『平和を願う五行歌』 水源純 5首
『平和を願う五行歌』TOPに戻る
徴兵されて
自国を思うようになった
と語る青年を
その国は
どう思っているのだろう
2003/06/07
星条旗を
焼くひとがいる
その炎に奮い立ち
また描き
掲げるひとがいる
2003/06/07
国旗や
血や
ある一つの象徴は
誇りでもあり
壁でもあり
2003/06/07
こわいのは
かなしみで終わること
怒りで終わること
日が昇るのも
忘れたように
2003/06/07
戦地に遺された
からっぽの
ゆりかご
泣いていたのは
おじいさんでした