
悔しい

ブッシュが
人質だったら
みんなそろって
帰ってくるよね
ゾロゾロと

撤退するかしないかと
迫られているのに
これ以上
事態を悪化させないようにすると
的外れなことを言う

掃討作戦という
無差別殺人
いつまで続ける
大義なき
侵略戦争

本物の
人道支援活動家達が
拘束されて
贋物達は
さあどう動く？

民間人を
犠牲にしてまで
守りたいのか
大義なき
「同盟」

官房長官の
不用意な
「撤退しない」発言は
危機を
増幅する

ブッシュ・アメリカに追随する
ブレア・イギリスは
米国の五一番目の州
小泉・日本は
五二番目の州か

勇気ある
自衛隊の撤退
これしかない
これがいい
これでいい

元凶はここだよと
抗いたい
アメリカ中心の国際化
追随する日本政府
自衛隊のイラク派遣

ピンクと白の花
一本の木に咲き分けて
花笠をつくる
源平桃
これでいいのだ

自民党は外道だ
公明党など論外だ
でも
最も許せないのは
民主党だ

こんなに憂鬱な
明日は
初めてかも知れない
期限が
近づく

この国の
ナショナリズムに
従属国家主義という
呼び名を
献上しよう

高い税金の
自衛隊
国民の生命を
守らないのなら
即刻解散してしまえ

この国の宰相は
実は
ブッシュの弟だ
と思えば
全て納得がいく

事件の発端は
君たち自衛隊
人質救出のための
選択肢は
撤退しかない

さっさと
引き揚げてこないと
とんでもないことになるよ
サマーワは
更に不穏な情勢

評論家が
不思議なことを言う
今撤退したら
次は米国送金をやめろと
言うかも知れないと

なんて素晴らしい
人たちなんだ
憲法九条と
同じくらい
素晴らしい彼らだ