テロの
犠牲者数は
あれだけなのか
本当に把握した
報道なのだろうか |
2004/03/04
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他国を
装甲車で
闊歩する
占領の
支援 |
2004/03/04
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柱に掛かっていた
翁の面
戦渦を潜り抜けた
父の生への
憧れだったのか |
2004/03/25
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もし
私の職場に
先遣隊が来て
一日半視察したとして
何が分かるの? |
2004/01/26
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引き金に指を当て
生死を賭けた
とっさの判断
敵も味方も
命は一つ |
2004/02/05
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戦争は
何も
生み出しはしない
人が
人で無くなるのだ |
2004/02/10
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犠牲者は
恐怖に慄き
生きる
国民の数だけ
死者の数だけではない |
2004/03/04
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切り取られた
ワンシーンの中に
24時間
銃に怯える
一般市民がいるのだ |
2004/01/11
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人は
人で傷つき
人で癒されると
聞いた
命ある限り |
2003/12/30
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もっと堂々と
してたらいい
社会が
武器持たぬこと
誇ればいい |
2004/01/03
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クリスマスホーリーを
千両にかえた
赤い実は
平和の雫と
思いたい |
2004/01/08
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忘れては
いけないことを
解決しないまま
先に進んで行くような
怖さを感じる年だった |
2003/12/30
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人道支援を
デザインした服
支援の姿勢
一目で判れば
銃口の的にはならない |
2003/12/26
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私を思ってくださる
あなたがいて
あなたを思う私がいる
心のシーソーが
平和を生む |
2003/12/26
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仕事なら行くというが
入隊したとき
婚約したとき
九条はちゃんと
張り付いてた筈 |
2003/12/27
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若者が
銃を構え
狙いを定める訓練をする
人と認識できる的は
人の命だ |
2003/12/25
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新しい命には
先ず
人を
信じることを
教えたい |
2003/12/23
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一番早い事態終結は
国政の
最高責任者が
武器を持たずに
戦地に赴くことかもしれない |
2003/12/23
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ほんのひと時でいい
一斉に
世界中の民が
平和を思い浮かべるのだ
地球という丸い土俵で |
2003/12/24
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信じる心
無くしたくないけど
友好、交流
虚ろに響く
疑心暗鬼の街 |
2003/12/23
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通勤電車の
人の林
だんまり
ゆすられ
何かを落としているようだ |
2003/12/10
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戦いのための
服を着て
そこに
立っているだけで
威嚇だ |
2003/12/15
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国の評価が高まると
両手を上げて
喜んでる人々がいる
手土産の質
換えられるのか |
2003/12/22
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安物の
笑顔と
騒音
街にばら撒き
活動はおしまい? |
2003/11/08
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赤い唇と目元の皺
命あるものの日常に
銃を構えたら
鬼だ
恐怖の遠隔操作 |
2003/12/10
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やっと育て上げた
働き手を
涙、飲み込み
旗振り、見送る
黒い悲しみ |
2003/12/10
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たくさんの
命と引き換えに
手にしたはず
平和を
ぬるま湯が溶かしてる |
2003/12/10
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昔、学校では
「改悪」なんて
教わらなかった
「改善」
最近、聴かない
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2003/10/09
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見上げる摩天楼
上層部を
朝靄が隠す
すべてが見えない
この国のよう
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2003/10/13
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健康食品という
雑穀米を炊く
半世紀前の寒村では
口減らしのために
若者が戦場へ志願した
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2003/10/18
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法を
盾に
翳す者へ
「人、先にありき」
ではないか
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2003/10/31
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木刀も
BB弾も
買ってもらえなかった弟
母がこっそり
父の気持ちを教えてた
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2003/10/03
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お母さん
あの子は悪い子じゃないよ
したことが悪いことなんだよ
きっと若い保母さんの教え
子を通して学ぶ
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2003/10/04
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自分が所属している
職場と家庭と
わずかなお楽しみの世界
少し席を詰めて
社会の事考えよう
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2003/10/05
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久しぶりに聴く
ジョーン・バエズ
あの頃歌っていた人たちは
どんな思いで聴くのだろう
もう歌えないの?
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2003/10/07
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むごいという言葉は
知っていた
ようやくこの頃
その意味の
残酷さに気づいた
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2003/10/01
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どれ程の気持ちを込めて
造られたのか
忘れられた
平和塔公園
ヘイワトウコウエンでしかなく
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2003/10/02
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平和の象徴
黄色の薔薇
すべての願いは一つなのに
黄薔薇の栽培は難しい
平和を求めて戦が続く
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2003/10/02
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ヘブンリーブルーが
一斉に
空を仰ぎ
斉唱している
雨上がりの朝
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2003/10/03
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主の夢を焼いていたパン屋
エスポワールという
店の名は
『希望』という意味だった
閉店の日に知る
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2003/09/24
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特攻帰りなどど
その意味も知らず
口にしていたひよこたち
諌めることもなく
黙々と教鞭を執る
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2003/09/26
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政治家のみなさん
私のお気に入りの
マニュフェストは
もっと気高さ、聡明さを
漂わせていますよ
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2003/09/27
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父の脛には
肉が無い
壊死した細胞は
どんな滋養も
受けつけたりしない
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2003/09/27
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これだけは
読めなかったと
悔しがる父
だから真っ先の覚えた
莫大小
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2003/09/17
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ブルーのワインボトルを
野バラの実
秋萩とともに
土産代わりに持ち帰る友
今日の日が続くことを祈る
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2003/09/19
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母から聞いた話だが
戦地から戻らぬ人を
ずっと待ってた兄嫁は
そうすることが一番と
実家に返された
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2003/09/23
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人々とか一般人と
一緒くたにいうけれど
顔かたち考え方
みんな違う
ひとつの命
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2003/09/23
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ベンチに腰掛け
杖に両手を乗せ
遠くに目をやる父の心は
どの時代を回想しているのか
未だ聞けずにいる
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2003/09/13
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命をぼろぼろに汚し
たどり着いた家に人影はない
誰にも語らない
父の悲しみがなかったなら
この世に私は存在しない
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2003/09/13
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30年も昔の話を
昨日のことのように話す私
あの頃聞く
10年前の話は
他人ごとでしかなかった
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2003/09/15
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手向けられた
ピースのバラ
子をなくされた
父、母様のもとへ
平和の香気を届けて
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2003/09/15
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