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理由のわからない
殺し合いが
報じられるたびに
体の深いところが
蝕まれていく
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かみひろ
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平和という言葉に |
甘えるだけの |
歪んだ虚ろな |
理想国家の住人だ |
私も |
稲本 英 |
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祈るのは
容易いけれど
合わせた手
そのままじゃ
平和は掴めないから
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川原ゆう
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平和への
願いまでも
悪事に
荷担させられる
虚しさ
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おね
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同業者として問う
教え子が
ひとを殺したり
戦場で殺されることを
容認できるのか
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おね
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祈る思いが
届くのならば
神よ
銃弾を
白い花弁に変えたまえ
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阿島智香子
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共に平和を
祈りながら
すれ違う心が悲しい
嘆くしかできない
私が悲しい
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みつき
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洗濯ものを
干しながら
天気を気にする
あたりまえの
日常
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まき
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こわいのは
かなしみで終わること
怒りで終わること
日が昇るのも
忘れたように
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水源純
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将は安全地帯に身を置き
兵を死地に追いやる
己は安全地帯に身を置き
平和ボケの歌を詠っていないか
自問する時あり
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唐たちばな
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想像力だけでは
補えない
戦場の臨場感
つまりは
悲惨を知らないのだ
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稲本 英
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六十年近く戦争せず
徴兵制の無い唯一の先進国
戦争を知らない子供達の
孫が平和に育っている
この国を誇りに思う
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唐たちばな
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祈り届かず開戦した
マックを断ち
コークを断つ
資本主義者なりの
願懸けのようなもの
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みつき
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いま
勝利という
言葉を聞くと
なぜか
悲しい
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森下雨音
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千羽鶴
折る手
休めるのが
こわいのかも
知れない
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森下雨音
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自分が
だれかを
誤爆していないか
あらためて
見回す
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森下雨音
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戦争が
終わらない
だんだん
自分のせいだと
思えてきた
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森下雨音
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歌を詠み
君を想い
いちばん
平和ボケしてるのは
この私だ
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森下雨音
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ブッシュを止めれなかった
アメリカ人が悪い
同盟国である
日本人が悪い
俺が悪い
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TARO
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原油価格に
株価に
レート
そういうことに
とらわれる自分もいる
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森下雨音
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たくさんの
新しい言葉を
知る
殺りく
兵器
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森下雨音
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「こうありたい
自分」を
日常化していけば
その積み重ねで
自分が変われるかも
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しづく
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イラクの民の声
アフガンの民の声
聞こえてくるが
お隣の北朝鮮の民の声
聞けないのが悲しい
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木の花
2003/07/25
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徹底抗戦
問責決議案提出と
牛歩戦術の国会
大の大人が
こんなことしかできないのか
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木の花
2003/07/24
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他人が奪ってよい命など
一つも無いのだと
どう言えば子供達に響くのだろう
戦争という名の殺人を
認めてしまったこの国で
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みつき
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たとえば彼が
明日戦地に
連れてゆかれるなら
私はこの腕で
彼の足を折るだろう
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稲本 英
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政府のデッチ上げを信じ
戦果にバンザイを
叫び続けた
人々の
罪は深い
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のびた
2003/07/29
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反省がないのも
当り前
好戦派が
今もこの国を
牛耳っている
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のびた
2003/08/10
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生き延びた
官僚ファシズムが
教育荒廃の
真因だと
気づく人は少ない
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のびた
2003/08/22
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