サラリーマンだって
「食うための仕事」
ではなく
「人生を充実させる仕事」を
求めている

終身雇用も
実力主義も
私たちが
勝手に抱いた
幻想だった

脱サラして
初めて
サラリーマンが
一番楽だった
と気づく

「お父さん久しぶり」
実家に住む娘から言われる
「ひさしぶり」
そう返す一言に
心配と安堵を乗せる

仕事が
予定よりも捗ると
達成感以上に
なによりの
癒しが得られる

五時までは
「五時まで男」
五時からは
「五時から男」
そんな自分でありたい

朝
目が覚めた瞬間から
今日の日程
頭の中を駆け巡る
今日も頑張れお父さん

高利貸天国か
製造業は
軒並みピンチで
儲けているのは
サラ金ばかり

あると
一喜一憂し
ないと物足りない
株も
恋人も

慌てて乗った
電車は
ノンストップの
方向違い
しかも最終

この会社に
依存しながら
あの会社への
くら替えを
準備している

サラリーマンは
スポーツ紙だが
キャリアウーマンは
日経新聞
通勤の車内風景

昨日のノルマに
嘆きつつ
今日のノルマを
こなしながら
明日のノルマを開拓す

ビジネスマン
企業人
組織人
いろんな呼び方がある
サラリーマン

駆け込み乗車は危険です
とはいっても
ベルが鳴ったら
ご乗車お急ぎ下さい
と云われたら

人生のやり直しが
出来るとしたら
何割の人が
再びサラリーマンを
やるのだろうか

その著者は
固まっているからいやだ
という男の
目指すところが
分からない