『平和を願う五行歌』 稲本 英 31首 『平和を願う五行歌』TOPに戻る
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蹴飛ばした
小石も 私も 宇宙にひとつの 地球のかけら |
想像力だけでは
補えない 戦場の臨場感 つまりは 悲惨を知らないのだ |
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死ねば
死ぬほど 遺恨は濃くなる もう やめてくれないか |
正義の犠牲に
なった のではなく 権力の犠牲に したのだ |
他人の血でしか
咲かぬ花か 輝かぬ星か 繰り返すあやまちと 権力 |
血の河の流れに
怯える夜はないのだろうか ないのだろう 直接手を下したわけでは ないのだからな |
それぞれの
ささやかな楽しみが きちんと まもられる 地球にしよう |
たとえば彼が
明日戦地に 連れてゆかれるなら 私はこの腕で 彼の足を折るだろう |
どうにかして
戦争をしたいらしい 正義を盾にした 殺戮に 何の意味があるのだろう |
自由を守る
という 口実で 自由を 奪おうとしている |
国際的視聴率が
あがるたび 好感度が 低下していくって わっかんないかなぁ |
境界線は
空と海 海と陸 陸と空 それだけでいい |
戦争を憎む
という 感情に 支配されてゆく私が 憎い |
捏造された
情報に 攪乱される 正義の意味を 掴めぬままに |
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